第2章 フィリピン留学編
第41話 全部なくなったってかまわない
不撤退の決意
海外でビジネスをしていると幾度となく危機がきます。またこれからも襲ってくるでしょう。
もうダメだと思って撤退した瞬間が負けです。
私は忘れたくありません。私達の祖先は海を渡って日本に来たのだと。
アフリカで生まれた人類は歩いて大陸の東の端や半島までは行けます。しかし最後、命を懸けて海を渡ったのが日本人なのです。
未開の地を開拓するパイオニア精神はどの国にも負けません。
オンライン英会話とフィリピン留学をやっていて強く思います。もっとたくさんの日本人に海外に出て欲しいと。
そもそも日本人はチャレンジ精神旺盛なのです。言葉が話せないと言う理由だけで日本に留まっている人は多いと思います。
今までお話ししたように苦労もたくさんあります。しかし素晴らしい「縁」に出会いたくさんの「絆」ができてバイク便の私でもできたのです。海外にでると言う事は大きな変化をもたらします。
私の人生はバイクで終わる予定だったのです。しかし英語を話す事によりオンライン英会話を始め、そしてフィリピン留学を始めました。今ではセブは基より、上海、ソウル、テヘラン、サンパウロに事務所があります。スタッフはアメリカ、イギリスをはじめ世界中に1000人以上できたのです。
今ではイタリアを始めシンガポール、香港、台湾でもビジネスをしています。今後ロシア、ベトナムでも始める予定です。
全て英語でコミュニケーションができる事によって変わったのです。
今後も困難は押し寄せてくるでしょう。
私は周りと良い関係を作り助け合って生きると言う人間が本来持っている力「縁」「人情」「継続」「絆」で危機を乗り切るつもりです。
海外では自分の武器を見極めしっかりと磨き上げ危機が起きた時に対処できるように準備をしておかなくてはいけません。
簡単に海外だと儲かると言う理由だけで進出してはダメです。
セブにも今までに色々な会社が進出してきては生き残れずに撤退していきました。
リスクを恐れず自分でチャレンジしている会社は強いのですが、人件費が安いと言う理由だけで出てきた会社は継続できていないように思います。
今後、オンライン英会話の戦いもフィリピン留学の戦いも世界戦に移って行くと思います。
先日中国のライバル会社に15億円の投資が入ったようです。日本でベンチャー投資をうけると5000万円程ですら大違いです。
少ない、資本で工夫をしながら勝ち残るのは元来日本のお家芸だと思っています。
中国でも韓国でもできない世界一の英会話学校を作っていくつもりです。
私は「躍動するアジアの熱気を伝え、オンライン英会話とフィリピン留学を融合させた本当に英語が伸びる世界一の学校」を作っていきます。私は英語が話せるようになって人生が変わりました。一人でも多くの方の人生が変わるようにしていきたいです。そして一人でも多くのフィリピン人を雇用してフィリピンの将来も変えたいのです。
北風と太陽に例えるのならたとえ騙されても、裏切られても太陽で行きます。
いろんな先生がいる中でそれぞれを認めて「やればできる」と鼓舞し続け、先生が自分の存在価値が認めたと思うと良い仲間になります。
私がバイク便から学んだ方法とは仲間を作るビジネスモデルなのです。
フィリピンのスーパーティーチャーと一緒にバイク便方式でこれからも戦っていきます。
最後に
元祖スーパーティーチャーたちと話しています。
「この台風がセブに来ていたら全財産失って僕の人生は終わっていたよ」
「ははは、らいこう何言っているの。全部なくなったっていいじゃない。私達がいるわよ」ゼット
「私達が作ってきたのは仲間でしょう」ヘルガ
「台風にすべての設備を持っていかれたって、全財産持っていかれたって私達は負けないわ」ドーリー
「7人のうち誰かが生き残れば必ずやり直せる」ゲイル
「安心して、世界一のオンライン英会話とフィリピン留学を作るまで、決して終わらせないわ」デザリー
「もっともっと多くの仲間を集めましょう」ノリーン
「今度は美しい海沿いにフィリピン留学の学校をつくりましょうよ」ミア
今、真っ白な砂浜を歩いています。海岸線にはヤシの木が生い茂り海からの大きな波が私の足を洗っています。押し寄せては引き、押し寄せては引いて行く波は終わることはありません。
南の島にいると生命力が強くなったような気がします。セブの強烈な太陽が生きるものすべてに力を降り注ぎ、失敗しようと危機が訪れようとも生きている限り立ち上がって最後の最後まで命を燃やせるように見守っているのです。
私には私を支えてくれる大勢の仲間がいます。これからも仲間と一緒にどんな困難が来ようと戦っていくつもりです。そう、世界一のオンライン英会話とフィリピン留学を作るまでは。