TOEICの現在の問題形式は?Part1〜7の出題傾向と対策を解説

「TOEICはどんな問題が出る?」「Part1〜7はそれぞれ何を対策すればいい?」と疑問に思っている人もいるのではないでしょうか。
現在のTOEIC Listening & Reading Test(以下、TOEIC L&R)は、Listeningが約45分・100問、Readingが75分・100問の計200問です。
ListeningはPart1〜4、ReadingはPart5〜7に分かれており、それぞれ問題形式が異なります。
そのため、TOEIC対策では英単語や英文法を勉強するだけでなく、各Partでどのような問題が出るのか理解しておくことが大切です。
この記事では、現在のTOEIC L&Rの問題形式とPart1〜7の特徴、それぞれに対応するための勉強法を紹介します。
TOEIC L&Rの現在の問題形式を一覧で確認
TOEIC L&Rは、ListeningとReadingの2つのセクションで構成されています。
現在の問題形式は次の通りです。
| セクション | Part | 問題形式 | 問題数 |
|---|---|---|---|
| Listening | Part1 | 写真描写問題 | 6問 |
| Listening | Part2 | 応答問題 | 25問 |
| Listening | Part3 | 会話問題 | 39問 |
| Listening | Part4 | 説明文問題 | 30問 |
| Reading | Part5 | 短文穴埋め問題 | 30問 |
| Reading | Part6 | 長文穴埋め問題 | 16問 |
| Reading | Part7 | 1つの文書 | 29問 |
| Reading | Part7 | 複数の文書 | 25問 |
Listeningは約45分で100問、Readingは75分で100問です。
合計約2時間で200問へ解答します。
Listeningは音声の進行に合わせて解答しますが、Readingでは75分を自分で管理しなければなりません。
TOEICを初めて受験する人は、まずPart1〜7の問題形式を確認し、実際の問題を一度解いてみましょう。
TOEICの問題形式は最近変わった?
「TOEICの最新形式」と検索すると、新形式や形式変更に関する情報が見つかるため、「最近また試験が変わったの?」と不安になる人もいるでしょう。
現在のTOEIC L&Rは、Part1〜7で構成されています。
日本では2016年5月に一部の出題形式が変更され、Part3の3人による会話や図表と音声を関連づける問題、Part6の一文を選択する問題などが加わりました。
現在TOEICを受験する場合は、旧形式との違いをすべて覚える必要はありません。
重要なのは、現在の問題形式に対応した教材や公式サンプル問題を利用して、今のPart1〜7に慣れることです。
試験形式に関する情報は古くなる可能性もあるため、受験前には公式情報を確認しておきましょう。
TOEIC Part1|写真描写問題の形式と対策
Part1は写真描写問題で、全部で6問です。
1枚の写真について4つの短い説明文が一度だけ放送されます。4つのうち、写真の内容を最も適切に説明している英文を選びます。
説明文は問題用紙に印刷されていません。
人物の動作に注目する
人物が写っている写真では、
「何をしている?」
「何を持っている?」
「どちらを向いている?」
などに注目しましょう。
stand、sit、hold、carry、lookなど、人物の動作を表す基本的な表現を覚えておくことも大切です。
物の位置や状態を確認する
人物だけでなく、物や風景を中心とした写真もあります。
例えば、
- 机の上に置かれている
- 壁に掛けられている
- 道路沿いに並んでいる
- 建物の前にある
など、物の位置や状態を説明する表現に慣れましょう。写真を見ながら「この写真を英語で説明するとしたら?」と考える練習もできます。
TOEIC Part2|応答問題の形式と対策
Part2は応答問題で、全部で25問です。質問または発言が一度だけ放送され、続いて3つの応答が流れます。
質問・発言と3つの応答は問題用紙に印刷されません。
そのため、短い英語を聞いてすぐに内容を理解する力が必要です。
疑問詞だけに頼らない
Whenなら時間、Whereなら場所というように疑問詞を聞き取ることは重要です。ただし、疑問詞だけを聞いて答えを選ぶのではなく、質問全体を理解するようにしましょう。
同じ疑問詞でも、質問内容によって適切な応答は異なります。
間接的な応答にも慣れる
実際の会話では、質問に対してYes・Noだけで直接答えるとは限りません。
例えば予定を聞かれて、「まだ確認していません」と答える場合もあります。
問題演習では正解を確認するだけでなく、「なぜこの応答が会話として成立するのか」まで考えましょう。
