孤児たちに英語を教えよう | QQ English創業物語 | オンライン英会話ならQQEnglish

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第1章 オンライン英会話編

第16話 孤児たちに英語を教えよう

フィリピン人は英語が得意


セブ島でもデモの生徒を探せないか相談が始まりました。そもそもフィリピン人は英語を話せるので話せない人を探すのは大変です。

こんな会話から始まりました。
「セブ島で英語を話せない人はいないの?デモの生徒を探せないかな?」
私が言うとヘルガが
「らいこう、フィリピン人はけっこう英語得意よ。英語が話せてしまうとデモ生徒にならないから難しいわ」
「じゃあ子供ならどうだろう? その辺りにうろうろしている子供たちを連れて来て英語を教えてあげるっていうのは? ボランティアにもなるし」
ストリートチルドレンは学校に行っていないので英語が話せないと思ったのです。
ヘルガが血相を変えて
「だめよ、そんなことをしたら捕まってしまうわ」
会話を聞いていたノリーンが
「孤児院から連れてきたら良いんじゃないかしら?スクールエイジの前なら話せないもの」
ゲイルが
「私の知り合いが孤児院をしっている。英語を教えてあげればたぶん喜ばれるわよ」

孤児院のシスターに話をしたら大歓迎されました。英語の勉強ができて食事を提供してもらえるのが嬉しかったようです。
早速、翌日から車を出して孤児院に迎えにいきました。
オンライン英会話のオフィスはITパークの最新鋭インテリジェントビルです。孤児たちはエレベーターに乗るもの、コンピュータも初めてなので大はしゃぎでした。授業も大喜びです。一緒に勉強をするスーパーティーチャーを母親のように思ったからかもしれません。
正直に言うと少しショックでした。子供たちが良い子すぎるのです。何でも言う事を聞いて元気に振る舞って大人に嫌われないように必死なのです。孤児院に帰りたくないのでしょう。いつも先生に寄り添って帰る時に見せる寂しそうな顔が忘れられません。

英語の勉強は子供たちに負担がかかってもいけないので一日一回にしました。11時ごろ来て一時間英語の勉強をしてお昼ご飯を食べて帰るのが日課です。
先ずゼットが授業を始めました。
「デザリー、子供と一緒に座って様子を見ていて頂戴。私がやってみるわ」
直接教えてしまっては意味がないので席を少し離してスカイプで教え始めました。
オンライン英会話の準備ができるまでトレーニングは続いたのです。

近道も裏道もない

一つ分かったのですが技術の習得に近道も裏道もないと言う事です。7人のスーパーティーチャーは韓国の英会話学校で教えた経験はあったのですが、オンライン英会話でモニター越しに教えると言う事は全くの別物だったのです。
彼女たちは必要なスキルを一から学習し始めました。今までの経験が使えない事はハッキリしたので何がオンライン英会話とフィリピン留学が違うのかを徹底的に研究したのです。
オンライン英会話ではコンピュータを使うのでフィリピン留学のクラスでは考えられない利点も多くあります。ネット上にたくさん題材はありますし、わからない質問が来たときにも直ぐに調べて答えられます。ネイティブの音声を一緒に聞くこともできるのです。
しかし映像を通しての授業なので生徒ニュアンスをいかに的確に理解し、こちらの気持ち伝えるのは難しかったのです。今までのフィリピン留学のテクニックを忘れ改革改善がはじまりました。
「デザリー、やっぱりテクニックに頼ってもだめね。色々試したけど一生懸命やる熱意を見せるしかないわ」
ゼットが話すとゲイルが
「チャットを必ず使いましょう。少しでもわかりやすく授業を組み立てるのよ」
ノリーンも
「やっぱり生徒の話を聞かなくちゃダメね。オンライン英会話だとどうしても一方的に教えたくなってしまうけど生徒の話を引き出すようにしなくちゃ」
簡単にこうすれば良いと言う答えはなく結局は「継続」による地道なスキルアップをするしかなかありませんでした。素晴らしい一つのアイディアで差別化を図ると言う事はできません。少しずつの改革改善で職人の技を磨くことにしたのです。

いよいよ英語の勉強方法です。自慢のメソッドをお話ししましょう。