洋書オーディオブックの攻略法&最大限の活用法
オーディオブックは、「ながら読書」やスキマ時間の有効活用が可能なことから、多忙な現代人である私たちに最適ということで、海外でも人気が急増しています。
オーディオブックは、洋書版も販売されているため、「いち早く海外のベストセラーを読みたい!」という方や、「リスニング力を伸ばしたい!」という方にとっては、一石二鳥ということで、まさに理想の媒体ですよね。
でも、なかには、「洋書のオーディオブックなんて、ハードルが高すぎて・・・」と、尻込みしている方もいらっしゃるかもしれません。
そこで、本記事では、そのハードルを難なくクリアして洋書オーディオブックを攻略するための方法と、さらに、はオーディオブックを活用して英語力をグンと向上させる方法も併せてお伝えいたします!
本記事が、みなさんのお役に立つことが出来ましたら幸いです!
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オーディオブック選び
1. 自分にとって興味のあるオーディオブックを選ぶ
これは、「洋書」に関する記事の、洋書選びのコツと重複しますが、まずは、自分にとって、興味のあるテーマ、好きなテーマのオーディオブックを選ぶことです。
英語力を伸ばしたいから、という理由で、自分にとって苦手な分野、例えば政治、経済や科学関連のオーディオブックを敢えて選んだとしても、おそらく「子守歌」となって、寝てしまうのがオチです。
例えば、あなたの好きな本が推理小説なら、それをオーディオブックで楽しんでみるといったことが出来ますね。
他にも、日本でもベストセラーになった作品、ビジネスで成功する本、自分が好きなタレントの自叙伝、健康に関する本、好きな作家の作品、映画化になった話題作など、自分にとって、エンターテインメントになるもの、ワクワクするもの、知りたいという欲求を満たすものがベストです。
能動的な活動である読書に比較して、どちらかというと、受動的な活動であるオーディオブックの視聴は、コンテンツが耳から自動的に流れてきますので、聴く側の集中力を必要とします。
関心が無ければ、右から左に流れるだけで、意味を持ったコンテンツとして脳に残らないでしょう。
なので、洋書の時とは異なり、オーディオブックは初見あるいは初読の作品がお勧めです。
2. 英文の難易度とクオリティを切り分けて判断する
オーディオブック選びの次のステップですが、まずは、候補のオーディオブックを数分間、視聴してみましょう。
この時、いくつか判らない単語があっても、100%理解できない長文があっても、なんとなく概要が理解出来たら、その作品はOKです。
でも、文章の構造がおかしいと感じたり、聴いていて、違和感を覚える文章なら、パスしましょう。
文章の構造が、非論理的だったり、文法ミスのある文章を聴いていると、まるで船酔いでもしたかのような感覚になり、そうした傾向は、オーディオブックの最後まで続くからです。
クオリティの低い文章を聴いていると、聴いていて気分が悪くなるだけでなく、自分にもそうしたクセが移ってしまうので、そうした本は読むのを控えるのが賢明です。
つまり、難易度が少々高くて聴き取れない作品と、文章のクオリティが低くて聴き取れない作品を、ハッキリと切り分けて、オーディオブックを選択することが重要、ということです。
オーディオブックを実際に聴く
3. 適切なスピードに調整する
オーディオブックは、聴き取れないと、全く意味がありませんから、自分にとって最適なスピードに調整します。「でも、そうすると、リスニングが伸びないのでは?」と思うかもしれませんが、リスニング対策は、後ほど行ないますので、どうぞご安心ください。
初聴の段階では、まずは、聴きとることを優先にして、スピードを遅くしても、自分にとって快適と思えるスピードにします。
4.判らない単語や長文があっても、最初は通しで聴く
初聴の段階では、洋書リーディング同様に、知らない単語のたびに止めて確認するのではなく、まずは第1章、あるいは10分など、区切りのいい時間を決めて、そこまで通しで聴きます。
この時、判らない単語や表現などがあったら、後で確認出来るようにメモをとっておくと便利です
英語学習編
5.聴き取れなかった単語、読解が難しかった長文は、章毎にまとめて確認
初聴の段階で聴きとれなかった単語やイディオム、理解できなかった長文は、章毎にまとめて確認します。
そうした箇所は、ピンポイントでスピードをさらに落として聴いてみます。
そうすると、例えば、「Look at you!」は、「ルック・アット・ユー」ではなく、「ルッカッチュー」と聴こえるなど、リエゾンが把握できるようになり、従って、英語をブロック単位で聴きとれるようになります。結果的に、リスニング力が高まり、自分自身の発音も向上することになります。