TOEIC Part3|会話問題の形式と対策
Part3は会話問題で、全部で39問です。
2人または3人による会話を聞き、問題用紙に印刷された設問と選択肢から適切な答えを選びます。
各会話には3問ずつ設問があります。
誰が何について話しているか確認する
会話を一語ずつ覚えようとするのではなく、
「誰が話している?」
「何について話している?」
「何が問題になっている?」
「次に何をする?」
といった会話の流れを意識しましょう。
話の全体像をつかめると、細かい情報も整理しやすくなります。
3人の会話に慣れる
Part3では2人だけでなく、3人が話す会話もあります。
誰の発言なのか分からなくなる場合は、問題演習後にスクリプトを確認してください。
登場人物と発言内容を整理しながら聞き直しましょう。
図表と音声を関連づける
Part3には、問題用紙に印刷された図などの情報と、会話で聞いた内容を関連づけて答える問題もあります。
音声だけ、図表だけを見るのではなく、両方から必要な情報を集める練習をしましょう。
TOEIC Part4|説明文問題の形式と対策
Part4は説明文問題で、全部で30問です。
アナウンスやナレーションなどのミニトークが一度だけ流れ、内容に関する設問へ答えます。
各トークには3問ずつ設問があります。
最初に話の目的をつかむ
Part4では、
- 店舗や施設の案内
- 留守番電話
- アナウンス
- スピーチ
- 広告
など、さまざまな内容が扱われます。
最初の部分から「何について話しているのか」を意識しましょう。
重要な情報を整理して聞く
すべての英文を日本語へ訳そうとすると、音声についていけなくなる場合があります。
誰が、何について、いつ、どこで、何をするのかなど、必要な情報を意識しながら聞きましょう。
Part3と同様に、図などの情報と音声を組み合わせて解答する問題にも慣れておく必要があります。
TOEIC Part5|短文穴埋め問題の形式と対策
Part5は短文穴埋め問題で、全部で30問です。
一部が空欄になっている英文を読み、4つの選択肢から最も適切なものを選びます。
語彙や英文法の知識を確認しやすいPartです。
何を問われているか判断する
Part5では、
- 品詞
- 動詞
- 時制
- 前置詞
- 接続詞
- 代名詞
- 語彙
など、さまざまな知識が問われます。
問題を間違えたら、単に正解を覚えるのではなく「何の知識が不足していたのか」を確認しましょう。
品詞問題なら品詞、時制なら動詞というように原因を分類すると、復習する内容が明確になります。
時間をかけすぎない
ReadingはPart5〜7を75分で解答します。
Part5の一問に長い時間を使うと、Part7を読む時間が少なくなる可能性があります。
最初は正確に解くことを優先し、慣れてきたら時間を測って問題演習を行いましょう。
TOEIC Part6|長文穴埋め問題の形式と対策
Part6は長文穴埋め問題で、全部で16問です。
4つの文章があり、それぞれ4問ずつ出題されます。選択肢には単語や句だけでなく、一文を選ぶ問題も含まれます。
空欄の前後を確認する
Part5と違い、空欄がある一文だけでは判断しにくい問題があります。その場合は前後の文章を確認し、文脈に合う選択肢を考えましょう。
文章全体の流れを見る
一文を選択する問題では、文章全体のつながりを理解することが重要です。
「この文の前に何が書かれている?」
「この文を入れると次の文章につながる?」
と考えます。
文法知識だけで解こうとせず、文章の流れにも注目しましょう。
TOEIC Part7|読解問題の形式と対策
Part7は読解問題です。
1つの文書に関する問題が29問、複数の文書に関する問題が25問あり、合計54問です。
Reading100問の半分以上を占めています。
さまざまな文書形式に慣れる
Part7では、
- メール
- 手紙
- 広告
- お知らせ
- 記事
- チャット
など、さまざまな文書を読みます。
英文だけを読むのではなく、「誰が誰に向けて書いた文書なのか」「何のための文書なのか」も意識しましょう。
複数の情報を関連づける
複数文書では、一つの文書だけで答えが分からない問題があります。
例えば1通目のメールと返信内容を組み合わせて判断するなど、複数の情報を整理する必要があります。
文章ごとの役割を確認しながら読みましょう。
時間を測って読む
Part7対策では、英文を理解できるかだけでなく、時間内に読めるかも確認します。
最初から速読だけを意識する必要はありません。
まず正確に理解する
↓
時間を測る
↓
時間がかかる原因を確認する
↓
再度読む
という順番で練習しましょう。
TOEICの現在の問題形式で意識したい5つのポイント
Part1〜7の特徴を理解したら、現在の問題形式に対応するために次の5点を意識しましょう。
1. Part3では複数の話者を区別する
Part3では3人による会話もあるため、誰が何を話しているのか整理しながら聞く練習が必要です。
