こんな時に役立つ!!便利な性質をもった動詞を知っていますか?!
Spring has come!よい響きですね。このcomeは過去分詞ですが自動詞でもあります。She is happyのisも同じ仲間。
これに対してstudyは、通常We study Englishのように目的語を伴う他動詞として使われることが多い単語です。
study同様、自他両方の性質も持つ単語には、runのようにI run himとすることで彼を走らせる意味を作ることができるものが存在します。
なかなか便利ですね。 では、「来させる」や「勉強させる」はどのように表現すればよいのでしょうか。
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「~させる」の性質を持つ使役動詞
「~させる」の表現へのマイルストーンとして役立つのがShe is happyです。
「彼女を幸せにする」はmake her happy。形は崩れていますが構文的には、「彼女が幸せである状態を作る」を意味するイディオムです。
他動詞であるとともに、これが持つ便利な性質に着目して使役動詞と呼ばれることがあります。
その代表がmakeとhaveとletです。
makeは、対象とする人を変化させるという意味で使います。その時点での具体策や根拠の有無は関係なく、自分の求める状況になるように相手に働きかけたり、穏やかに言えば教育するという側面を持つ用法です。
これに対してhaveは誰かに何かをしてもらう場合に使われます。haveの性質は物や経験を所有するイメージですから、手続きに則って手配するような礼儀正しい含みを持った表現です。
3つめのletは流れに任せて好きなようにさせる場合に使います。かといって見放すわけではなく、あくまでもあるがまま、意思を尊重して自由にさせるときの表現です。
文法上のポイントはどこにある?
使役動詞の構文は「使役動詞+人+動詞」です。
逆に考えれば、この用法が可能で人に何かをさせたりしてもらう性質を持つ単語がこれに該当します。
一般動詞との違いは単純で、文法的にこの使い方が出来るかどうかだけです。
従って冒頭で登場したI run himのrunは使役動詞ではありません。訳は「彼を走らせる」ですが、構文が適合しないからです。
それらしく聞こえるのは、日本語で考えたことによる錯覚。もしもI run him runのような表現をとれたなら事情が変わっていたかも知れませんが、とにかく現状のrunは一般動詞です。
またI run him to cross the streetとしても状況は同じです。
彼に通りを渡らせるとも訳せますから意味的には十分使役の要素を含みますが、「人+to不定詞」の形まで使役と定義すると仲間が増えすぎてしまうため、分類に意味がなくなってしまいます。
諸説あるのは事実ですが、この理由から、ここではgetを使役に含みません。
直ぐに役立つ使役のフレーズ
まずは、席を外している同僚に電話が掛かってきた場合に便利なフレーズ。
カッコ内の訳は直訳とします。
I’ll make him call you back(彼があなた宛てに折り返し電話をするよう、彼に働きかけます)。
ただしhimが自分のボスであったり、地位の高い人なら失礼のないように、I’ll have him call you backと言いましょう。
こちらのニュアンスは電話をしてもらうです。
旅行先のホテルでタクシーを手配してもらいたい場合はこう言います。
Could I have you call me a taxi?(私にタクシーを呼ぶ行為をあなたにしてもらってよいですか?)。
Could you call me a taxiでも十分丁寧ですが、使役動詞を使うと懇願の度合いが強まります。
例えば病院や店先で妊婦さんにこのように言われたら、Sure以外の答えが見つかりません。
letの用例はLet me see(調べさせてね)やLet it be(あるがままにさせて)があります。
人に何かをさせたり、やってもらうための動作を表す単語が使役動詞です。構文的には「使役動詞+人+動詞」の形をとります。
伝統的な分類ではmakeとhaveとletがあって、使役の言葉に一番ふさわしいのがmake。haveは丁寧な使役で、訳はむしろ「してもらう」です。
まとめ
letは、させるというよりも自然に任せるイメージ。ネグレクトの意味は無く、対象の人がやりたいように良い意味で好きにさせる場合に使います。