単語やイディオムなど、もし判らないものが出てきた時には、当たりをつけてスペルを書いてみて、ネットで検索すると、ほとんどの物は判明するでしょう。
もし、判らない単語が多過ぎる場合は、選んだオーディオブックが自分にとってレベルが高過ぎる場合もありますが、その時は、原著を取り寄せるか、Kindleを併せて購入して答え合わせしていくと解決できます。
このように耳から学んで、調べて納得した単語や表現は、記憶に残りやすいので、確認作業をする価値があります。
ボキャブラリーを増やすために、オーディオブック専用の単語・イディオムリストを作成するのもお勧めです。
6. シャドーイングする
ひと通り確認作業を終えたら、シャドーイングをお勧めします。
シャドーイングとは、ご存じの通り、音源から少し遅れて自分も真似をして発声することで、さまざまな恩恵をもたらすメソッドです。
シャドーイングは、元々、同時通訳者を目指す人のトレーニングとして利用されたメソッドですから、その効果は、折り紙付きというわけです。
シャドーイングには、大きく分けて2つのタイプがあります。
1つは、発音だけに集中する、プロソディ・シャドーイング。とにかく、話者の発音・アクセント・イントネーションを真似ることです。これをすることで、リスニング力と、自分自身の発音を向上させるのに役立ちます。
2つ目は、意味だけに意識を集中するコンテンツ・シャドーイング。これは、発音はあまり気にせずに、話されているコンテンツを理解しようとするものです。このメソッドでは、スピーディーな理解力を養い、英語をダイレクトに概念化しようとしますから、英語脳づくりにも役立ちます。
シャドーイングについては、こちらの記事もどうぞ。
7. 最後に速聴でリスニングして脳を活性化!
最後の仕上げとしてお勧めなのが、オリジナルよりもスピードアップしてリスニングすることです。
オーディオブックだけでなく、教材として製作されているものは、基本ノンネイティブが聴いても聴きとれるように、少々ゆっくりめに、聴きとりやすいスピードで発声されているものです。
海外に行ったことのある方なら、実際には、ネイティブの話すスピードが早くて、聴きとれずに、驚いた経験をした人も多いでしょう。
なので、実際のスピードよりも早めて、聴きとるトレーニングをするのです。
また、速聴には、ネイティブの実際の発声を聴き取る能力を高めるだけでなく、脳を活性化させる目的もあります。
人間は、本来備わっている能力の数パーセントしか使っていないと言われています。
アインシュタインなど、ノーベル賞を受賞するような人たちと、普通の人の違いは、自分に備わる能力を、どれだけ発揮できているか、の違いなのです。
その能力を引き出すメソッドの一つと言われているのが、速聴です。
私がとても印象的だったのは、海外で第一線で活躍されていて、豪邸を構えるまで成功した通訳の方が、日本語を話す際にも、普通の人よりも、かなり早口だったことです。
これは、脳の処理速度が速いので、話すスピードも自動的に早口になっている、ということでしょう。
まとめ【オーディオブック攻略法&活用法!】
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- 1. 自分にとって興味のあるテーマ、エンターテインメントになるオーディオブックを選ぶ
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- 2. 英文の難易度とクオリティを切り分けて判断する
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- 3. 適切なスピードに調整する
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- 4. 判らない単語や長文があっても、最初は通しで聴く
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- 5. 聴き取れなかった単語、読解が難しかった長文は、章毎にまとめて確認
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- 6. シャドーイングする
7. 最後に速聴でリスニングして、脳を活性化!
いかがでしょうか?
オーディオブックは、時間を有効活用出来るエンターテインメントおよび知的コンテンツなだけでなく、英語力アップにも役立つ優れものなのです!
最後までお読みくださり、ありがとうございます!