英検1級の一次試験の難易度と対策

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更新日:2023年12月29日 英語コラム

英検1級の一次試験の難易度と対策

英検1級を受験する方は、すでに英検準1級レベルの英語力のある方でしょう。

英検準1級と1級における難易度の違いの原因といえば、使用される語彙の増加と文章の難化ではないでしょうか。また、英語を処理するスピードのほかに、社会的な時事問題をはじめとする一般的な教養を問われます。英検1級の対策には、その点をふまえる必要があります。

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英検1級はどのくらい難しいか

英検1級への合格は、とにかく語彙力がないと難しい内容といえるでしょう。

特に、最初の問1の語彙問題では、さまざまな単語や熟語の知識を問う問題が出題されます。

単語帳などで効率的に語彙を増やすほかにも、日頃から英字新聞やニュースなどをチェックして、語彙の増加を意識した努力が必要です。 語彙力の不足は、その後に続くリーディングやリスニングテストにも影響するおそれがあります。

つまり、語彙力がテスト全体の成績に及ぼす影響力は計り知れません。

単語は一度覚えたと感じたというレベルでは、すぐに忘れてしまいます。 覚えた知識を定着させるためには、短期記憶から長期記憶に移行させ、記憶を持続させる必要があります。

そのために、覚えた単語などを実際に使ってみることが重要になります。

たとえば、難易度の高い単語でも、覚えたらエッセイの練習のときの文章に盛り込むなど、積極的に使ってみるよう意識しましょう。

TOEICだとどのくらいの点数か

TOEICと英検では測られる能力の項目が異なるため、実際には比較することが難しいとされています。

TOEICのほうがビジネスに特化した試験内容です。そのため、TOEICには英検1級ほどの語彙は必要としないようです。

しかし、TOEICは短時間に多くの問題をさばかなくてはならず、英語の処理スピードと正確さを問われます。

一般的に、英検準1級合格者はTOEICでは700~800点台の方が多く、1級合格者は800~900点台だと言われています。

両方の試験の難易度に違いはあるものの、英語の基礎力がなければTOEICでも英検でも結果を残すのは難しいでしょう。

いずれにせよ、基本的な文法の知識や語彙力、読解力、リスニング力を鍛えることは必須です。

英検1級の筆記対策

英検はTOEICと違い、実際にエッセイを作成する設問があります。そのため、ライティングに特化した試験対策を講じる必要があります。

エッセイ対策には、基本的な文法・構文力のほか、アカデミックな単語や熟語の知識が必要です。 文章の組み立てに必要な構成力や、よく使われるフレーズなども覚えておきましょう。

また、日頃からさまざまな社会問題・時事問題など、あらゆる分野に対応できる知識や教養も必要です。

そのため、普段からニュースなどに関心を払い、自分の意見をまずは日本語でまとめておくようにしましょう。エッセイの内容は英語力の有無以前に、自分なりの主張や意見に一貫性や根拠があることが何よりも大切です。

英検1級の面接対策

ひとつめの難関である筆記試験をクリアすると、次は面接試験です。難易度が高いテストになっているため、稚拙な内容の意見・主張では、試験官から良い評価を獲得することは難しいでしょう。

筆記と面接いずれの試験でも、英語を自分から発信するという面では、試験対策は共通しているポイントがあります。

エッセイ対策で養ったアカデミックな単語や熟語、言い回し、フレーズは、そのままスピーキングテスト対策にも活用できます。

面接試験の内容は、当日その場で発表されます。

そのため、浅く広く一般的な時事問題や社会問題の知識をおさえ、英語でその内容について話せるかが重要です。普段から考えている内容や意見を英語で表現する練習をしていないと、とっさに専門的な話題について英語で話すことは難しいでしょう。

まとめ

英検1級に合格するには、長期的な試験対策を講じる必要があります。

まずは基礎的な英語力を固め、さらに難易度の高い語彙の学習や一般的な知識・教養が問われます。そのため、日頃から英語に触れる機会を増やし、自分から英語で意見を発信できる能力を身に付けておきましょう。

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