英文法における【副詞】とは?「種類」「修飾対象」「位置」を徹底解説

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更新日:2025年1月15日 英文法

英文法における【副詞】とは?「種類」「修飾対象」「位置」を徹底解説

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英語の「副詞」を勉強している時、多くの英語学習者が迷ったり悩んだりするのが「副詞をどこに置いたらいいのか」という問題です。

他の品詞に比べると、副詞の位置は比較的自由だと言われていますが、置いて違和感のない位置はある程度決まっています。

この記事では、副詞の基本的な位置を徹底解説します。「副詞の位置」をマスターして、自由自在に副詞を使いこなせるようにしましょう。

副詞の「修飾対象」と「位置」

「副詞」は、「動詞」「形容詞」「他の副詞」「文全体」などを修飾することができます。

「副詞」と混同しやすい品詞に「形容詞」があります。両者の違いは、形容詞が「名詞だけ」を修飾するのに対し、副詞は「名詞以外のもの」を修飾することができます。

副詞の位置を決めるうえで最初に考えるべきことは、「副詞が何を修飾するのか」ということです。

副詞の位置は、「動詞」を修飾する場合と、「動詞以外」を修飾する場合の2つに大別されます。

  • 「動詞」を修飾する場合:副詞の「種類」によって位置が異なります
  • 「動詞以外」を修飾する場合:修飾対象の「前」に置かれます
    (「動詞以外」には「形容詞」「副詞」「文全体」などが含まれます)

上記のとおり、「動詞以外」を修飾する場合は基本的に「修飾対象の直前」に副詞が置かれますが、「動詞」を修飾する場合は副詞の「種類」によって位置が異なります。

副詞の「種類」にはどんなものがあるのか、次項で詳しく解説します。

副詞の「種類」と「位置」

副詞の「種類」には、大きく分けると「時」「場所」「様態」「頻度」「程度」の5種類があります。

それぞれ「いつ」「どこで」「どんな風に」「どのくらいの頻度で」「どの程度」を表すことができる副詞です。

この5種類の副詞は、例外も多々ありますが、基本的に以下の位置に置かれます。

  • 「時」の副詞は「文末」
  • 「場所」の副詞は「動詞(+目的語)の後」または「文末」
  • 「様態」の副詞は「動詞(+目的語)の後」
  • 「頻度」「程度」の副詞は「動詞の前または後」

種類別の基本的な位置を確認したうえで、次項からはそれぞれの副詞の一覧と例文をご紹介します。

「時」を表す副詞

「時」を表す副詞は、物事が「いつ」行われるかを表現することができます。

「時」を表す副詞には、次のようなものがあります。

「時」を表す副詞

意味

now

soon

まもなく

lately

最近

yesterday

昨日

today

今日

tomorrow

明日

last night

昨夜

next week

来週

later

後で

 

【基本】「時」を表す副詞の位置

「時」を表す副詞の位置は、基本的に「文末」に置かれます。

動詞の種類によって位置が変わることはないため、次に紹介する例文では動詞の種類や助動詞の有無に関わらず、副詞が「文末」に置かれていることに注目してください。

be動詞

I’m sick now.

(私はいま体調が悪いです)

一般動詞

We have a meeting today.

(今日は会議があります)

受動態

The report was finished last night.

(レポートは昨晩完成されました)

助動詞

She might call you later.

(彼女は後であなたに電話するかもしれません)

【例外】強調する場合は「文頭」

副詞を強調させたい場合は、下記の例文のようにコンマで区切って「文頭」に置かれることがあります。

Tomorrow, we will start a new project.(明日私たちは新しいプロジェクトを開始します)

「場所」を表す副詞

「場所」を表す副詞は、物事が「どこで」行われるかを表現することができます。

「場所」を表す副詞には、次のようなものがあります。

「場所」を表す副詞

意味

here 

ここ

there

そこ

somewhere

どこか

abroad

海外で

home

家で

upstairs

上の階

downstairs

下の階

nearby

近くで

in the street

通りで

at the restaurant

レストランで

 

【基本】「場所」を表す副詞の位置

「場所」を表す副詞の位置は、基本的に「動詞(+目的語)の後」もしくは「文末」です。

自動詞を使った文の場合は「動詞の後」、他動詞を使った文の場合は「目的語の後」に副詞が置かれます。また、単語1つの副詞ではなく「前置詞+名詞」から成る「副詞句」が「場所」を表す場合は、「文末」に置かれる傾向があります。

自動詞:「動詞の後」

She went somewhere.

(彼女はどこかへ行った)

他動詞:「目的語の後」

We exported the goods abroad.

