腹をくくってやるしかない | QQ English創業物語 | オンライン英会話ならQQEnglish

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第2章 フィリピン留学編

第24話 腹をくくってやるしかない

日本人でもできる

問題を提起して事前に解決策を準備しようとしたのですが甘かったです。
「アッキー、やっぱりダメだ。韓国の学校を買ったってフィリピン留学で利用できるノウハウは何もないよ。腹をくくって自分たちでやるしかない」
これ以上問題を提起しても無駄です。既に韓国人がやれたんだから必ずできるはずです。解決策はやりながら考える事にしました。

「ゼット、スーパーバイザーを集めてくれないか?これからみんなと相談したいことがある」
7人の元祖スーパーティーチャーが集められました。
「らいこう何があったの? だいたいこういった展開で呼ばれると面倒な話よね?」
察しがいいノリーンが切り出しました。
「みんなに調べてもらいたいんだ。ここに留学生を受け入れる学校を作りたい」
「え? なに? らいこう、今度はオンライン英会話の他にフィリピン留学なの?」
ミアがびっくりして聞き返しました。
「そうだよ、一大決心をしたんだ」
「それでらいこうはスキンヘッドになったのね。てっきり失恋でもしたのかと思っていたから、心配して損した」
ドーリーが勝手なことを言っています。
「失恋して髪の毛剃ったらますます彼女ができないないじゃない」
デザリーが追い打ちをかけてきます。
「何を調べるの?」
ゼットが話を遮りました。
「らいこうの決意は分かったわ。どうやったらフィリピン留学ができるかみんなで考えましょう」
だいぶ私の性格が分かってきていたのですが今回もいきなりだったのでびっくりしています。
しかし、元々は英会話学校で教えていたのでやりたくないわけがありません。みんな大興奮です。
「ついにやるのね。いつかはやると言うと思っていたわよ」
ノリーンが言うとヘルガが
「わかったわ、少し時間を頂戴。みんなで情報を集めましょう」
ゼットがどんどん指示を出していきます。
「ヘルガは法律を調べて頂戴、オンライン英会話とはだいぶ違うはずよ。デザリーはフィリピン留学のライセンスを調べて、ゲイルはまだ前の学校に知り合い残っているわよね? すぐに連絡をとって。ノリーンは問題点を洗い出してね。ドーリーとミアはマニュアル作りをお願い最後はあなた達に任せるからね。しっかりやるのよ」
結局「縁」「絆」を使ってチームで力を合わせえてやることにしたのです。

ライバルとの違い

「らいこう、すごい先生に囲まれているな。前の学校のエース級ばかりじゃないか。だいたい新しいフィリピン留学の学校ができると引き抜かれていくけど結局自分が習っていた先生ぐらいだからな。らいこうのオンライン英会話には根こそぎ良い先生が来ているみたいだ」
韓国系の学校は講師を正規雇用せずにベテランになっても給料が上がりません。新人を募集するといくらでも集まるのでどんどん入れ替えていけるからです。
彼らが凄いのは誰が教えてもある程度授業ができるマニュアルを作り上げていることです。新人の先生を数日間トレーニングしたら実践に投入できるで、ベテランの先生でも引き止める事なく入れ替え人件費の上昇を抑えているのです。
「前から良い先生が辞めていってしまうのがもったいないと思っていたんだ。彼らがもっと先生を大切にしておけば、こんなにたくさんフィリピン留学の学校はできなかったのにね。結局彼らは自分たちが作った先生と戦っているんだから皮肉なものだ」

アッキーが聞いてきました。
「らいこうのやりたいのはオンライン英会話とフィリピン留学を混ぜた学校だろう? どうやってやるの?」
「昼間のオンライン英会話が暇な時間帯にフィリピン留学の学生を教えるようにするんだ。同じ先生がオンライン英会話と、フィリピン留学をやれば日本でも留学してからでも同じ先生と勉強を継続できるからね。やっぱり英語って続けてなんぼだろ」
「そうだよな。オンライン英会話だけだとモチベーションが維持できないけどフィリピン留学して先生と会えるとなると頑張るな」アッキーが続けて
「帰ってからも同じ先生と勉強できるんならまた来たくなるね。だからフィリピン留学を何度もリピートできる方法で売らないとだめだ」
「じゃあ一週間とか二週間の短期留学も受け入れれば?」
当時の韓国の留学は平均で3か月、6ヶ月以上の生徒もたくさんいて短期留学は受け入れていなかったのです。
「一週間の留学じゃ、8時間勉強しても効果が表れる前に終わっちゃうけど。オンライン英会話と組み合わせてやれば一週間のフィリピン留学でも効果が高いんじゃないか?」
まさに私が一~二週間でセブ島を往復して勉強を続けていた方式です。
「アッキーそれいいね。後はどうやってコストを下げるかだ」
ITパークというセブで一番高い場所で正規雇用の先生を使いコストを下げる方法を考えなくてはならないのです。
答えはやはり「オンライン英会話とフィリピン留学の融合」だったのです。オフィスをいかに有効に活用するかが重要でした。幸いオンライン英会話のピークは朝の6時から9時の会社が始まるまでです。夕方は6時の会社や学校が終わってから深夜までです。昼の空き時間をフィリピン留学で回せば効率的です。夜中は日本以外の生徒を開拓し24時間活用をすればいいのです。
正規雇用の先生はコストがかかりますがレベルによって売値を変えて生徒に選んでもらう方式を採用しました。
二つのピストンをフル回転させ、必要なパワーによってギアを変えるツインエンジン方式です。今までどこの英会話学校もやっていなかった方法がひらめいたのでした。

「アッキーやっぱり4~50人って言っていたけど最終的には150人の規模でフィリピン留学を作るから頼むぜ。ある程度の人数がいないと効率よくならない」
「日本以外のマーケットもやろうぜ、韓国とか台湾は来るだろからブラジルとかロシアを開拓しよう」
「そうだよな。日本以外のマーケットも狙って生徒を増やさないとね」
「違うよ、どうせならセブ島で金髪の美女と勉強をしたい」
「そっちか」

フィリピン留学のコンセプトが決まったので次からは準備です。