第1章 オンライン英会話編
第13話 そうくるか!当たり前が当たり前で無い
なんとかなる。初めの一歩
実際にやってみると違う事はたくさんあります。特に日本で考えていた常識が海外では非常識などと言う事はしょっちゅうです。しかしそのギャップにビジネスチャンスが潜んでいたりします。苦労してギャップを超えると競争力が付いて行くのです。私の経験ではギャップが大きく超えにくい時こそ好機です。
内装工事の設計と許認可で2か月、工事で4か月かかります。すでに韓国の生徒さんがいるので7人のスーパーティーチャーも授業の準備をしなくてはなりません。
「らいこう、私達もオンライン英会話の練習をしなくちゃダメだと思うの」
デザリーが言いに来ました。
「ミアの授業を見ているとオンライン英会話とフィリピン留学はまるで違うのよ。今までと同じようには教えられないわ」
「オープンまで私達も毎日来て練習するから場所を探してくれないかしら」
短期で使える場所がないかと悩んでいたら契約をしたビルのオーナーが自分で使っていた会議室の一角を貸してくれたのです。
「引っ越しまで自由に使いなさい」
料金も取らずに好意で使わせてくれたのです。
「絶対大きくなって1フロアー全部、いいえビル一棟全部借りるオンライン英会話を作ります」もちろんビルのオーナーは何の見返りを期待しいないのでしょうが頂いた「人情」は何とかしてお返ししたくなるから不思議です。
7人の先生が机を並べるといっぱいになってしまう狭い部屋でしたが、吹き抜けのロビーが見下ろせる2階にありました。
ついにオンライン英会話のデモクラスを始めるとことができたのです。
直ぐに工事の準備と先生のトレーニングを始めて、8月に本格オープンさせなくてはなりません。何もかもこれからスタートですが、不安はありませんでした。
7人のスーパーティーチャーとアルがいれば何とかなると思ったのです。
今思えば免許取りたてのライダーが300キロでるバイクにいきなり乗ってアクセルを全開にしたような感じです。
当たり前が当たり前でない
先生がオンライン英会話のデモレッスンを始めるのと同時にオフィス作りに取り掛かりました。ITパーク入り口を入ったすぐ脇のシンボル的な素敵なビルです。私達は7階の北側400平米を借りてオンライン英会話用のブースを作りはじめました。因みにフィリピンでは南に向いた場所ですと日差しが強いので北側は当たりの場所です。
内装は通販のカタログをみてサイズを選んで、色を選び、配送日を決める。後はパーテーションとデェスクを並べ、、、 もちろんそんな簡単には進みません。
先ず、オフィス家具の通販など存在しません。家具屋さんを回り、オフィス家具を扱っている場所を探すところからです。
11年前にフィリピン留学に来てから当時で4年セブにいたのですがオフィス家具など買ったことがありません。何件も回ったのですがパーテーションどころか満足な事務机すら無かったのです。
「すべて家具屋さんで一から注文しなくてはならない。最短でも6か月。値段は日本の倍」え? ですよね。セブでは輸入するロッドが少ないので注文が入ってから海外の工場に手配するので日本より時間もかかり値段も高いのです。
100円ショップも200円ですし、車もバイクもすべてフィリピンの方が高いです。私が日本で販売しているイタリアスクーターもフィリピンでは1.5倍します。仕入れ価格をしっているだけにびっくりしました。フィリピンで作っているものは安いのですが輸入するものは高くなっています。
日本では当たり前の物が高価であったり、思わぬものが安かったりします。旅行するだけでは気が付かない違いを住んでみることにより発見できビジネスに繋げる事ができるのです。
もし海外でビジネスを考えているのであれば日本にいて企画書を書いても無駄です。直ぐに外へ出て感じるべきなのです。フィリピン新しくビジネスをするのであれば流行のコールセンターやオフショアビジネスだけでなく中国やベトナムから物を輸入するのもアリだと思っています。