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更新日:2025年3月14日 ビジネス英語

覚えておきたい「assertive(アサーティブ)」の意味!自然な表現と使い方をご紹介!

assertive

ビジネスシーンでたびたび耳にする「アサーティブコミュニケーション」という言葉。

相手の気持ちを尊重しながらも、自分の意見を主張するスキルのことを指しますが、 このフレーズの元となっている“assertive”の意味はご存知ですか?

なかなか聞き慣れない英単語だと思いますが、実は教育分野でも重要視されているワードです。

そこで本記事では“assertive”に焦点を当て、意味や例文を解説していきます。

一つひとつの英単語の意味を正確に理解して、あなたの英語スキルに磨きをかけましょう!

「assertive」の基本的な意味とは?

 下記の英英辞典による意味を参照すると、 “assertive”は形容詞で「意見を表現する」もしくは「自信を持って強く主張する」といった意味合いを持っています。

そのため「積極的な」や「断定的な」「自信に満ちている」などと和訳されることがあります。

日本文化にはチームの和を大切にする集団主義的な側面があるため、あまりに積極的な姿勢は“selfish(利己的な)”だと捉えられてしまうかもしれませんが、本単語にそのような意味合いは含まれていません。

傲慢さのある攻撃的な態度ではなく、自分の意見や立場をしっかりと述べる意欲的な態度を表しています。

もちろん、文脈や声のトーンではネガティブに捉えられることもあります。

 

expressing opinions or desires strongly and with confidence, so that people take notice 
(意見や願望を強く自信を持って表現し、人々の注意を引くこと)

※引用元:オックスフォード大学出版局によるオックスフォード現代英英辞典 第8版」(旺文社, 2010)

よく使われる表現・例文

assetive behavior(積極的な態度)

例文:
She was assertive in the meeting.
(彼女は会議で自己主張をしっかり行いました。)

 You need to be more assertive if you want to get promoted. 
(もし君が昇進したいなら、もう少し自己主張を強める必要がありますよ。)

He spoke in an assertive tone when he asked for a refund. 
(彼は返金を求めるとき、自信に満ちた口調で話しました。)

Her assertive attitude sometimes comes across as being rude. 
(彼女の押し付けがましい態度は、ときどき失礼だと感じさせることがあります。) 

名詞の「assertion」の意味は?

“assertive”の名詞形は“assertion”で「主張」や「断言」、「言い分」を意味します。

主張という日本語を使ってしまうと、どうしても相手を言い負かすようなニュアンスを含んでしまうことがあるため、教育現場ではあえて「アサーション」とカタカナ表記で用いられることがあります。

その場合「相手に配慮した主張」という意味で使われ、円滑な人間関係を築くためのスキルの一つとして用いられます。

ぜひ知っておきたい論理の三角形

アメリカでは、公立小学校のときから論理的思考力を養うための授業が展開されています。

相手に自身の考えを聞いてもらうためには、ただ自身の意見を主観的に主張するのではなく、客観的に分かりやすく述べなければなりません。

その際の基本として抑えていただきたいのが、「論理の三角形」です。

上記のイラストのように、論理的な主張には「客観的な理由(reason)」と「具体例(example)」が必要です。

例えば「明日は雨だと思う(主張)」と言いたい場合に、単に意見を述べるのではなく「天気予報士が雨と断言していた(理由)」と「空を見ると、月が雲で隠れている(例)」を加えることでより説得力のある主張になります。

この考えは実用英語技能検定(英検)をはじめとするスピーキングテストや、就職活動での面接でも使えるので、ぜひ意識して話してみてください。

「assertive」と似た意味を持つ英単語


 「assertive」に似た意味を持つ単語として「confident」「aggressive」「bold」などが挙げられます。

それぞれの違いを理解することで、より適切な表現を選べるようになるのでこの機会にチェックしてくださいね!

confident

「自信がある」を表す英単語です。こちらは “assertive”と比べて、外面的な行動力よりも内面的な自信を強調しています。

例文:
She is always confident.
(彼女はいつも自信に満ちています。)

aggressive

怒りや恐怖を想起させる「攻撃的な」を意味する英単語。“assertive”は行き過ぎると、相手を威圧してしまうような攻撃性に変わることがあるので注意しましょう。

例文:
He gets aggressive when he’s drunk.
(彼は酔うと攻撃的になります。)

bold  

勇気や冒険心を伴う「大胆な」を意味します。“assertive”よりも型破りで、自らリスクを取っているニュアンスがあります。

例文:
It was a bold move to challenge the boss. 
(上司に異議を唱えるなんて大胆な行動でしたね。)

active

「活発的な」や「活動的な」を示す英単語。生き生きとしたイメージがあり、 “assertive”と同様に「積極的な」と訳されることもあります。

対義語は“negative「消極的な」”で、行動だけでなく内面に焦点を当てることもあるため覚えておきましょう!

例文:
Although Alex is nearly 80, he is still very active.
(アレックスはほとんど80歳なのにもかかわらず、まだとても活発的です。)

proactive

前もって、もしくは率先して物事をコントロールしておくという意味を含む「積極的な」を表します。

化粧品メーカーの企業名にもなっており、お肌ケアは先んじて化粧水や乳液を塗って整えておくイメージがあるため、この単語と相性がピッタリなのです。

例文:
You need to be more proactive in time management.
(あなたはより時間の管理に積極的になる必要があります。)

forward

「(異性に対して)積極的な」を言いたい場合によく使われる英単語。この意味よりも“be looking forward to 〜ing”で「〜することを楽しみにしている」が頻出なので、こちらも優先して暗記してくださいね!

例文:
I heard that you confessed your love for her. You’re so forward!
(あなたが彼女に告白したって聞いたよ!とても積極的だね。)

上記に挙げた類似表現は、いずれも形容詞であることを覚えておいてください!

英語学習者にとって新しい単語を学ぶことは単なる知識の積み重ねではなく、自身を表現するツールを増やすことでもあります。

それぞれのニュアンスの違いを踏まえて上手く使いこなせるようになれば、会議での発言、レストランでの注文、友達との会話など、さまざまな場面で自信を持って話せるようになるでしょう。

ぜひ今日から一歩踏み出して、あなたらしい “assertive” な英語を身につけてみてください!

おわりに

 今回ご紹介した“assertive”は、ビジネスシーンに限らず日常生活でも必要な姿勢です。

日頃からアサーティブな態度で語学学習に取り組み、日常的に英語を話す機会がない方はぜひ、オンライン英会話にチャレンジすると良いでしょう!

そして他者から“assertive”な方だと思われるには、弱々しく話すのではなく、自信を持ってゆっくりと大きな声で話しましょう!

そうすれば、例えあまり流暢に喋れなくても活発なコミュニケーションを行うことができるはずです。

英語圏では特に日本的な控えめな態度を捨てて、堂々と自己主張をしましょう!

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