英語は英語で考える!和訳しないってどういうこと?
まずあなた自身が英会話をしている状況を想像してみてください。スムーズな会話を成立させるためには、相手の話を日本語に置換えて理解したり、これから話そうとすることを英語に直してから話すのでは、全くのところ間に合わないということです。
しかし私たちは普通、日本語を媒介として英語を学んできました。しかし会話の際その都度和訳・英訳しなくてはならないのだとしたら、会話自体が進みません。
思考そのものを英語で行なえば、そうしたロスはなくなりますが、果たしてそんなことができるのでしょうか?
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品詞別に覚え方をかえてみる。
語学力の出発点となるのは、まずは語彙力です。例えば未知の内容を多く含む情報に接した時、その中身がいかに高度なものであったとしても、用いられている単語が既知のものばかりであれば、意味内容を正反対に理解してしまうということはないでしょう。
そのためには単語をたくさん覚えなくてはなりませんが、品詞によって覚え方を工夫しなければなりません。
名詞は1番簡単です。単語帳形式で覚えていけば問題はないでしょう。
しかし動詞はそうはいきません。どのような前置詞を伴うか、to+不定詞の形をとるか、動名詞の形をとるか、など覚えることは、たくさんあります。
しかしこれらをその都度考えているのでは間に合いません。そこで手間を取るようでも動詞はすべて例文暗記によって覚えるべきです。そうすれば運用は反射的に行なえるようになるでしょう。
形容詞もよく使われる名詞とセットにして覚えるのが良いです。副詞の場合は特に意識する必要はないと考えられます。
ニュース英語の音声データを活用する。
相手の言うことをスピーディに理解するには、その都度和訳していたら時間がいくらあっても足りません。
和訳しないで丸ごとそのまま理解できるようにしなければなりません。そのためのトレーニングは、やはりヒアリングです。では何を聴けば良いのでしょうか。
おすすめはニュース英語です。最初から難し過ぎるのではと危惧する声もあるでしょうが、ニュースの場合は現在進行形の事象を扱っていることが多いので、健全な問題意識を持つ人であれば臆することはありません。
書店では音声データ付きの書籍が販売されていますので、これを利用します。
試みに10回繰り返し聴いて、聴き取れないところを書籍で確認する方法をとります。1つの文章をそらんじてしまうほど聴いたら、次の文章に進みます。
こうして量をこなしていけば、和訳する必要もなくなるほど、聴き取れるようになるものです。
最小限の単語で言い切ること。
語学の運用能力で大切なのは、発信力です。そして発信力とは、喋る・書くという技術によって行ないます。特に喋るという場合は特にスピードが要求され、日本語を想定してそれを英訳して話していては、らちがあきません。
しかし、こうした能力は一朝一夕に身につくものではありません。やはり語彙力を鍛えるのとヒアリング能力を付けることによって、結果的に向上する能力なのです。
そして、たくさんの単語を用いて表現するのではなく、できるだけ短い文章で言い切るということを意識すべきです。
レトリックを駆使して雄弁に喋ることができれば、それはそれで素晴らしいのですが、学習者としての段階にあるうちは、むしろ反対に短く言い切る練習をします。
これができるようになれば、日本語で内容をまとめておいて、それを英訳するという手間が省けます。そうして経験を積んでいけば、やがて内容を豊かにするための修飾を意識できるようになります。
まとめ
会話を行なうのに、実は日本語も外国語もありません。相手の言うことを理解し、こちらの考えを相手に伝えるというのは、非常に論理的な作業です。
そのため言語によって左右される幅がないよう、物事は核心を捉えて考える必要があります。
そしてその作業はスピードを要します。
コンピューター同様に、脳の中のワーキングメモリーの領域を増やしていくことが必要であり、内容の濃い会話を成立させるためには、普段からの情報収集とその整理、そしてそれを自分自身の思考にどう活かしていくか、という作業が必要になるのです。