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更新日:2023年12月29日 英語コラム

直近のTOEIC改訂のポイントと対策方法

最近のTOEICに関する大きなトピックスの一つに、2016(平成28)年5月の試験から適用された、試験内容の改訂が挙げられます。

TOEICを開発している機関は、変化していく英語の使い方に対応してテストも進化する必要があると考えています。

実際、2016年の改訂はTOEICの歴史の中で2回目の大規模な変更です。これからTOEICを受ける人は、試験の内容がどのように変更されたかを把握し、その上で試験対策を練る必要があります。

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TOEICが改定になったけど知っている?

TOEICは、1979(昭和54)年に第1回試験が行われてから35年以上の歴史を積み重ねてきた検定試験です。

複数回受験したことがある人や、TOEICの歴史に興味がある人を除けば、試験内容の改定自体知らない人が多いのではないでしょうか。

実は、TOEICは開始以来、20年以上にわたって内容に大きな変更がないまま実施されてきました。

しかし、時代とともに日常生活やビジネスの場でのコミュニケーションの在り方は大きく変化し、TOEICもそれに対応する必要が生じました。

そこで、2006(平成18)年に、初めて問題の構成が大幅に見直されました。2016年の改訂は、2006年の際より規模は小さいものの、より現代英会話の実情に沿った出題内容へと進化しています。

TOEICの改定のポイントは?

2016年のTOEICの主な改訂点についてご紹介します。

リスニングセクションでは、写真描写の問題と応答問題の数が減って、会話問題の数が増やされました。

3名の会話を聞き取る問題や話者のやり取りが多い問題が加わり、会話の中に省略表現や主文がない表現が登場していることなどが特徴として挙げられます。

これに伴い、試験後に送付される認定証において、正答率などの項目も以前と変更されました。

しかし、試験実施団体によると、それぞれのスコアが示す分析に変更はないため、改訂以前の過去の成績との比較は十分に可能とのことです。

また、リーディングセクションの変更点は、短文穴埋めの問題数が大幅に減るかわり、長文穴埋め問題と読解問題が増えています。

単語や句だけでなく、英文の空欄を埋める問題や、複数人のチャットのようすについて解答する問題などが加わっています。

TOEICの改定に伴って受験者はどう変わるべき?

はじめてTOEICに挑戦する人は、試験内容が改定されることによる影響はほとんどないといえるでしょう。

初めて受験する人の大半は、改定前の試験内容とのギャップなど、余計な固定概念にとらわれることなく試験対策をはじめられるからです。

一方、改訂前に何度かTOEICを受験した人は、出題内容が大幅に変わったため、試験対策の内容も見直す必要があります。

前回受験したときに使用した教材などは、ほぼ役に立たないと考えましょう。そのため、あらためて書店やインターネットで、試験対策用のテキストを購入する必要があるでしょう。

対策はどうしたらいいの?

TOEICの試験対策において、まず重要となるのはテキスト選びです。これは解説や演習問題の内容が2016年改定以降の形式に完全対応しているものを選びましょう。

試験対策本の中には、旧形式とあまり変わらない内容なのに、新形式対応とうたっている場合もあるので注意しましょう。

実際のリスニングセクションの対策については、ネイティブの英語を聞き取る力を地道に身につけていくしかありません。テ

キストに付属しているCDを繰り返し聞いたり、動画サイトなどで配信されているコンテンツを何度も再生したりすることで、少しずつ聞き取る力を高められるでしょう。

一方、リーディングセクションは、長文読解問題の増加により、英文をスムーズに読んで理解する力がより試されるようになりました。

そのため、試験対策本の問題を演習するだけでなく、英字新聞や欧米のニュースサイトなどをチェックして、リーディング力を磨く訓練を行ないましょう。

まとめ

以前のTOEICでは、対策のコツさえ理解しておけば、実際の能力以上の点数を取ることも可能でした。

しかし、2016年の改定によって、それまでの試験で通用した小手先のテクニックは通用しなくなりました。

ネイティブに近いレベルの英語力を身につけることが、高得点を狙う近道です。このことを念頭に、英語力を養う試験対策を行ないましょう。

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