英語で「いってらっしゃい」といいたいときのフレーズ
朝、家族を送り出す時や、オフィスで同僚が外回りに出る時 日本語なら「いってらっしゃい」の一言で済みますが、英語だと何と言えばいいのでしょうか。
考えてみると、意外とぴったりくる言い回しがないですよね。
そもそも「いってらっしゃい」とは、日本語特有の言霊文化が反映された言葉で「行って、また無事にここへ帰ってきてくださいね」という意味合いを含んだ言葉なのです。
これに相当する単語や言い回しは、実は英語にありません。
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相手の目的を大切に
日本語のように、出かける人は「いってきます」と言い、送り出す人は「いってらっしゃい」と言う。 こういった、あいさつのような単語や提携文章がそもそも英語にはありません。
一般的に「Have a nice day.」というのが、相手を送り出す時のあいさつのように使われています。 ホテルのフロントや、お土産屋さんでの買い物の後、コーヒーショップでコーヒーを買った後など、お店の人がお客さまにかける言葉として、よく用いられます。
直訳すると「よい1日になりますように」という意味ですから、「よい1日にしてね!」とか「楽しんでね」というような、相手を気遣う意味合いも含まれていると考えて良いでしょう。
そういう意味では、日本語の相手の無事を祈る内容の「いってらっしゃい」に1番近く、また、気軽に使えるあいさつの言葉と言えます。
楽しいところにいく人に向けて
この「Have a nice day.」の「day」部分を、相手の出かける目的でいろいろな単語に置き換えると、会話の幅が一気に広がります。
たとえば、相手が今から旅行なら「Have a nice trip.」 これから休暇に入るなら「Have a nice holiday.」というように、簡単ながらも相手の詳細な目的を入れることでバリエーションが増えます。
他にも、パーティやデート、食事など、楽しい目的で出かける人が相手なら、「Have a good time!」とか「Have fun!」など、「楽しく過ごしてね!」「楽しんできてね!」という意味で声をかけることも多いです。
また、お友達のお家に遊びにいくお子様などには、訪問先ではお行儀よくするんですよ、という意味合いで 「Be good(良い子にしてね)」 と声をかけてお子様を送り出すお母さまが多いです。
出先で達成すべき大きな目標がある人に向けて
また、出かける人が、試験や会議、大きな難しい仕事など、何か達成すべき目標のために出かける場合は、また少し違う言い回しがあります。
「Good luck」は「幸運を」という意味ですが、英語では「がんばってね」くらいの軽めのニュアンスで使われます。 また、慣用句になりますが、「Break a leg.」という言い回しがあります。
直訳すると「足を折ってね」となりますが、これは、がんばってね!などと言われるとそれをプレッシャーに感じて、かえって緊張してしまって良い結果を残せないかもしれない、という心配を逆に取った言い回しです。
「うまくいくようにお祈りしています」とか「がんばってくださいね」という応援するニュアンスをこめた意味合いになります。
もっと真剣な気持ちを込めた送り出す際の言葉としては「Come back in one piece.」というのがあり、こちらは「無事で帰ってきてくださいね」という意味合いが強くなります。
まとめ
このように、英語では送り出される相手の目的や状況によって、送り出す側がかける言葉もさまざまです。
日本語で「いってらっしゃい、気をつけてね」というくらいの気持ちなら、「See you later」(じゃあね、また後でね)で十分伝わります。 ここで「Take care」(気をつけてね)などと使うと、確かに間違っているわけではないのですが、少々言葉に重みがありすぎて「えっ、何がそんなに危ないの?」と驚かれるかもしれません。
直訳に頼りすぎず、言葉のニュアンスを大事にして表現を選ぶと、相手に伝わりやすいですね。