苦手な人も多い「冠詞」。あなたはちゃんと理解していますか?
英語を勉強していて、冠詞でつまずいたことがあるという方は多いのではないでしょうか。
冠詞は日本語には存在しない語で、前提知識がない状態で使い分けるのは相当困難です。
しかし、きちんとルールを知り、英文を読むことで、苦手意識はなくなり、きっと使い分けられるようになるはずです。
学生時代につまずいた方でも、今英語を勉強していてつまずいている方でも、もう一度冠詞がどういうものなのか勉強してみませんか。
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冠詞の意味とその意義
冠詞とは名詞の前に付き、どのような名詞なのかを説明する語のことを言います。
不定冠詞(a、an)と定冠詞(the)の2種類があり、状況により使い分ける必要があります。
不定冠詞は主に会話や文章の中で、対象の名詞が特定できない場合に用います。
例えば、”He went to a shop.”という文は、「彼は(どこだかわからないが)店に行った」という意味になります。このときのshopは「いくつかあるうちの特定できない店」という意味になります。
一方で、定冠詞は特定のものを表すのに使います。
例えば、”He went to the shop.”は「彼は(あの特定の)店に行った」となります。このときの”shop”は、彼の行きつけの店だったり、指を指している方向にある店だったりと、特定できる店になります。
このように単語1つで文章の意味は大きく変わり、英語において重要な役割を果たす、日本語には存在しない概念です。
そのため、きちんと使い分けられることが英語上達への近道でしょう。
冠詞が不要な場合について
名詞の中には冠詞を付けない場合もあります。
例えば、店員に呼びかけるときに使う”Hurry up, girls.”などです。他に家族関係も付けません。
”Father is out now.”の”father”には”a”や”the”はいりません。”dinner”や”tennis”などの食事や遊戯にも同様に付けません。
しかし、特定の食事や食事の種類を言うときは付けます。
“I had an early breakfast.”や”The dinner was very good.”などです。また、建物が本来の意味を表すときも何もいりません。
”school”は「学校」という意味ですが、”In Japan, school starts in April.”という英語の場合の”school”は「授業」という意味合いが強いので何も付けません。
このように、名詞であっても何も付けない場合があります。慣用句として、”by+交通手段”の場合にも冠詞はいりません。
他にも”day and night(昼も夜も)”や”young and old(老いも若きも)”などいくつかあるのでその都度覚えていきましょう。
日本語には存在しない概念
冠詞という考え方は英語独特のもので、日本語には存在しません。そのため使い分けが難しく、苦手という方が多いです。
特に”a”、”an”と”the”の使い分けは困難で、間違えて使ってしまうことも多々あるでしょう。
しかし、英語においてはどのような名詞なのかをイメージするのに重要な役割を担っている単語です。
日本語にない概念、言葉ではありますが、苦手意識を持たずにしっかり学習しましょう。
冠詞の勉強方法としても、普通に英語を勉強するのと同じ勉強方法がおすすめです。
例えば、毎日英字新聞や英語の本を読むなどはいい勉強法でしょう。 英語を大量に読むことで英語独特の考え方が身に付き、自然と冠詞も分かってくるようになります。
そのとき、ただ読むだけでなく、全ての冠詞に蛍光ペンなどでハイライトをしてください。 そして、ハイライトした文章の前後を変えてオリジナルの文章を作ってみてください。
このように、インプットとアウトプットを繰り返すことで、より効果的に、より効率的に英語の感覚を身に付けられるようになります。
何事も継続が重要です。最低でも3か月から半年間は続けることで効果が期待できる方法です。
まとめ
冠詞には”a”、”an”と”the”の2種類が存在し、後に続ける名詞の特徴によって使い分ける必要があります。
また、一部の表現では、冠詞が必要ないこともあり、日本人にとってはその使い分けは困難なものです。
しかし、ルールを勉強し、継続的に英語を読むことで、英文に頭が慣れ自然と理解できるようになります。あせらず、根気強く勉強していきましょう。