TOEIC全盛の今だからこそ「英検」を見直そう
英語の資格と聞いて、何を思い浮かべましたか?学生や社会人の方は、TOEICを挙げるのではないでしょうか。
就職活動のため、あるいは昇進試験など必要に迫られて受験される方が多い一方、高校生の頃までは英語の資格と言えば英検だった、という人がほとんどなのではないでしょうか。
大学生の就職活動では、TOEICが用いられることがほとんどですが、英検も根強い人気を誇っています。ここでは、TOEICと英検、それぞれの特徴や魅力について述べていきます。
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英検の魅力
英検はまだまだ根強い人気を誇っています。やはり学生には英検の方が、なじみが深いことが理由として挙げられます。
TOEICの出題レベルは、高校や大学受験のための勉強をひととおり終えてからでないと到達できません。一方、英検は高校生以下の方でも、自分の英語スキルに合わせた級の試験を選べます。
さらに、TOEICの結果は点数で表されますが、どのくらいのスキルを表すか分かりにくいデメリットがあります。
その点、英検は合格した級によって、どの程度の英語スキルを持っていか分かりやすいというメリットがあります。
また、英検の準1級および1級は、非常に高い英語スキルを持つ人材の証明として、多くの企業から高く評価される傾向にあります。
TOEICが流行した理由
TOEICは、日本では1980年代に導入されました。1990年代になると、英語のスキルを評価する資格試験として、多くの学校や大企業が用いてきました。
TOEICが普及した理由として、約150カ国で実施されている共通の評価基準であること、700万人以上が受験していることが挙げられます。
日本企業の採用シーンでは、他の企業に倣って、横並びの評価基準を取り入れる傾向があった、という背景があります。
TOEICは開催頻度が高く、スキルの分布をより細かく発表されることも、人気の理由といえるでしょう。英検はどうしても学年と級を対応させるイメージが強いため、社会人にとってはTOEICの方が好まれる、というのもあるかもしれません。
TOEICの特徴
TOEICとは、「TOEIC Listening & Reading」と呼ばれる試験を指します。
TOEICの問題形式は大きく分けて、100問45分間のリスニング、100問75分間のリーディングから構成されています。
リスニングが終わったらすぐにリーディングの試験が始まります。解答はすべて四択形式で、解答は専用のマークシートに記入します。
TOEICの結果は合否ではなく、1問正答5点で計算したスコアで発表されます。最低点は10点、最高点は990点です。つまり、受験して回答を記入すれば、必ず結果が点数となって返ってきます。
TOEICの開催頻度は年10回、日本国内では約80カ所で開催されています。試験の結果は受験から約1カ月後に郵送されます。
英検の特徴
英検はレベル別に7段階の級(5級・4級・3級・準2級・2級・準1級・1級)が設けられており、受験生は自分のスキルに合った級を選んで受験できます。
問題の内容は級によって異なります。結果はスコアが一定の点数に達した場合に合格とする形式です。
出題内容は、一次試験が筆記およびリスニング、二次試験が面接または録音形式のスピーキングテストです。
試験時間は級によって異なりますが、5級が1時間20分、1級が2時間50分となっています。
合格ラインは級によりますが、3級以上は75%くらいに定められています。合格率も級によって異なり、3級で50%程度、1級は10%程度です。このように、英検は級によって問題内容や難易度が異なることが特徴です。
まとめ
TOEICが全盛だからこそ、英検を持っていることで周りとの差別化を図れます。
特に1級は、レベルの高い資格として、採用面接などの際に有利に働くこともあります。ぜひ、今一度狙ってみることをお勧めします。