「実は」は英語でこう言う!「Actually」「In fact」など4つの英語表現の使い分けを徹底解説!

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更新日:2023年2月28日

「実は」は英語でこう言う!「Actually」「In fact」など4つの英語表現の使い分けを徹底解説!

truth

相手が想定しているであろう事実と反したことを言う時、「実は…」のように切り出しますよね。

英語でも「実は」に当たる表現はよく使われるので、ぜひとも覚えておきたいです。

 

英語で、「実は」を表現する際には主に4つの言い方があります。

この記事では、「実は」を意味する4つの表現「actually」「in fact」「the thing is」「to tell the truth」の意味や使い方、例文を紹介します。

 

関連記事:逆説表現をマスター!「にもかかわらず」は英語でどういうの?

「実は」を意味する英語表現を4つ紹介!

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ここでは、「実は」を英語で言う時の表現を4つ紹介していきます。

4つの表現のそれぞれのニュアンスの違いや使用シーンについても触れます。

例文も併せて紹介していくので、会話の中で積極的に使って習得しましょう。

 

「actually」

「actually」は形容詞「actual」の副詞形です。

「actual」には、「現実の」「実際の」という意味があります。

そのため、actuallyは「実際のところ」「現実には」という意味合いを強く持ちます。

理想や想像、予想ではなく、実際に起きたことを表す場合に使うと考えるとよいでしょう。

 

たとえば、事実や現実とは違う捉え方に対して、本来の意味や真実を伝える際に「実は」と切り出す時に「actually」を使うことができます。

日本語では「(そうではなくて)実際はね」「(そう考えられているけど)現実はね」というニュアンスです。

actuallyを使った例文として、次のようなものがあります。

She looks around 25 years old, but actually, she’s 45.
(彼女は25歳くらいに見えるけど、実は45歳なんだって。)

こちらは、対象のイメージと現実が異なる・乖離する場合にActuallyを使った例になります。

 

A: Why don’t you come with me?
(一緒に行きませんか?)
B: Actually, I’m going to a restaurant with my family.
(実は、家族と食事に行く予定なんです。)

依頼や提案を、相手をいやな気持にさせずに断るためにactuallyを使った例です。

相手から誘いを受けたもののすでに約束があって行けない場合に、単に「行かない」と断るのではなく、actuallyの後に理由を述べることで、「残念ですが」というニュアンスを醸し出しています。

actuallyはこのようにクッション言葉としても使えるので、ストレートに物事を言いたくない時にも活用してみましょう。

 

「in fact」

「in fact」という英語表現は、ニュースなどで聞いたことがあるという方も多いでしょう。

「fact」とは、「事実」という意味です。

そのため、in factは「実のところ」「実際は」「本当の話」というニュアンスを含んでいます。

また、「もっとはっきり言うと」「それどころか」「要するに」のように、前に述べた話を発展させたり、覆したり、まとめる場合に使われることが多いフレーズでもあります

 

意味としてはactuallyとさほど変わりません。

しかし「actually 」は文頭以外でも使用でき、カジュアルシーンで特に多く使用されます。

一方で「in fact」は文頭に来ることがほとんどで、フォーマルな場面で多用されます。



in factを使った例文も見てみましょう。

In fact, it was cheaper than I thought.
(実際、思っていたより安かったです。)

こちらの例文は、「実際は」「実のところ」という意味合いを持つin factを使った例文です。

「想像ではもっと高いと思っていたが、実のところそうでもなかった」という意味を込め、値段の「安さ」に驚いているニュアンスを伝えることができます。



I wouldn’t say I liked her much, in fact, I hated her.
(私は彼女があまり好きとは言えず、むしろ嫌いだった。)

こちらの文は、「もっとはっきり言うと」「それどころか」という意味を込めたin factの使い方の例です。

単に「私は彼女が嫌いである/好きではない」と言うのではなく、in factを使うことで「あまり好きではないどころか、嫌いである」のように、より強調のニュアンスを込めることができます。

 

「the thing is」

「the thing is」は「実を言うと」という意味で、できないことの理由を説明したり、言い訳をする際によく使います。

どちらかというと日常会話で使われる表現で、フォーマルシーンで使用されることは少ないです。

 

文頭に「The thing is…」と付けることで、何らかの意図や考えがあることを匂わせることができます。

くだけた日本語で言うと「あのね」のような意味合いの表現です。



the thing isの例文としては、次のようなものがあります。

The thing is, my parents like me to be home by 9 o’clock today.
(実はね、今日は両親から9時までに帰ってくるようにと言われているんだ。)

「ごめん」「悪いんだけど」という、申し訳ない気持ちを相手に伝えることができます。



The thing is, the shops close on Sundays around the area.
(あの、実はこの辺のお店は日曜日は休みなんだ。)

