「営業」を表す英単語は3種類!『business』『sales』『operation』の違いを知って正しく使いこなそう!《関連英単語集つき》
「営業は英語で何と言いますか?」と聞かれると、多くの方が”business”を思い浮かべるのではないでしょうか。
ビジネスは私たちがよく耳にする単語で、もはや日本語のように使われ「営業」の意味でも登場します。
しかし営業を表す単語は、ほかにも“sales”や”operation”があります。「これら3つの単語の違いは?」と尋ねられると、解答に戸惑ってしまう方もいるでしょう。
そこで本記事では「営業を意味する英単語」をテーマに、それぞれの英単語が持つ意味合いをご紹介していきます。
「英単語が持つ根っこの意味を理解したい…」
「仕事の関係でビジネス英語を勉強しなければならない…」
「実践的な英語を身に着けていきたい…」
このような方は、ぜひ一読いただけると幸いです。お持ちのスキルにさらなる磨きをかけて、英語を使いこなしていきましょう!
1. 経済活動を指すなら『business』
”business”は、モノやサービスを販売したり購入したりといった、経済活動そのものを表す英単語です。
そのため、資本主義社会における仕事全般のことをビジネスと呼ぶ傾向があります。
私たちが「ビジネス英語」というフレーズを、“勤務中における挨拶やメール・電話対応、会議やプレゼンテーションで使用する英語”の意味で使っているように、広い枠組みのなかで用いられます。
「営業」の意味では、会社全体の営業方針・営業戦略などが挙げられます。このように広い意味で使われることを覚えておきましょう!
よく使われる表現・例文
- business policy:営業方針
- business contacts:営業連絡先
- business activities:営業活動
- business hours:(会社の)営業時間
- B To B(Business to Business):企業間取引
- Business is booming.:好景気です。
- I and my best friend set up a business.
(私と親友はビジネスを始めました。) - My father must run a business from next spring.
(私の父は来春から会社を経営しなければなりません。) - The advantage of a family business is to penetrate a company’s philosophy.
(家族経営のメリットは、支社の理念を浸透させやすいことです。)
2. 営業職を指すなら『sales』
元々”sale”は、モノやサービスを売る際の過程や活動のことを指します。
私たちが「商品の通常価格を低くして販売する売り出し」のことをセールと呼んでいるように、会社経営のなかでも、特に販促活動に焦点が当てられている単語です。
つまり”business”と比べてより限定的なものであると言うことができます。
そのため「営業」を表す”sales”は、会社の部署の一つである営業職を指し示すことがほとんど。
私たちが販売員を「セールスパーソン」と表現しているように、“sales”は訪問販売やテレアポ(テレフォン・アポイントメント)などを行う営業行為を表しています。
以下、よく使う表現をピックアップしたのでご覧ください。
よく使われる表現・例文
- sales representative(sales rep):営業担当者
- sales method:販売方法
- inside sales:インサイドセールス
- sales meeting:営業会議
- sales manager:営業部長
- sales performance:営業成績
- sales office:営業所
- She managed to increase sales and profits.
(彼女はなんとか売上と利益を増やしました。) - He works in the sales department.
(彼は営業部で働いています。) - The Oxymoron Group has a 1,000 strong sales force.
(オクシモロン社は1,000人の営業職員がいます。)
ちなみに、商品の通常価格を低くして販売する売り出しをセールと表現しますが、こちらの意味は海外でも使えるので合わせて覚えておきましょう!
「The sale starts tomorrow.(セールは明日始まります。)」と表現できます。
また、アメリカやイギリスでは以下のような名称でセールが行われることがあります。チェックしておくと旅行先で役に立つかもしれません。
- CAR BOOT SALE
- GARAGE SALE
- JUMBLE SALE
- FLEA MARKET
3. 運用に焦点を当てるなら『operation』
元々”operation”は「操作」や「運用」を表す単語です。そのため「営業」の意味では、大規模な動きを伴う営業スタイルを指すことが多く、“business”とほぼ同様の意味で用いられる傾向があります。
しかし“business”と比べて「操作・運用」の意味が含まれているため、”operating policy”は具体的な運用に関する経営方針、“business policy”は会社全体の一般的な経営方針といった違いがあります。
また”operation”は大々的な変化のニュアンスを踏まえて「作戦」と訳されることもあるので、頭の片隅に留めておきましょう!
よく使われる表現・例文
- operating profit:営業利益
- sales operations:営業戦略
- multinational operation:多国籍オペレーション
- That company’s operations have been steadily profitable.
(あの会社の営業事業は着実に利益をあげています。) - We need to launch a new application to improve operating income.
(私たちは営業利益を増やすために新しいアプリをスタートさせることが必要です。)
また「実施中の、稼働中の」を意味するイディオム“in operation”もぜひ覚えておいてください。さらに本単語は、医療分野における「手術」を意味することがあります。
4. 営業中を指すなら『open』
レストランや商業施設などがオープンしていることを意味する「営業中」を英語で言いたいときは”open”が適切です。
よく使われる表現・例文
- Are you open now?
(まだオープンしていますか?) - We are open.
(営業しています。)
5.「営業」にまつわる英単語集
続いて、上記の“business”、“sales”、“operation”を用いる際に、一緒によく登場する単語や表現をご紹介しておきたいと思います。これらはビジネスシーンで頻出するフレーズなので、ぜひ覚えておきましょう!
- commerce:商業
- trade:取引、貿易
- enterprise:企業、企画
- industry:産業
- department:部署
- head a team:チームを率いる
- achieve growth:成長を遂げる
- meet sales target:売上目標を達成する
- dominate the market:市場を支配する
- launch an advertising:広告を立ち上げる
- attract clients:顧客の目を引く
- generate demand for your product:貴社製品の需要を生み出す
- approve a budget:予算を承認する
- fund a campaign:キャンペーンの資金を供給する
- finance a venture:ベンチャーに融資する
- accumulate debts:借金を重ねる
6.おわりに
英単語を覚えるときは、日本語訳だけでなく例文をおさえておくと、その単語が持つ根っこの意味やニュアンスまで覚えることができます。
“business policy”のようにフレーズごと覚えておけば、いざ英語でコミュニケーションを図るときにパッと口から飛び出すことでしょう!
あなたが有意義な英語ライフを送ることができるよう、陰ながら応援しています。