もう引けないオンライン英会話を決意 | QQ English創業物語 | オンライン英会話ならQQEnglish

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第1章 オンライン英会話編

第7話 もう引けないオンライン英会話を決意

縁が絆に変わり好機を運んでくる

「縁」を大切にしているといつしか「絆」に変わります。
8年前、2008年のクリスマスにもセブに来ていました。11年前に生徒として出会った韓国の友人リーから会いたいと連絡が来たのです。
リーは留学中に出会った彼女と結婚をしてセブでオンライン英会話ビジネスを始めていました。

彼らの結婚式に呼ばれて初めて韓国式ウエディングを経験しました。美しい民族衣装を着た彼女とサーベルを翳したトンネルをくぐり抜けるという素敵な結婚式でした。4年の歳月の間にリーとの縁は絆に変わっていたのです。
まだ結婚して一年もたっていません。ビジネスも始めたばかりだったので気になていました。
「どうしたんだ? なにかあったの?」
「オンライン英会話を引き継いでくれないか?」
いきなり切り出してきたのでびっくりして聞き返しました。
「まだ始めたばかりだろ? いったいどうしたの?」
「実は子供ができたんだ。奥さんが韓国で子育てをしたいと言うので戻りたい。らいこう、先生を引き取ってセブ島の英会話ビジネスを継続してくれないか?」
それまで英会話学校など考えたことが無かったので戸惑いました。
「まてよ。僕は日本でバイク便とバイク屋をやっているだけだ。オンライン英会話はあまりに違いすぎる」
私が答えるとリーは
「でもらいこう、先生はミアだよ」
「え?」
ミアはリーと私をつなぐ大事な先生だったのです。
11年前、思わぬ「縁」で出会ったリーと私、そして将来の彼の奥さんはクラスメートだったのです。彼らと一緒に出産祝いをもってミア自宅まで行ったのです。水道も窓もない家の記憶が蘇りました。

リーマンショックの後バイク便の売り上げは落ちていました。そしてバイク輸入事業も停滞していたのです。海外で大きな投資をする余裕はありません。しかしリーからの話が何かの「縁」かもしれないと直感したのです。
そうか、バイク便は24時間動いていてオペレーターはいる。ライダーは毎日1000件以上の企業に顔を出しているからオンライン英会話の営業をさせてもいい、やれるかもしれない。
「このまま座して日本で死ぬより、勝負してみよう」
11年前に出会った「縁」が大きな好機を運んできたのです。

フィリピンで初めてのビジネス

実はオンライン英会話を始めるよりずっと前からフィリピンでビジネスをしていました。
11年前、自分が習っていた英会話学校の隣にレストランを出していたのです。
三食キムチが嫌で、いいえ韓国料理は好きなのですが毎日、そして三食が辛かったので自分の好きなパスタやハンバーグ、簡単な和食などを出すレストランを作ったのです。座席数は80位なのですが外にテラスを作りアメリカンバーのようなレストランでした。
当時、学校の受付をしていたアルと一緒に始めたビジネスです。彼はフィリピンの有名大学出身のエリートですが仕事が少ないので英会話学校の受付をしていました。レストランを手伝いたいと言って来たので彼の故郷でシェフをしていた友達を誘ってスタートさせたのです。
アルとは出会って直ぐに始めたので「絆」ではなくGive and Takeの関係でした。
まさに企画書を作って「事前に問題を提起し解決策を準備」して始めたのです。レストランのように既存のビジネスを始めるには市場調査をして合理的にやるのが一番です。

周りに何もないロケーションに巨大な学校があったので大盛況になりました。500人のお金を持った外国人とセブでは高給取りの先生が300人も隣にいたのです。
しかし、95%の韓国人は三食韓国料理を食べてさらに外食も韓国料理を好んだのです。インターナショナル料理は直ぐに撤去して、結局韓国料理屋を4年続けていましいた。
もう時効ですから言えますが、日本人オーナーでフィリピン人シェフです。韓国料理の作り方がわからずYouTubeを見ながら作っていました。よく潰れなかったと思います。
「少し色が薄くないか?」
「もっとコチジャン足しとくか」こんな感じだったのです。