「do」ばかり使ってない?基本動詞で英語らしい表現を身につけよう
海外でのネイティブな英語表現では、さまざまな基本動詞が使い分けられて成立しています。
具体的には「make・take・have・get」などといった動詞を用いるケースが多く、実際に聞いたことがある方も多いはず。 こと日本人においては、動詞といえば「do」を使いがちです。
これは英語の初等教育である中学校で「~をする」という意味、と擦り込まれて育ってきたことに起因しています。「do」一本槍ではない、基本動詞を使いこなして豊かな語彙力を身につけましょう。
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基本動詞を使いこなす
日本人の「do」多用文化の真意には、「名詞+する」という日本語表現にあります。たとえば、練習する・演奏する・掃除するといったような表現をよく行うために、そちらに引っぱられてしまうわけですね。
ここでは、先程の「make・take・have・get」を使いこなす練習をしましょう。
たとえば「本を注文する」という英文を作成します。「I make books order.」のように、「make」を用いれば「注文する」という行為に重きを置いた文章になります。
次に「I have books order.」のように、「have」を用いた場合、「注文してある」という状態を指し、行為そのものではなく注文をした状態を継続・保持している状態を指すのです。
「have」と似た状態ですが、「I’ve got books order.」のように「get」を用いることで、やや口語表現に近くなります。
「have」に注目しましょう
「have」はもともとゲルマン語系統の古代英語が発祥であり、英語がラテン語系の単語が多く占められているにも関わらず、ゲルマン語系に分類されているのは、このように重要な単語がゲルマン語系に多いことに起因しています。
「have」の特徴として、まず所有・付属(持つ)を表します。こちらは中学生でも知っている、「I have a pen.」のような、1番わかりやすい役割ですね。
これを「dog」に置き換えれば「飼っている」、「brother」に置き換えれば「兄・弟がいる」へと変化させます。
また、「Do you have any questions?」と用いれば、「何か質問はありますか?」というように、考えを「持って」いるか?といった、日本語とは異なる所持に関しての感覚を備える必要があります。
このあたりも英語独特の概念ですので、覚えて使いこなしたいところです。他にも、使役(~させる)という意味、そして完了形を作る助動詞の機能も持っています。
「make・take・get」にも要注意!
続いて「make」。もちろん、「作る」だけでなく「何らかの材料からある物を作り上げる・別の性質に作り変える」という意味を含んでいます。
「誰かが努力して、状態を変える」といった意味にも使えますが、自然とできてしまうという内容には使えません。
「take」も幅広い意味を持っています。「つかんで運ぶ」という意味を持っていますが、同時に「取る・手に入れる」という役割も持っています。
休憩を取る、風呂に入る、持って帰るといった際に使いやすい単語。
また、お金や時間が絡むと「かかる」という、コストを意味する単語に変化します。
「手に入れる」なら「get」では?と思いがちですが、実は到着する(arrive)、乗る・降りる・身体を動かすといった、ある状態になることを得る、というニュアンスであるため、行為を示す「take」とは微妙に異なるわけです。
まとめ
この他にも「give」や、もちろん「do」にもたくさんの意味があり、それぞれの細かいニュアンスによって使い分けが微妙に異なります。
最初は日本語英語で学んだ意味と異なるため混乱するでしょうが、理解するにつれて徐々に語彙力や文章力・会話力が富み、非常に豊かなスピーカーへとなっていきます。
基本動詞をマスターすることで、表情豊かな英語力が身に付くため、最初は大変かもしれませんが、重点的に基礎力を向上させることにより、格段に能力が向上します。