問題演習後はスクリプトを利用し、話者ごとの発言を確認しましょう。
2. Listeningでは図表にも慣れる
Part3・4では、音声と問題用紙に掲載された図などの情報を関連づける問題があります。
問題演習では「音声のどの情報と図表のどこを組み合わせたのか」まで確認してください。
3. Part6では文脈を読む
Part6では、空欄だけを見ても解けない問題があります。
前後の文や文章全体の流れを確認する習慣をつけましょう。
4. Part7では複数文書を関連づける
Part7では1つの文書だけでなく、複数の文書を読んで答える問題があります。
文書ごとの内容を別々に理解したうえで、必要な情報を関連づけることがポイントです。
5. Reading75分を自分で管理する
Listeningは音声に沿って進みますが、Readingは自分で時間を管理します。
Part5・6に時間を使いすぎるとPart7を解く時間が不足します。
普段の問題演習から時間を測り、自分がどのPartに時間を使っているか把握しましょう。
TOEICの問題形式に慣れる5ステップ
問題形式を覚えるだけでは、TOEIC対策として十分とはいえません。
次の5ステップで実際の問題へ慣れていきましょう。
STEP1|Part1〜7の形式を確認する
まず各Partの問題数と形式を確認します。
初受験の場合は、いきなり200問を解くより、Partごとにどのような問題が出るのか把握するところから始めましょう。
STEP2|公式サンプル問題を解く
問題形式を理解したら、公式サンプル問題を利用します。
説明だけを読むより、実際に問題を解いた方がPartごとの違いを理解しやすくなります。
答え合わせだけでなく、分からなかった単語や文法、聞き取れなかった音声も確認してください。
STEP3|Part別に問題を解く
次にPart1、Part2、Part3というように、Part別の問題演習を行います。
一度にすべてを対策するのではなく、問題形式ごとに解き方へ慣れましょう。
STEP4|苦手Partを重点的に復習する
問題を解いたら正答数だけでなく、どのPartで間違いが多いか確認します。
Listeningが苦手なら、
単語を知らない
音を聞き取れない
英文の意味を処理できない
など、さらに原因を分けます。
Readingでも語彙・文法・読解速度・時間配分などに分類しましょう。
STEP5|本番形式で200問を解く
Part別の形式に慣れてきたら、本番形式の問題へ進みます。
約2時間の試験を通して解くことで、Part別演習だけでは分かりにくい時間配分や集中力の課題を確認できます。
本番形式の問題を解いた後も、間違えた問題は必ず復習しましょう。
TOEIC初心者はどのPartから対策する?
初めてTOEICを受ける場合でも、最初にPart1〜7を一通り確認することをおすすめします。
「初心者だからPart7は見ない」というように、特定のPartを最初から除外する必要はありません。
全体を確認した後、
Part1・2・5
↓
比較的短い問題で形式に慣れる
Part3・4・6
↓
まとまった英語を理解する
Part7
↓
長めの英文を読む
というように学習を進める方法があります。
ただし、文法が苦手ならPart5、Listeningが苦手ならPart1・2から始めるなど、自分の弱点に合わせて順番を変えても構いません。
TOEICの問題形式に対応する1週間メニュー
問題形式を短期間で一通り確認したい場合は、1週間でPart1〜7に触れる方法があります。
1日目
↓
Part1・2
2日目
↓
Part3
3日目
↓
Part4
4日目
↓
Part5
5日目
↓
Part6
6日目
↓
Part7
7日目
↓
Listening・Readingの総合問題
1週間ですべてを完璧にすることが目的ではありません。
まず全体像を理解し、その後に苦手Partへ戻るための学習メニューです。
TOEICの問題形式に慣れるときの注意点
問題形式への対策では、次の点に注意しましょう。
解き方だけを暗記しない
「このPartでは最初にここを見る」といった解き方を知ることは役立ちます。
ただし、テクニックだけでは知らない単語や理解できない英文には対応できません。
語彙・文法・Listening・Readingの基礎学習も並行してください。
特定のPartだけを勉強しない
苦手Partへ多めに時間を使うことは問題ありません。
しかし、TOEIC L&RはPart1〜7で構成されています。
得意なPartも定期的に問題を解き、力を維持しましょう。
問題を解きっぱなしにしない
正解・不正解を確認するだけでは、同じ原因で間違える可能性があります。
間違えたら、
知識不足
↓
単語・文法を復習
Listening
↓
スクリプトで確認
Reading
↓
根拠となる英文を確認
というように復習します。
古いTOEIC教材は使える?