(私たちはその商品を海外に輸出しました)

副詞句:「文末」

Tom works at the restaurant.

(トムはレストランで働いています)

【発展】「時」「場所」の副詞の語順

「時」「場所」の副詞はどちらも「文末」に置かれますが、同時に用いる場合は基本的に「場所→時」の順に副詞を並べます。

「場所→時」

I saw John here yesterday.

(私は昨日ここでジョンに会った)

また、同じ種類の副詞を2つ以上並べる場合は、「小さい単位→大きい単位」の順に並べるのが基本です。具体例を紹介しましょう。

「小さい単位→大きい単位」

He lives at Chiyoda-ku, Tokyo, Japan.

(彼は東京都千代田区に住んでいます)

「様態」を表す副詞

「様態」を表す副詞は、物事が「どういう風に」行われるかを表現することができます。

「様態」を表す副詞には、次のようなものがあります。

「様態」を表す副詞

意味

quickly

速く

slowly

ゆっくりと

fast

速く

carefully

注意深く

easily

容易に

gently

穏やかに

kindly

優しく

loudly

大声で

well

上手に

 

【基本】「様態」を表す副詞の位置

「様態」を表す副詞の位置は、基本的に「動詞(+目的語)の後」です。自動詞を使った文の場合は「動詞の後」、他動詞を使った文の場合は「目的語の後」に副詞が置かれます。

自動詞:「動詞の後」

Her baby cried loudly.

(彼女の赤ちゃんは大声で泣きました)

他動詞:「目的語の後」

I opened my eyes slowly.

(私はゆっくりと目を開けました)

※他動詞の文は、「I slowly opened my eyes.」のように副詞が動詞の前に置かれることもあります。

「頻度」を表す副詞

「頻度」を表す副詞は、物事が「どれくらいの頻度で」行われるかを表現することができます。

「頻度」を表す副詞には、次のようなものがあります。

「頻度」を表す副詞

意味

always

いつも

usually

ふだん

often

しばしば

sometimes

ときどき

never

一度も~ない

rarely [seldom]

めったに~ない

occasionally

たまに

frequently

たびたび

 

【基本】「頻度」を表す副詞の位置

「頻度」を表す副詞の基本的な位置は、以下のとおりです。

  • 「一般動詞」が用いられる文:「動詞の前」
  • 「be動詞」が用いられる文:「be動詞の後」
  • 「受動態」が用いられる文:「be動詞の後」
  • 「助動詞」が用いられる文:「(最初の)助動詞の後」

動詞の種類や助動詞の有無によって副詞の位置が異なるため、複雑に感じるかもしれません。

しかし「頻度」を表す副詞の位置は、否定文を作るときの「not」が入る位置とおおむね同じだと考えることができます。副詞の位置に悩む方でも、英語学習の序盤に習う否定文の作り方を知っている方は多いかと思います。

「頻度」を表す副詞の位置に悩んだ際は、否定文の「not」が置かれる位置を思い出してみてください。

それでは動詞別の副詞の位置を例文で確認しましょう。

一般動詞:「動詞の前」

They usually go to church on Sundays.

(彼らはたいてい日曜日に教会に行きます)

be動詞:「be動詞の後」

Jack is always a gentleman.

(ジャックはいつも紳士です)

受動態:「be動詞の後」

This room is often cleaned by my mother.

(この部屋はしばしば母によって掃除されます)

助動詞:「助動詞の後」

He should sometimes take a break.

(彼はときどき休憩を取るべきです)

「程度」を表す副詞

「程度」を表す副詞は、物事が「どの程度」行われるかを表現することができます。

「程度」を表す副詞には、次のようなものがあります。

「程度」を表す副詞

意味

almost

ほとんど

completely

完全に

slightly

わずかに

greatly

大いに

extremely

きわめて

really

本当に

 

【基本】「程度」を表す副詞の位置

「程度」を表す副詞の位置は、基本的に「頻度」を表す副詞の位置と同じで以下のとおりです。

  • 「一般動詞」が用いられる文:「動詞の前」
  • 「be動詞」が用いられる文:「be動詞の後」
  • 「受動態」が用いられる文:「be動詞の後」
  • 「助動詞」が用いられる文:「助動詞の後」

副詞の位置を例文で確認しましょう。

一般動詞:「動詞の前」

I really like tomatoes.

(私はトマトが本当に好きです)

be動詞:「be動詞の後」

I am completely a beginner.

(私は完全に初心者です)

受動態:「be動詞の後」

The task is almost completed.

(その仕事はほぼ終わっています)

助動詞:「助動詞の後」

We should slightly adjust our plans.

(私たちは計画を少し調整すべきです)

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