「実は」は英語でこう言う!「Actually」「In fact」など4つの英語表現の使い分けを徹底解説!
相手が想定しているであろう事実と反したことを言う時、「実は…」のように切り出しますよね。
英語でも「実は」に当たる表現はよく使われるので、ぜひとも覚えておきたいです。
英語で、「実は」を表現する際には主に4つの言い方があります。
この記事では、「実は」を意味する4つの表現「actually」「in fact」「the thing is」「to tell the truth」の意味や使い方、例文を紹介します。
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「実は」を意味する英語表現を4つ紹介!
ここでは、「実は」を英語で言う時の表現を4つ紹介していきます。
4つの表現のそれぞれのニュアンスの違いや使用シーンについても触れます。
例文も併せて紹介していくので、会話の中で積極的に使って習得しましょう。
「actually」
「actually」は形容詞「actual」の副詞形です。
「actual」には、「現実の」「実際の」という意味があります。
そのため、actuallyは「実際のところ」「現実には」という意味合いを強く持ちます。
理想や想像、予想ではなく、実際に起きたことを表す場合に使うと考えるとよいでしょう。
たとえば、事実や現実とは違う捉え方に対して、本来の意味や真実を伝える際に「実は」と切り出す時に「actually」を使うことができます。
日本語では「(そうではなくて)実際はね」「(そう考えられているけど)現実はね」というニュアンスです。
actuallyを使った例文として、次のようなものがあります。
She looks around 25 years old, but actually, she’s 45.
(彼女は25歳くらいに見えるけど、実は45歳なんだって。)
こちらは、対象のイメージと現実が異なる・乖離する場合にActuallyを使った例になります。
A: Why don’t you come with me?
(一緒に行きませんか?)
B: Actually, I’m going to a restaurant with my family.
(実は、家族と食事に行く予定なんです。)
依頼や提案を、相手をいやな気持にさせずに断るためにactuallyを使った例です。
相手から誘いを受けたもののすでに約束があって行けない場合に、単に「行かない」と断るのではなく、actuallyの後に理由を述べることで、「残念ですが」というニュアンスを醸し出しています。
actuallyはこのようにクッション言葉としても使えるので、ストレートに物事を言いたくない時にも活用してみましょう。
「in fact」
「in fact」という英語表現は、ニュースなどで聞いたことがあるという方も多いでしょう。
「fact」とは、「事実」という意味です。
そのため、in factは「実のところ」「実際は」「本当の話」というニュアンスを含んでいます。
また、「もっとはっきり言うと」「それどころか」「要するに」のように、前に述べた話を発展させたり、覆したり、まとめる場合に使われることが多いフレーズでもあります。
意味としてはactuallyとさほど変わりません。
しかし「actually 」は文頭以外でも使用でき、カジュアルシーンで特に多く使用されます。
一方で「in fact」は文頭に来ることがほとんどで、フォーマルな場面で多用されます。
in factを使った例文も見てみましょう。
In fact, it was cheaper than I thought.
(実際、思っていたより安かったです。)
こちらの例文は、「実際は」「実のところ」という意味合いを持つin factを使った例文です。
「想像ではもっと高いと思っていたが、実のところそうでもなかった」という意味を込め、値段の「安さ」に驚いているニュアンスを伝えることができます。
I wouldn’t say I liked her much, in fact, I hated her.
(私は彼女があまり好きとは言えず、むしろ嫌いだった。)
こちらの文は、「もっとはっきり言うと」「それどころか」という意味を込めたin factの使い方の例です。
単に「私は彼女が嫌いである/好きではない」と言うのではなく、in factを使うことで「あまり好きではないどころか、嫌いである」のように、より強調のニュアンスを込めることができます。
「the thing is」
「the thing is」は「実を言うと」という意味で、できないことの理由を説明したり、言い訳をする際によく使います。
どちらかというと日常会話で使われる表現で、フォーマルシーンで使用されることは少ないです。
文頭に「The thing is…」と付けることで、何らかの意図や考えがあることを匂わせることができます。
くだけた日本語で言うと「あのね」のような意味合いの表現です。
the thing isの例文としては、次のようなものがあります。
The thing is, my parents like me to be home by 9 o’clock today.
