比較級は”er”、最上級は”est”、こんな表現覚えていますか?
英語で比較の文章をつくるには、日本語とは違い、語形変化があります。
日本語では「~より~が多い」のように「より」を付けるだけで簡単に比較できますが、英語の場合は単語によって”er”を付けたり、”more”を付けたりと少々やっかいです。
しかし、ある程度のルールは存在するので、それらを覚えることで、比較級・最上級の文章を使いこなしましょう。
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比較級の語形変化について
英語で物事を比較したいときは比較級を使います。
比較級の語形変化には、規則変化と不規則変化があります。ほとんどの場合は規則的な比較変化で、単語の最後に”er”を付けるか、初めに”more”を付けます。
例えば、”clever”の比較級は”cleverer”、”rich”の比較級は”richer”などです。
このとき、語尾が”-e”の単語は”e”を取って”er”を付けます。”fine”の比較級”finer”などがそれにあたります。
また、語尾が”-y”の場合は”y”を”i”に変えて”er”を付けます。
例えば、”pretty”の比較級”prettier”があります。
また、”more”は長めの形容詞や副詞の場合に用いると覚えておくと便利に使えます。
例えば、”useful”や”charming”、”difficult”、”famous”など、語尾に”-ful”、”-less”、”-ive”、”-ing”、”-able”が付く単語が長めになりがちですね。
一方、不規則な変化をするものには、”good”や”bad”などがあります。”good-better”、”bad-worse”と変化します。不規則変化の単語は少ないので、地道に覚えていきましょう。
最上級の語形変化について
最上級の語形変化も比較級と同様に、規則変化と不規則変化があります。
比較級を作る際に”-er”を付けた単語は最上級では”-est”を付けます。”clever”は”cleverest”、”rich”は”richest”となります。
また、”e”を取り除く、”y”を”i”に変えるなどのルールもそのままで、”fine”は”finest”、”pretty”は”prettiest”に変化します。
また、比較級の際に”more”を付けた単語を最上級にするには”most”を用います。
”most useful”、”most difficult”、”most famous”などです。
“good”や”bad”など、比較級で不規則変化した単語は、最上級でも不規則変化します。
”good-best”、”bad-worst”となり、該当する単語は少ないですが、ルールが無いので一つ一つ覚えていく必要があります。
また、一つの単語でも意味が異なると変化の仕方が変わるものもあります。
”late-later-latest”は時間が遅い場合、”late-latter-last”は順序が遅い場合の不規則変化で、他にも”old”や”far”なども二種類の変化をします。
同じもの同士でないと比較できない
比較級や最上級の文章を作る際、必ず比べるものが同じ性質をもっていなければなりません。
例えば、”The population of Tokyo is larger than Kyoto.”という文章は間違っています。
この文章は「東京の人口」と「京都」を比較した文章であり、単位の異なるものを比べています。
正しくは、”The population of Tokyo is larger than that of Kyoto.”です。ここで、”that”は”the population”を表しており、こちらの文章ですと、「東京の人口」と「京都の人口」という同じ単位のものを比べているので正しいです。
何と何を比較するのか、きちんと意識してから文章を作らなければいけません。
また、鯨の構文で有名な”A whale is no more a fish than a horse is (a fish).”は「鯨が魚である」ことが「馬が魚である」ことに比べて「少しも程度が高くない」ということを表現しています。
「馬が魚である」可能性はゼロですので、「鯨が魚である」可能性もゼロとなり、結局、「馬が魚でないのと同様に鯨は魚ではない」という訳になります。
まとめ
比較級の語形変化は”er”を語尾に付けるか”more”を頭に付ける、最上級の語形変化は”est”を語尾に付けるか”most”を頭に付ける場合がほとんどです。
一部例外として”good”や”bad”などがあり、それらは個別で覚えなければなりません。
また、文章を作る際は「東京の人口」と「京都の人口」のように、同じ単位のものを比べます。何と何を比べているのか意識して比較級、最上級の文を作りましょう。
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