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第2章 フィリピン留学編

第22話 背水の陣東京を引き払ってペソにする

出来る方法を考える


マラグーティー氏が仰たようにフィリピン留学のできない理由はいくらでも挙げることはできました。今はできる方法を一つずつ探していくしかありません。
先ずはお金を工面です。海外での学校建設に日本の銀行がお金を貸すはずもないので売れるものを売ってお金を作るしかありません。
当時渋谷のマンションの最上階でルーフバルコニーから新宿の高層ビルがよく見える家に住んでいました。
45歳を過ぎて独身で、特にバイク以外はお金を使う必要がなかったので貯金はあったのです。資産運用も少しずつ続けていたので裕福なほうだったと思います。
全部処分することにしました。
「全財産をペソに変える」
「東京を捨ててセブに住む」
「成功するまでは帰らない」
と決意を固めたのです。フィリピンにいる7人のスーパーティーチャーは人生をかけて私に付いてきました。
私はまだ中途半端だったと気が付いたのです。
背水の陣でオンライン英会話とフィリピン留学で勝負することにしました。

当時バイク便の副社長をしていた者を東京の社長にしてセブに乗り込んだのです。
これから戦う韓国系のフィリピン留学で成功しているところは全てオーナーがセブに来て朝から晩まで働いています。
お金だけ出して東京からの遠隔操作では決してライバルには勝てません。

今までとはリスクと投資の金額がかわります。そして戦う相手はとてつもなく優秀なのです。
数億円の資金を投資し大きいところでは500人、600人、と留学生を受け入れられる学校を作っています。
そんな大きな学校を作る予算は準備できないので工夫するしかありませんでした。
基本コンセプトは「躍動するアジアの熱気を伝え、英語で人生を変えるお手伝いをする」「オンライン英会話とフィリピン留学を融合させた本当に英語が伸びる世界一の学校を作る」です。

誰にも負けない決意

フィリピンにある韓国系英会話学校の生徒は95%以上韓国人でほぼ大学生です。英会話学校で英語の単位がとれたからです。年間10万人以上大挙して留学にきていたのです。
当時フィリピン留学の役割は英語の特訓で欧米留学の前の事前準備をする場所だったのです。郊外の何もないところに大きな敷地を準備して学校と寮を併設して門限を作り外出を制限して勉強だけをさせる方式です。
大学生がターゲットなので遊ばせないのが重要なセールスポイントなのです。スポンサーが両親だからだと思います。
私のいた学校も外へ出ても何もないところだったので私のレストランが流行ったわけなのです。
もったいないと思いました。せっかくフィリピンにきているのにフィリピンを知らずに欧米に行ってしまう。
欧米の文化を経験するのも重要ですが、フィリピンはこれから発展していくアジアの玄関なのです。まだ貧しいフィリピンを知っておくことが決して無駄だとは思えません。
私は躍動するアジアの熱気が経験できる場所に学校を作りたかったのです。

セブのオフィスに戻って来た時入り口でミアに出会いました。
「らいこう、どうしちったの?」
ミアがびっくりしています。
「一大決心をしたから覚悟を決める為に剃ったんだ」
セブに来るのにあたって、髪の毛を全部剃ってきたのです。
「へ~何の決心をしたの? 似合っているわよ。くりくりしていていいわ」
「ははは、ありがとう」
質問には答えませんでした。
髪を剃ったからといって何か変わるわけではありません。「気合を入れる為に頭を丸める」そんな感じです。
怖かったのです。オンライン英会話とフィリピン留学に45年間貯めてきた全財産を一点張りしたからです。
何の保証もない今は気合を入れるしかありませんでした。

次からは誰も考えなかった発想でフィリピン留学の準備を始めていきます。