OPPORTUNITYの捕まえ方 | QQ English創業物語 | オンライン英会話ならQQEnglish

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第1章 オンライン英会話編

第8話 OPPORTUNITYの捕まえ方

好機の顔をつかむ

なかなか顔を見せてくれないものがあります。しょっちゅう目の前を通り過ぎるのですが過ぎ去ってからしか気が付かないので顔を見るのが難しいのです。いつも長い、長い髪をなびかせて走り去るOPPORTUNITY(好機)です。
あらかじめどれがOPPORTUNITYなのか分かっていれば捕まえるのは簡単なのですが過ぎ去ってから気が付くことが多いので後ろ髪しか見られません。そして過ぎ去ってしまったOPPORTUNITYの後ろ髪は決して掴むことができないのです。
OPPORTUNITYは偶然運ばれて来る事が多いので出会いを大切にしなくてはなりません。しかし利用しようとか下心がある付き合いではなかなか出会えないのです。利害を考えない純粋な出会いの中によく紛れ込んでいます。
OPPORTUNITYの見分け方を知っていますか?
毎回顔が違うので私の考えを話します。先ず見た目は悪く殆どの人が関心を持ちません。しかし顔に強い特徴があります。口が大きかったり、耳が尖っていたり、でっかいホクロがあるのかもしれません。
誰が見ても整った美しい顔がOPPORTUNITYだったことはないのです。
とにかく不恰好でまとまりのない顔をしています。周りの殆どの人が無理だと言うくらい個性的な顔だと確率は高いと思っています。
今回のOPPORTUNITYの顔も酷かったです。しかしフィリピン留学で出来た「絆」が運んできた好機を逃すわけにはいきません。

とりあえずフィリピンでビジネス経験がある。オンライン英会話の先生はいる。
リーに話しかけました。
「よし、リーもう少し条件を教えろよ。先生はミアと誰なんだ?」
「え? ミアだよ」
「だから他は?」
「だからミアだよ」
「え、え、え、先生は一人か?」
「おう、そうだよ」
「それを引き取るのか? オンライン英会話のオフィスはあるのか?」
「あったけど家賃を滞納して追い出される」
「家具とかコンピュータは?」
「没収された」
「何があるんだよ」
「だからミアと教材がある」
「おっ、教材は良いね。見せてもらえるか?」
「こ、これ韓国語で書いてある教材じゃないか」
「え、、、これを引き取るのか?」
「ノウハウがある」
7年前、オンライン英会話もフィリピン留学も全く知れ渡っていない時代です。普通に考えれば条件も悪く無謀な挑戦でしたが直観力が「好機」を捉えたと感じたのです。

一騎当千の精鋭が集まる

2008年の年末です。アルと一緒にやっている私のレストランで作戦会議が催されました。
ミアが知り合いの先生に声をかけたのです
「らいこうがオンライン英会話の学校を作るみたいよ」
情報が瞬く間に広がって50人以上の先生が来てしまったのです。
「初めの給料は安いよ。お客が付くまでは最低賃金しか払えない」
なにせ先生一人分の生徒しかいないオンライン英会話の学校で、日本マーケットはこれから始める未開の地なのです。
それでもやりたい先生がたくさんいて選ぶのが大変でした。
ミアが困ってあたふたしていたら
ゼットが仕切り始めました。
「ちょっと待って、初めはベテランで実績があるものだけで行くわ」
既にこの時からリーダーだったのです。
「ゲイル、あなたは来られるわよね」
「大丈夫よ、私は家庭教師をしているだけだからすぐに行けるわ」
「デザリー来て頂戴」
「OKよ。未練はないのですぐに辞表書いてくる」
私のいた前の学校でスーパーバイザーだったリリアンとシュートが来たがったのですが
「あなたたちはダメよ。6か月前に離職の話をしなければならない契約でしょう。問題になったら嫌だからちゃんとしてちょうだい」
ゼットも同じスーパーバイザーだったのですが、偶然にも6か月前に辞職願を提出していて今月で終わりだったのです。
「ノリーンあなたも直ぐに辞められるわよね」
「ヘルガあなたもよ」
ドーリーが
「私は絶対行く、止めたって無理よ。もう、辞表書いたわ」
ゼットが選んでいたのは5年以上勤めたベテランばかりだったので3年目のドーリーは対象外だったのです。熱意にまけてOKになったのでした。
もちろんミアも入っているので、ゼット、ゲイル、デザリー、ノリーン、ヘルガ、ドーリーの7人のスーパーティーチャーが集まったのです。
講師が300人を超えるフィリピン留学のトップを張っていた先生ばかりです。給料が半分位になってしまう者もいましたが、それでも誰もやったことがないオンライン英会話の立ち上げに参加してくれたのです。
11年前に喜んでもらいたいと思って運んだ雪だるまがこんな形で戻って来るとは思っていませんでした。
ゼットが言った言葉を覚えています。
「かならず成功させて皆を呼ぶから。私達を信じて待っていて頂戴」
新たな「縁」が生まれていました。

さあ、いよいよオンライン英会話プロジェクトが動き始めます。