【保育士×英語】現場で使える表現集|基本用語から実践フレーズまで完全ガイド
1.はじめに
「保育士を英語で正しく表現したい」
「外国人の子どもや保護者とうまくコミュニケーションを取りたい」
「保育現場で使える英語フレーズを知りたい」
このようなお悩みはありませんか?
保育士を英語で表現する方法には、役割や場面によって様々な使い分けがあります。
また、子どもたちや保護者との会話では、適切な英語フレーズを使うことが重要です。
そこで、この記事では保育士の英語表現の基本から、現場で使える実践的なフレーズまで、場面別に詳しく解説します。
国際化が進む保育現場での英語コミュニケーションの参考として、ぜひ最後までお読みください。
2.保育士の英語表現 – 基礎知識とグローバルな使い分け
保育士を英語で表現する方法は、状況や国によって様々です。
本記事では、一般的な表現から国別の使い分けまで、体系的に解説していきます。
1) 保育士の基本的な英語表現
保育士を表す英語表現は、職務内容や勤務施設によって使い分けられます。
以下では、最も一般的な3つの表現について、それぞれの特徴と使用場面を詳しく見ていきましょう。
①childcare worker (保育の専門家)
“childcare worker”は、保育の仕事に携わる人を広く表す言葉です。
保育園、幼稚園、こども園など、働く場所を問わず使える便利な表現です。
履歴書を書くときや仕事関係の書類で使うことが多く、「子どもの保育のプロフェッショナル」という意味が込められています。
②nursery teacher (保育園の先生)
“nursery teacher”は保育園で働く保育士を表す一般的な表現です。
主に0〜3歳の乳幼児を担当し、食事、睡眠、遊びなどの基本的な生活習慣の指導から、年齢に応じた遊びや活動の支援まで行います。
“nursery”は「保育園」「託児所」を意味し、保護者との日常的な連絡や保育園の案内など、実際の保育現場で広く使われている表現です。
③kindergarten teacher(幼稚園教諭)
“kindergarten teacher”は主に幼稚園で働く保育士を指します。
3〜6歳児の教育・保育を担当し、文字や数の基礎学習、創造的な活動、社会性の発達など、学校教育への準備段階となる保育を行います。
“teacher”という言葉が含まれていることからも、教育的な役割が重視される立場であることがわかります。
2)アメリカとイギリスにおける保育士の表現の違い
「保育士」を英語で表現するとき、特に気をつけたいのが、アメリカとイギリスでの言い方の違いです。
この違いは、それぞれの国の保育の仕組みや文化が違うことから生まれています。では、両国でどんな言葉が使われているのか、具体的に見ていきましょう。
①アメリカでの保育士の表現
アメリカでは、保育士を指す代表的な英語表現が3つあります。それぞれ使う場面や意味が異なるため、整理して説明します。
preschool teacher:
3〜5歳児を担当する保育士の一般的な呼び方です。特に就学前教育の現場で広く使われており、教育者としての側面が強調されます。
daycare provider:
主に0〜2歳児の保育を担当する保育士を指します。アメリカでは乳幼児向けの保育施設を”daycare”と呼ぶことが多く、その施設で働く保育士を表す際に使用されます。
child care professional:
保育の専門家であることを強調する表現です。履歴書や公式文書など、より改まった場面で使用されます。施設の種類や子どもの年齢に関係なく、保育の専門職として使える汎用的な表現です。
②イギリスでの保育士の表現
イギリスでは、アメリカとは異なる独自の保育士の呼び方があります。主に使われる表現を3つ紹介します。
nursery nurse:
イギリスで最も一般的な保育士の呼び方です。主に0〜4歳児の保育を担当する保育士を指します。
“nurse”には「世話をする人」という意味があり、子どもの保育全般を担当する専門職であることを表しています。
early years practitioner:
より専門性の高い保育士を表す表現です。特に就学前教育の専門家として、教育と保育の両方を担当する場合に使用されます。
公式文書や求人情報でよく見かける表現です。
childminder:
主に自宅で保育サービスを提供する保育士を指す表現です。日本でいう「保育ママ」に近い立場の保育士を表します。小規模な保育サービスを提供する際によく使用される表現です。
このように、保育士の英語表現は職務内容や国によって様々です。
それぞれの表現を学ぶことで、単純な言葉の違いだけでなく、使い分けや保育に対する考え方の違いを理解することもできます。
3.保育士が現場で使える英語フレーズ集
保育現場での英語コミュニケーションには、子どもの年齢や状況に応じた適切な表現が必要です。
以下では、日常的によく使う実用的なフレーズを場面別に紹介します。
1)子どもとの日常会話で使う表現
子どもたちと英語でコミュニケーションを取る際は、シンプルで分かりやすい表現を使うことが大切です。
年齢に応じた適切な言葉選びと、明るく温かい口調を心がけましょう。
①基本的な指示や声かけ
・朝の挨拶と健康確認
(おはよう!今日の調子はどう?)
Did you sleep well?
(よく眠れた?)
・活動時の基本的な指示
(輪になろう!)
Please sit down.
(座ってね。)
It’s time to clean up.
(お片付けの時間だよ。)
Time for your nap.
(お昼寝の時間だよ。)
・安全管理の声かけ
(気をつけて!)
Walk slowly.
(ゆっくり歩こうね。)
Don’t run inside.
(お部屋の中では走らないでね。)
②褒め言葉とお世話の表現
・褒める時の表現
(よくできました!)
You did a great job!
(すばらしくできたね!)
I’m proud of you!
(みんなのことを誇りに思うよ!)
・お世話の際の声かけ
(お腹すいた?)
Let’s change your clothes.
(お着替えしようね。)
2)保護者との重要な会話表現
保護者とのコミュニケーションでは、子どもの様子を正確に伝えることと、必要な情報を明確に共有することが重要です。
①子どもの様子を伝える
・一日の活動報告
(遊び時間をとても楽しく過ごしました。)
She ate all her lunch today.
(今日は給食を全部食べました。)
He made new friends today.
(今日は新しいお友達ができました。)
・体調に関する報告
(今日は少し疲れているようです。)
He has been very energetic all day.
(今日はとても元気に過ごしました。)
Her temperature was normal all day.
(体温は1日を通して正常でした。)
②注意事項や連絡事項
・持ち物に関する連絡
(明日は着替えを余分に持ってきてください。)
Don’t forget the water bottle.
(水筒を忘れずにお持ちください。)
・スケジュールの共有
(来週、遠足があります。)
Tomorrow is parents’ day.
(明日は保護者参観日です。)
・体調管理の依頼
(朝の検温をお願いします。)
If she feels unwell, please keep her home.
(体調が悪い場合は、自宅で休ませてください。)
4. おわりに:保育現場での英語活用のポイント
保育士に関する英語表現を学ぶ際、役割や場面、さらに国による違いを理解することが重要です。
特に基本的な表現である”childcare worker”、”nursery teacher”、”kindergarten teacher”は、それぞれの特徴を理解して使い分けましょう。
アメリカとイギリスで言い方が違うことも覚えておくと便利です。
アメリカなら”preschool teacher”、イギリスなら”nursery nurse”が一般的。
ただし、難しく考える必要はありません。どちらの国の人でも、明るく温かい声かけと笑顔があれば、きっと気持ちは通じ合えます。
これからますます国際化が進む保育の現場。
完璧な英語力は必要ありませんが、基本的な表現を知っておくと、外国籍の子どもたちや保護者とのコミュニケーションがぐっと楽になりますよ。