(実はね、今日は両親から9時までに帰ってくるようにと言われているんだ。)
「ごめん」「悪いんだけど」という、申し訳ない気持ちを相手に伝えることができます。
The thing is, the shops close on Sundays around the area.
(あの、実はこの辺のお店は日曜日は休みなんだ。)
別のお店にしたい場合や、買い物に行く曜日を変更したいケースなど、何かストレートに伝えたくないことがある時にもthe thing isが使えます。
「to tell the truth」
「to tell the truth」は直訳すると、「本当のことを言う」「ありのままを言う」という意味ですが、「実を言うと」「実は」を意味するイディオム表現です。
これから話す内容の前置きのように用いられ、一般的に会話の冒頭で使われます。
なお、to tell the truthの後の内容は、相手が期待していない話や、相手にとって都合の悪いことが来るケースが多いです。
to tell the truthを使った例文もおさえておきましょう。
To tell the truth, I already knew what you told me.
(実を言うと、あなたが言ったことはすでに知っていました。)
相手が自分を驚かせようとしたりビッグニュースを伝えてくれたのに、その話をすでに知っていたという場合です。
to tell the truthを使いつつ、「申し訳ないんだけど…」「残念ながら…」というニュアンスで、相手にとって期待はずれな事実を伝える時に使えます。
To tell you the truth, I hate bugs.
(実は、虫が苦手なんです。)
たとえば、アウトドア好きの友人からキャンプのお誘いがあった時に、暗に行きたくないことを伝える断り文句として使える例文ですね。
to tell the truthは、上記の例文のように「to tell you the truth」と表現することもできます。
意味は変わらないので、どちらを使っても問題ないです。
相手の期待に沿わない答えをしなければならないケースでは、to tell (you) the truthと前置きして話してみてください。
「実は」を使った例文集
最後に、これまで紹介した4つの「実は」という表現を使った例文を紹介します。
「実は」を意味する英語表現は、プライベートでも仕事でも実によく用いられるので、例文を通して習得し、自然に表現できるようにしましょう。
Actually, I don’t know much about European history.
(実は、ヨーロッパの歴史についてあまり知りません。)
冒頭に「Actually」と前置きすることで「申し訳ない」というニュアンスを含ませることができます。
ちなみに、I don’t know about ~ ではなく、I don’t know “much” about ~ とすることで、「まったく知らない」ではなく「あまり知らない」のように、「知らない」の程度を少し濁すことができるので、併せて覚えておくと良いでしょう。
He looks kind, but in fact, he is strict with his subordinates.
(彼は優しそうに見えますが、実は部下には厳しいんです。)
親切そうに見える上司が、実は部下に厳しいといった具合に、見た目と相反する事実を伝える内容です。
「look(のように見える)」という事実を述べつつ、「but in fact(実は)」を使って反転した事実を述べています。
I’d like to come with you, but the thing is, I can’t afford it right now.
(あなた達と一緒に行きたいんだけど、実は今、お金がちょっと厳しくて…。)
「行きたい」という意思を伝えつつも、「the thing is」以降で、それが叶わない理由を説明しています。
単に「お金が厳しい」と伝えてしまうと、やや強く聞こえてしまうので、語気を和らげるためのクッションとして「the thing is」を使っているパターンです。
To tell the truth, I haven’t finished my homework yet.
(実は、宿題がまだ終わっていないんです。)
遊びに誘われた時などに、断り文句として使える表現です。
「行けない」と直接的な表現を用いていませんが、「To tell the truth(実は)」が冒頭にあることで、最後まで話を続けずとも「この後断りの言葉を伝える」ということをほのめかすことができます。
まとめ:場面ごとに「実は」を使いこなせるようになろう
「実は」を英語で言おうと思ったら、様々な伝え方ができ、言葉によってニュアンスの微妙な違いを表現することもできます。
日本語でもそうですが、「実は」という表現は真実を伝えるだけでなく、真実を伝える前のワンクッションの役割を果たしたり、相手への気遣いの気持ちを込めることもできます。
この記事では、「actually」「in fact」「The thing is」「To tell the truth」という4つの表現を紹介してきました。
それぞれ使用されるシーンや、込められたニュアンスが異なるので、例文も参考にしながら使い方の違いもマスターしていきましょう。
最初は使い分けのハードルはやや高いかもしれませんが、マスターすると豊かな英語表現のストックを増やすことができます。
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