マネするのは発音じゃなく思考法?!英語上達の鍵はここにあり!
「英語が話せるようになりたい」と思ったことがある方は多いのではないでしょうか。
しかし「いろいろな教材で勉強してもなかなか上達しない」「リーディングはできるけれど、リスニングやスピーキングが上達しない」という方も多いかもしれません。
日本人は英語について考えるとき「聞きなれない発音、普段は使わない言葉だから…」と、発音に注目しがちです。しかし、実は外国人と日本人の思考法の違いも大きな要因だといわれています。
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外国人の考え方
「思考法」とは言葉を聞くときや話す際の語順とも言えます。海外の人が英語を使うときの語順は「主語+動詞」がメインです。
まず結論を伝え、そのあとに結論の内容をより詳しく伝えるといったニュアンスです。
たとえば、一時期流行したピコ太郎さんの「I have a pen.」で考えてみましょう。「私(は)持っている、ペンを」といったように、まず結論(私は持っている)、そして持っている物の詳しい説明(何を持っているか=ペン)、という順番になっています。
もっと複雑になれば「I have a pen presented by my mother.」のように「私(は)持っている、ペンを、プレゼントされた、お母さんに」と持っているペンについて、さらに詳しい解説が後ろに続きます。
日本人の考え方
逆に日本語は「主語+その他の言葉+動詞」といったように、結論が最後にきます。
上で例に挙げた英文では、「I have a pen presented by my mother.」ですが、日本語だと「私は(主語)お母さんにプレゼントされたペン(その他)を持っている(動詞=結論)」です。
自分が持っているものの詳しい説明のあと、それがどうしたのかという結論が来ます。
つまり、この例のように「ペン」に対する説明が複雑になるほど、長い解説が続いた後にやっと結論、といった語順になります。
このように、海外と日本では語順と分の組み立てが異なります。
そのため、英語を聞く際に日本語の思考でとらえてしまうと、「聞き取れない」「話せない」ということが起こってしまうのです。意外とこの語順の違いが、上達を妨げる要因ということもあるのです。
この考え方の違いの理由
ではなぜ外国人と日本人で差が出るのでしょうか。これは「自分の事を先に考える」英語的な思考回路と、逆に「まずは周りの事を考える」日本語的な思考回路の違いによるものだと言われています。
それがよくわかる例が、住所の表記方法です。
ご存じの通り、日本の住所表記は、「県→町→番地→建物」です。
一方、英語の住所の表記の順番はまったく逆で、「建物→番地→町→県」となります。 日本人の考え方は、大きなグループから絞り込んでいくイメージですね。
しかし、海外ではまず自分がいる建物は、この町のこの県の中にある、というように外へと広げていく考え方です。
何を理解することが重要か
英語を上達させるために、根本的な「個」や「自分」を優先する考え方に慣れるようにしましょう。
少なくとも、英語を聞くとき、話す際には思考法を変える必要があります。 きれいな日本語に変換しようとすると、どうしても聞いた単語をかき集めて語順を変えて理解しなければいけません。つまり、それだけ理解に「時間が掛かる」ということです。
TOEICのリスニングでは、迷っているうちに次の話が聞けなくなり、結局何を言っているかわからない…ということになってしまいます。
英語の語順を理解したうえで、「誰が、どうした、何を、どんな」をそのまま聞き入れ、理解するくせをつけていくことが、英語の上達には必須と言えるでしょう。
まとめ
語順を理解したからといってすぐ英語が上達するわけではありません。
しかし、この思考法をくせづけていくことが、英語上達への近道となることは間違いないでしょう。きれいな発音も大切ですが、積極的に「主語+動詞+修飾語」の形式で話し慣れていくこともおすすめです。