TOEIC公式認定証(アビメ)で弱点と対策を分析しよう
TOEICは企業において、昇進や昇格の判断基準として使用されることもあります。
大学や短大においては、単位認定の条件や入試のスコアとして使用されるなど、TOEICが社会的に持つ意味が拡大しています。
その流れを受け、TOEICでは受験者のスキル分布をより明確にするため、公式認定証を発行しています。この認定証に記載されている「アビメ」を上手く活用することで、英語力の向上に役立てることができます。
QQ Englishでは、公式ラインアカウントにて「英語に関する情報・お得なキャンペーン情報」を配信しています。この機会にぜひ登録を!
アビメって知っていますか?
アビメは、TOEICの公式スコア認定証に記載されている項目です。
「Ability Measured(アビリティメジャード)」の略で、項目別の正答率を指します。
アビメにはリスニング、リーディング、それぞれの分野の正答率が横棒グラフで表されているため、自身の得意分野や弱点を視覚的に把握できます。
アビメは自分の苦手分野を分析し、今後の勉強方針を決めるためにも非常に有用なデータとなります。
そのため、TOEIC受験後には、スコアだけでなくアビメもしっかりと確認しておきましょう。これを行うことで、失点した理由を明確にできるため、具体的かつ戦略的なスコアアップに向けた対策が打てます。
アビメを見てわかること
項目別の正答率が分かると、自分にとってどの問題が得意で、どの問題を苦手としているかが分かります。
たとえば、アビメのリスニング項目の平均が70%以下であれば、リスニングを重点的に勉強することでスコアの上昇が見込めるでしょう。
アビメを見ることで弱点の克服に向けた的確な対策ができます。アビメの活用は次回のTOEIC対策として、とても有効な手段なのですね。
アビメの活用法とは
TOEICのPART1と2のリスニングにおいては、短い会話やアナウンス、ナレーションが扱われます。
また、PART3と4のリスニングでは、長めの会話やアナウンス、ナレーションを取り扱っています。
これにより、PART1と2で間違いが多いなら、基本的な問題を上手く聞き取れない、ということが分析できますし、PART3と4で間違いが多いなら、会話形式のリスニング対策をすることが有効です。
このように、自分の苦手な分野を分析して、その部分を集中的に訓練するくせをつけておきましょう。
アビメに沿った勉強法
自分の苦手分野を分析したら、それに沿った勉強法を見つけましょう。もしリスニングで長め問題が苦手なら、文章全体の意味を把握する能力が不足しているかもしれません。
出題内容が疑問文なら、最初の数語に重要なフレーズが存在しています。
そのため、あらかじめ音声が流れる前の少しの時間に、設問を確認しておくようにしましょう。
それ以前に、出題される単語自体が分からないという場合は、語彙を増やすことから始める必要があります。
また、リーディングの文法問題の得点率が低いなら、基本的な文法に関する知識や理解が不足しているかもしれません。
TOEICの出題範囲をカバーした参考書を徹底的に解くことで、基礎的な英語力を補う訓練を実行しましょう。
さらに、PART7の長文問題の得点が低いならば、長文を可能な限り速く、たくさん読む訓練をしましょう。数をこなすことで、少しずつではありますが読解スピードが成長していくはずです。
本番のTOEICでは、制限時間にすべての問題に解答する必要があります。
そのため、全体の時間を管理することを心掛ける必要があります。
まず、リーディングのPART5と6については、わからない問題は飛ばし、確実に正解できるものから解答します。PART7の長文に可能な限り時間を割ければ、時間が足りなくなることを防げるはずです。
まとめ
TOEICはトータルスコアも重要ですが、項目別に自己分析できれば、スコアアップへ向けた対策を立てやすくなります。
苦手分野を明確にすることで、勉強の効率は格段に上がります。苦手項目を可能な限り減らすことは、英語力アップへの近道です。TOEICを受けた後には、アビメをしっかりとチェックして、自分に合った対策を考えるようにしましょう。