TOEIC Part 5・6が難しい理由と対策
TOEICの問題は複数のパートで構成されています。人によって得意なパートは異なりますが、とくにリーディングのPart5・6を苦手にしている人が多く見られます。
いくら勉強をしても、なかなか正答率が上がらずに困っている人もいるでしょう。そこで今回は、なぜPart5・6が難しいのか説明し、その対策についても紹介します。
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TOEICのPart5・6がどんなものか復習
TOEICのPart5・6はどちらも穴埋め問題です。ただし、両者は出題の傾向が異なるので注意が必要です。
Part5は短文の中に空白があり、そこに当てはまるワードを選ぶ問題です。
基本的には、文法の知識を問うパートであると考えて差し支えありません。
Part5は単語や熟語の知識を問われる設問が多く出題されます。
しかし、なかには高度な語法に関する問題もあるので注意しましょう。
一方、Part6はPart5より長い文章が対象になっています。Part5と同じように空所を埋める問題ですが、文法の知識を問うものばかりではありません。しっかり文章を読み、文脈を考えなければ解答できない問題も多いようです。
つまり、読解力を試すことも問題の趣旨のひとつと考えられます。
どうしてPart5・6が難しいのか
得点を落としてしまう原因に挙げられるのは、問題に対する認識の誤りです。
単純な知識を試す問題と考えていると、失点のおそれが高まります。
以前のTOEICでは、空欄の付近を確認するだけで穴埋めの箇所が予想できる問題が多かったのです。そのため、参考書などで覚えた文法の知識があれば、比較的簡単に回答できる問題がたくさんありました。
しかし、最新のTOEICでは、空欄の付近を見ただけでは答えられない問題が増えました。文章を全て読んで内容を理解しないと、正解を選べないように工夫されているのです。
また、空欄の周囲だけ見て解答すると間違えてしまうような、いわゆる「ひっかけ問題」も用意されています。このことを認識していない人にとっては、特に難しいと感じられるかもしれません。
Part5・6で高得点を取る対策
Part5・6で高得点を取るには、ある程度の文章力が必要です。
Part7の長文問題を解くのに、読解力が必要なことは広く知られています。長文はしっかり読む必要があり、解答に時間がかかりやすいからです。
思うように点数が伸びない人の多くは、後に控える長文問題に気を取られてしまい、Part5・6での読解を軽視してしまう傾向があります。
しかし、Part5・6で得点率を伸ばす対策としては、読解力を磨くことがもっとも効率的といえるでしょう。
ただし、問題を解く際に、全文をじっくり読んでいると時間が足りなくなってしまいます。そのため、先に穴埋めの選択肢に目を通し、それから文章を読むことをおすすめします。
そして、頭の中で和訳せず、全体の意味を直感的に把握できるようになりましょう。先に選択肢を見ておくと、ある程度の出題箇所の予想ができるため、文章の意味を理解しやすくなります。
Part5・6で高得点を取る対策2
リーディングの得点のアップには、文法の知識の増強が欠かせません。読解力も重要ですが、その基本になるのも文法の知識だからです。
出題された文章の意味をすばやく把握するためには、文法に関する幅広い知識を身に付けておく必要があります。
TOEICで必要になる文法は、中学や高校の学習範囲であることがほとんどです。
しかし、その知識だけでは不十分といえます。なぜならTOEICでは、ビジネス英語の文法にも重点が置かれているからです。
そのため、学校のテストでは見かけなかった単語や熟語が出題されるケースもあります。
汎用的な英語学習の参考書を使って覚えるのではなく、TOEIC対策専用の文法書を使用して学習することが重要です。読解力を磨く前に、最低でも1冊はこなし、内容をしっかりとマスターするようにしましょう。
まとめ
TOEICのPart5・6が難しいと感じることには、必ず理由があります。
ただやみくもに対策を進めるのではなく、その理由を正しく把握しておくことが大切です。そうでなければ得点アップを実現するのは困難だからです。
TOEICで出題される単語や熟語は、高校や大学の受験英語の学習範囲とは異なるため、注意が必要です。今回紹介した対策の方法を参考に、Part5・6でも高得点を狙えるよう対策を始めましょう。