これで英字新聞が読める!英字新聞の超基本ルール3選とおすすめ勉強法
社会人ともなれば、一般常識やある程度の学問を身に付けているでしょう。更に“英語”はできて当たり前の時代!仕事をしていく中で普通になっているもの。それはどんな分野においても、何らかの形で英語や海外との関わりを持っているということです。
そんな中、コツコツと英語力を伸ばすには英字新聞がおすすめです。
英字新聞なんて読んだことない!そんな初心者の方へ、今回は、おススメの英字新聞の超基本ルールと学習法をお伝えします。まずはこれをマスターすれば、英字新聞への抵抗がなくなること間違いなしです。
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英字新聞の構造は独特
新聞は事実を分かり易く、しかも端的に表現する媒体なのですから、書き方にルールがあって当然ですよね。
記事構成:
英語は元々、主語+動詞+形容詞(目的語)+補語…など言いたいことを先にズバリ述べる言語です。何がどうした!が大事ですよね。英字新聞の記事構成は逆三角形型(inverted triangle type)です。言いたいことは最初のパラグラフに書いてあるので、そこだけ読めば全体の内容は掴めます。
“要点は第一段落”ルールなので、全部読まなくても大丈夫です。
もしこれが難無くできれば、これ以上この記事を読み進める必要はありません。あなたはもはや、英字新聞初心者ではないのですから。
記事の“見出し”に注目:
英字新聞は記事の見出し(headline)が大事です。今回注目していただきたい記事の見出しは、超基本のお話。タイトルに潜んだ?大切なルールを知れば、英字新聞初心者終了?!です。細かいルールは色々とありますが、今回は時制について3つご紹介します。
各々にタイトル例も挙げましたので参考にして下さい。
be動詞は省略ルール
be動詞省略パターンはいくつかありますが、以下の文を例にとって解説します。動詞の時制が過去形(過去の事)かな?と思って読み進めると…
Emergency teleworking urged for 70% “urged”の形をみて、あっ過去形だ!と慌てて判断します。 訳:緊急時のテレワークが70%を要求する。 ん?何となく意味は分かるけれど、スッキリしない…
ルールチェック✓:urged はbe動詞の省略
これは元々、Emergency teleworking is urged for 70%.なんですね。訳としてタイトルらしく言うと、だいぶ意訳になってしまいますが、“緊急措置テレワーク、70%が目標”といった感じでしょうか。
注:もともと“urge”は他動詞なので目的語が必要です。だからタイトルの S + urge(d) + for(前置詞)という形はとれません。この形ではおかしいという点から気づく人もいるでしょうか?
☆ S + ~ing …の形に遭遇する時もあります。これもbe動詞省略ルールのグループ配属。進行形として捉えます。
過去のことは現在形ルール
その名の通り、過去の事実は全て現在形で表します。
Trump issues new ban on Chinese mobile apps
“issues”の形をみて、あっ現在形しかも三人称単数の“s”完璧だ!と慌てて判断します。
訳:トランプ大統領、中国モバイルアプリ(使用)に新しい禁止令を発する。 一見問題はありません。 しかしこの現在形だと、禁止令を発したのか、これから発するのか、時制が曖昧に受け取れます。
ルールチェック✓:issue(s)は、過去形
Trump issued new ban on Chinese mobile apps.として捉えます。“トランプ大統領、中国モバイルアプリに禁止発令”でいかがでしょうか。
未来のことはTo+動詞原形ルール
これからの予定はwillなどを使わず、To + 動詞で示します。
Uniqlo to make India debut in autumn
“to make”の形から、不定詞だ!あれ?でも何用法?あれあれ?そもそも文に動詞がなーい! ユニクロは秋にインドデビューすること?デビューするための?デビューするために?何なの??? パニック状態ですね。
ルールチェック✓:To 動詞原形 = will + 動
Uniqlo will make India debut in autumn.と言いたいのです。 “ユニクロ、今秋インドデビュー”こんな感じでいかがですか?
英字新聞の見出しを読んだ時に、あれ?これって過去形?これから未来の事?誰が何がどうなった? 初めは戸惑う事もあるかもしれません。
しかしこの超基本3つの時制ルールが身につけば、見出しが明確になります。あれ!私、英字新聞読めてる!自信の一歩につながるでしょう。タイトルが理解できれば、最初にご紹介した1の記事構成の段階へ進めます。
英字新聞おススメ学習法
英字新聞は読み返しをしながら、自分のペースでゆっくり学べる利点を冒頭でお伝えしました。どんな英字新聞を選べばいいのか、また学習法についてご紹介します。
いきなり定期購読しない
これは鉄則です。しかも英字新聞初心者の方は絶対にやめた方がいいです。理由は言うまでもありません。すぐに挫折します…。カッコイイビジネスマンは、英字新聞を片手に毎朝カフェでコーヒー!本当に素敵で、羨望の眼差しを向けられそうですね!しかし現実に戻りましょう…
英字新聞は色々とありますが、おススメは、読売新聞社による英字新聞The Japan News です。駅やコンビニなどでたったの150円で手に入ります。しかも16ページ構成なので薄くて軽い。(重圧感を感じないレベルです。)
国内ニュース記事の掲載もあり、他の英字新聞より親しみやすいと思います。
さあ、新聞をゲットしました。読んでみましょう!ポイントは以下。
短い記事を探す:いきなり長い記事は読まない。 政治・経済系等を避ける:日本語でも難しそうな分野はとりあえず後回し。
既に知っている記事を探す:内容を知っていれば読みやすい。生活に密着したような記事(カルチャー、料理など)も入りやすい。スポーツ面なども良い。(スポーツに興味がある人はとても分かり易い。)
記事の見出し(headline)だけ拾っていく方法
今回ご紹介した超基本見出し3つのルールに意識を向けていくと、内容を読み進めなくても記事の概要はある程度掴めてしまいます。一日に全部読む必要はありませんし、興味のないものはスキップ!
何回かに分けて読んだり、何度も繰り返し読むことも読解力の力になります。
今はデジタルで英字新聞も読める時代ですが、紙の新聞をおススメします。 ・メモや書き込みができる ・単語の意味を記す(類義語辞典(Thesaurus)がおススメ) ・コピーをとって、スクラップにもできます ・ミニノートに新聞用語などをまとめる
News Paperというくらいですから、やっぱり紙バージョンに利点ありです。
最後に
The Japan Newsをおススメするもう一つの理由をお伝えします。毎日発行されるこの新聞は、木曜日と金曜日に特別企画が掲載されています。“JN LearningLab”という語学学習ページです。日本語の解説もあるのでホッと一息できますよ。
英字新聞に慣れるまでは、時間のある時や気が向いた時に挑戦して下さい。“さあ今日から英字新聞を読みこなしていくぞ!”と意欲満々に取り組む気持ちも大事ですが、何より怖いのは挫折感に襲われることです。
何事も継続は力なり!細く長~く続けていきましょう!今回お伝えした内容が、英字新聞をサクッと読みこなす素敵なビジネスマンになるためのキッカケとなれば幸いです。
(記事内容に出てくる英字新聞のタイトルはThe Japan Newsより引用)