以前購入したTOEIC教材を持っている人は、「古い問題集でも勉強できる?」と気になるかもしれません。
単語・文法・Reading・Listeningなど、英語の基礎学習に利用できる教材もあります。
一方、現在の試験形式へ慣れることが目的なら、現在の形式に対応した教材を優先しましょう。
特に、
- Partごとの問題数
- 3人による会話
- 図表を使ったListening問題
- Part6の一文を選択する問題
- Part7の複数文書
など、本番形式を練習するときは教材の対応形式を確認してください。
古い教材をすべて捨てる必要はありません。
基礎学習と本番形式の練習で教材を使い分けましょう。
TOEIC問題形式チェックリスト
TOEICを受験する前に、次の項目を確認してみましょう。
- ListeningがPart1〜4だと分かる
- ReadingがPart5〜7だと分かる
- Listeningは100問だと知っている
- Readingは100問だと知っている
- Part1の写真描写問題を解いたことがある
- Part2の問題・応答は印刷されないと理解している
- Part3の会話問題を解いたことがある
- Part4の説明文問題を解いたことがある
- Part5の短文穴埋め問題を理解している
- Part6の文挿入問題を知っている
- Part7の複数文書を解いたことがある
- Reading75分の時間配分を練習している
- 本番形式の問題を解いたことがある
分からない項目があれば、本番までに一度確認しておきましょう。
TOEICの問題形式についてよくある質問
TOEICは全部で何問ありますか?
TOEIC L&Rは全部で200問です。
Listening100問、Reading100問で構成されています。
TOEICはPartいくつまでありますか?
Part1〜7まであります。
ListeningがPart1〜4、ReadingがPart5〜7です。
TOEIC Listeningは何分ですか?
Listeningは約45分です。
100問あり、放送される会話やナレーションなどを聞いて解答します。
TOEIC Readingは何分ですか?
Readingは75分です。
Part5〜7の100問を自分で時間管理しながら解答します。
TOEIC Part1は何問ですか?
Part1の写真描写問題は6問です。
1枚の写真について4つの説明文を聞き、最も適切なものを選びます。
TOEIC Part2は何問ですか?
Part2の応答問題は25問です。
質問または発言と3つの応答を聞き、最も適切なものを選びます。
TOEIC Part3は何問ですか?
Part3の会話問題は39問です。
2人または3人による会話を聞き、それぞれの会話について3つの設問に答えます。
TOEIC Part4は何問ですか?
Part4の説明文問題は30問です。
アナウンスやナレーションなどを聞き、内容に関する設問へ答えます。
TOEIC Part5は何問ですか?
Part5の短文穴埋め問題は30問です。
4つの選択肢から、英文を完成させるために最も適切なものを選びます。
TOEIC Part6は何問ですか?
Part6の長文穴埋め問題は16問です。
4つの文章があり、それぞれ4問ずつ出題されます。
TOEIC Part7は何問ですか?
Part7は合計54問です。
1つの文書に関する問題が29問、複数の文書に関する問題が25問あります。
TOEICの問題形式は毎回変わりますか?
TOEIC公式では、出題形式は毎回同じと案内されています。
ただし、実際に出題される問題そのものは異なるため、特定の問題を暗記するのではなく、形式に慣れて英語力を伸ばすことが重要です。
TOEICは最近形式変更されましたか?
現在使われている問題構成につながる大きな変更は、日本では2016年5月に導入されました。
「新形式」という表現を見ても、必ずしも直近で新たな形式変更が行われたという意味ではありません。
受験時点の形式はTOEIC公式情報で確認しましょう。
TOEICの現在の問題形式はどこで確認できますか?
IIBCのTOEIC公式サイトで確認できます。
Part1〜7の問題数や形式に加え、公式サンプル問題も公開されているため、初めて受験する人は実際に解いてみるとよいでしょう。
まとめ
現在のTOEIC L&RはListening約45分・100問、Reading75分・100問の計200問です。
Listening
↓
Part1〜4
Reading
↓
Part5〜7
という構成になっています。
TOEIC対策では、問題形式を覚えるだけでなく、
現在の形式を確認
↓
Part1〜7の特徴を理解
サンプル問題
↓
実際の形式を確認
Part別演習
↓
解き方に慣れる
弱点分析
↓
苦手Partを復習
本番形式
↓
約2時間で200問を解く
という流れで学習しましょう。
特に初めてTOEICを受ける場合は、試験直前になって初めて問題形式を知るのではなく、早い段階でPart1〜7を一通り経験しておくことが大切です。
問題形式を理解していれば、試験中に「次は何をするの?」と戸惑う時間を減らし、英語を聞く・読むことに集中しやすくなります。















