今ははっきりわからないけど……未来のことを話したいならこの表現
英語で未来に言及する表現として、助動詞willが挙げられます。
これは日本語の助動詞「~(し)よう(意思を表す表現)」に相当する単語です。
したがって、現在形の動詞の部分を“will+動詞の原形“に変えれば、未来に言及するフレーズが完成します。
もともと「意思」を示す“will“さえ覚えておけば、とりあえず意思を伝えられます。しかし、“will“でもなんでも同じ表現の繰り返しは、聞く方にとって冗長に聞こえる場合があります。
そんな場合でも、他の表現を知っていれば安心です。似たような表現の繰り返しを回避してより、スムーズな英会話を目指しましょう。
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未来のことを伝えるためのわかりやすい英語フレーズ
最も組み立てやすいフレーズは、現在進行形を使う方法です。
現在何かの目標に向かって物事が進行中であることを指して、多少未来のことを示すことができます。
たとえば”I’m going back to college in September.(9月になったら大学で勉強し直すことにしています)”のように使います。
少し異なる同系統の“be going to+動詞の原形“を使った“I’m going to graduate from college in May.(5月に大学を卒業することになっています)“という表現も一般的です。
また、進行形に“will“が先行すると不確実性が強まり、どちらかというと推測のニュアンスを強く含みます。
たとえば“I’ll still be living in Tokyo next year. (来年もまだ東京に住んでいるでしょう)“という表現が挙げられるでしょう。
さらに、未来のある時点で既に事象が完了している場合は、“will+完了形“を用いて“We’ll have finished constructing this building by August.(8月までにはこのビルの建設を終えているでしょう)“などのフレーズも成立します。
未来を話す際に気をつける英語作法
未来文で気を付けるべきポイントは、二人称における疑問文です。
「週末はゴルフの予定ですか?」と聞きたい場合、文法どおりに“Will you play golf this weekend?”と変形したら明らかに変な表現です。
これでは“Will you~?”を使った「週末にゴルフをしませんか?」というお誘いの意味になってしまうからです。
単純に週末の予定を聞きたいなら“Are you planning to play golf this weekend?(週末にゴルフをする予定ですか?)“と“be planning to~“の表現を使いましょう。
そもそも英語には、イタリア語やフランス語と異なり、動詞の未来形が存在しません。
未来を表す英会話表現を誤って「未来形」と記憶している人もいますが、それは間違いです。
よって、たとえ肯定文で“will“が使えても、疑問文ではその中身を吟味して、現在の気持ちを問い掛ける文を作る必要があります。
といっても時制は現在なので、細かいことを除けば、未来の予定“you will“に対応する疑問形のフレーズは“Do you~“か“Are you~“のいずれかで始まると考えて差し支えないでしょう。
未来のことを伝えたい時の注意点
使えるフレーズは、willや現在進行形を用いたものだけではありません。
著しく不確実性が高い場合や、冗談めいた話をする場合、英会話ではmightを使うのが作法です。
「ひょっとすると午後は雨が降るかも」なら“It might rain afternoon.“という文章になります。
「もしかしたら彼らは結婚するかも」なら“They might get married.”と表現できます。
時制に縛られないmightは過去から未来まで広く使えることが特徴です。
一方で、自分の意思をほとんど含まず、他力本願で無責任な言い方でもあるので乱用は禁物です。
使い過ぎると信用できない人間に見られるおそれがあるので注意しましょう。
これに対し、期待や希望を伝える場合は“expect”や“want”を使います。
たとえば“It’s expected rain fall in the afternoon.(午後は降雨が予想されます)”や“They want to get married.(彼らは結婚したいと思っています)”などのフレーズです。
後者の場合、さらに希望の度合いを強めるなら“be eager to~(~したくてたまらない)”を使った“They’re eager to get married.(彼らは結婚することを切望している)”という表現も可能です。
まとめ
英会話で未来に言及する場合、意思を示すなら“will”、既に進行中なら“be+動詞のing形”や“be going to+不定詞”、推定の度合いが強ければ“will be+動詞のing形”、完了を予想するなら“will have+過去分詞”から構成されるフレーズを使うのが基本です。
場合によっては、“might”や“expect”や“want”または“eager”など、願望を表す動詞や形容詞も使えます。
注意点は二人称の疑問文の場合。“will you~?“ではなくて“Are you+動詞のing形“を使うことです。“will you~?“は“would you~?“の強勢形なので、誘い文句になってしまいます。 こ
のような注意点を踏まえて、未来の表現を使いこなして、英語でも今後の話を出来るようになりましょう。