別のお店にしたい場合や、買い物に行く曜日を変更したいケースなど、何かストレートに伝えたくないことがある時にもthe thing isが使えます。

「to tell the truth」

「to tell the truth」は直訳すると、「本当のことを言う」「ありのままを言う」という意味ですが、「実を言うと」「実は」を意味するイディオム表現です。

これから話す内容の前置きのように用いられ、一般的に会話の冒頭で使われます。

なお、to tell the truthの後の内容は、相手が期待していない話や、相手にとって都合の悪いことが来るケースが多いです。

to tell the truthを使った例文もおさえておきましょう。

To tell the truth, I already knew what you told me.
(実を言うと、あなたが言ったことはすでに知っていました。)

相手が自分を驚かせようとしたりビッグニュースを伝えてくれたのに、その話をすでに知っていたという場合です。

to tell the truthを使いつつ、「申し訳ないんだけど…」「残念ながら…」というニュアンスで、相手にとって期待はずれな事実を伝える時に使えます。

 

To tell you the truth, I hate bugs.
(実は、虫が苦手なんです。)

たとえば、アウトドア好きの友人からキャンプのお誘いがあった時に、暗に行きたくないことを伝える断り文句として使える例文ですね。

to tell the truthは、上記の例文のように「to tell you the truth」と表現することもできます。

意味は変わらないので、どちらを使っても問題ないです。

 

相手の期待に沿わない答えをしなければならないケースでは、to tell (you) the truthと前置きして話してみてください。

 

「実は」を使った例文集

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最後に、これまで紹介した4つの「実は」という表現を使った例文を紹介します。

「実は」を意味する英語表現は、プライベートでも仕事でも実によく用いられるので、例文を通して習得し、自然に表現できるようにしましょう。

 

Actually, I don’t know much about European history.
(実は、ヨーロッパの歴史についてあまり知りません。)

冒頭に「Actually」と前置きすることで「申し訳ない」というニュアンスを含ませることができます。

ちなみに、I don’t know about ~ ではなく、I don’t know “much” about ~ とすることで、「まったく知らない」ではなく「あまり知らない」のように、「知らない」の程度を少し濁すことができるので、併せて覚えておくと良いでしょう。

 

He looks kind, but in fact, he is strict with his subordinates.
(彼は優しそうに見えますが、実は部下には厳しいんです。)

親切そうに見える上司が、実は部下に厳しいといった具合に、見た目と相反する事実を伝える内容です。

「look(のように見える)」という事実を述べつつ、「but in fact(実は)」を使って反転した事実を述べています。

 

I’d like to come with you, but the thing is, I can’t afford it right now.
(あなた達と一緒に行きたいんだけど、実は今、お金がちょっと厳しくて…。)

「行きたい」という意思を伝えつつも、「the thing is」以降で、それが叶わない理由を説明しています。

単に「お金が厳しい」と伝えてしまうと、やや強く聞こえてしまうので、語気を和らげるためのクッションとして「the thing is」を使っているパターンです。

 

To tell the truth, I haven’t finished my homework yet.
(実は、宿題がまだ終わっていないんです。)

遊びに誘われた時などに、断り文句として使える表現です。

「行けない」と直接的な表現を用いていませんが、「To tell the truth(実は)」が冒頭にあることで、最後まで話を続けずとも「この後断りの言葉を伝える」ということをほのめかすことができます。

 

まとめ:場面ごとに「実は」を使いこなせるようになろう

women-talk

「実は」を英語で言おうと思ったら、様々な伝え方ができ、言葉によってニュアンスの微妙な違いを表現することもできます。

日本語でもそうですが、「実は」という表現は真実を伝えるだけでなく、真実を伝える前のワンクッションの役割を果たしたり、相手への気遣いの気持ちを込めることもできます。

 

この記事では、「actually」「in fact」「The thing is」「To tell the truth」という4つの表現を紹介してきました。

それぞれ使用されるシーンや、込められたニュアンスが異なるので、例文も参考にしながら使い方の違いもマスターしていきましょう。

最初は使い分けのハードルはやや高いかもしれませんが、マスターすると豊かな英語表現のストックを増やすことができます。

 

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Haruka Matsunaga
監修者

Haruka Matsunaga

QQEnglish編集部

言語オタクのHarukaです! 私は日本にいながらにして、英語・広東語・中国語・韓国語を習得しました。英語の資格はTOEIC955点と英検準1級を取得しております。 言語の壁がなくなることで見える世界が大きく広がることを私自身経験してきたので、分かりやすくタメになる記事をお届けすることで、みなさんが世界に羽ばたくお手伝いができたら嬉しいです!

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