意外と知らない?否定の使いわけと使い方

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更新日:2023年12月28日 英語コラム

意外と知らない?否定の使いわけと使い方

世の中不思議なもので、基本的には魚全般が嫌いなのに鯛とヒラメだけは好きという人がいます。

一方で、日本酒だろうがワインだろうが、とにかくアルコールの入った飲み物は一切体が受け付けない人が存在します。

手短に言えば、一部の例外を除いて魚が嫌いな人もいるし、全てのアルコール飲料がダメな人もいるのです。

この表現を効力の範囲に着目し、微妙な程度を無視して分析すると、前者は魚類を部分的に拒み、後者はアルコール類を完全に拒絶する人と言えます。今回は意外と知らない英語での否定文の使い方についての話です。

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そもそも英語での否定の使いわけってどうやるの?

範囲に注目すれば表現方法は2種類あります。英語の否定形を適用範囲の視点から分類すると、全てを対象とする完全否定と、一部例外があることを表す部分否定とに分けられます。

一般的に使う”not~”の表現は概論的な表現です。多くの場合、「細かいことを除けば」などのフレーズを暗に伴っていると考えて差し支えありません。

日本語で言えば、「英語の特番があるのをすっかり忘れていた。」や「不満を言う人は誰もいなかった。」などの表現が完全形で、「全ての商品がアメリカ製であるはずがない。」とか「ハワイ全域が常夏状態とは限らない。」の使い方をするのが部分型です。

実際の場面では前者と後者の使い分けに悩む人はまずいません。

問題はこれらの表現を使うか、それとも一般的な否定形を使うかの選択です。判断材料はその場の雰囲気次第なところもあります。

つまり、漠然とした話が好ましい状況なら一般形を、厳密な言い方をした方が適切なら完全型か部分型を選べばよいのです。

完全型の組み立て方とよく使う例文

巷では知らない人が意外と多い完全否定ですが、文法的には、”forget”、”miss”などのネガティブな動詞や副詞などを”completely”、”entirely”などの最高の程度を表す副詞で修飾することによって構成します。

例えば、”I completely forgot the TV program which I wanted to watch.(見たかったテレビ番組をすっかり忘れていた。)”などが挙げられるでしょう。

また、”Our daughter never eats fresh cilantro leaves.(うちの娘は決して生のコリアンダーを食べない。)”のように、”never”で修飾する方法もあり、この系統には、”Don’t bother, you are no my father.(お節介は止めて!お父さんでもないくせに。)”のように”no”で対象を完膚なきまでに否定する方法などもあります。

適用範囲に穴を開けるのが部分型

部分否定は”all”、”every”など全ての概念を持つ単語や、一般的には適用範囲を決める単語に”not”を付与することによって、範囲に漏れを作る文法です。

例えば、”Not all of these bags are made in Italy.(それらのバッグの全部がイタリア製とは限らない。)”のように言うことができます。

“not”で”all”を取り消すことによって、一部は”made in Italy”の範疇にないという意味ができます。

また、”I don’t always listen to that radio program.(そのラジオ番組をいつも聞いているわけではない。)”といった表現もあります。

“always”は”all”の仲間です。さらに、”Not every work of art is shown at the gallery.(その美術館では全ての作品が展示されるわけではない。)”といった言い回しもあります。

“not”が”every”にかかりますから、幾つかが”be shown”の対象から漏れることを表します。

並べて分かる意外な相違点

これら2つの型を比べた場合、日本語で考えると同系統の文法ではありながら互いに独立した使い方のように思えます。

しかし、英文法の立場で見ると表裏の関係にあるのが面白いところです。

“Today’s lectures was utterly boring.(今日の講義は心底退屈だった。)”

“Today’s lectures was not utterly boring.(今日の講義は全部が全部退屈だったわけではない。)”

ただし、”no”や”never”の完全形とペアになるべき部分形は少しの変形が必要です。

“When I’d got a flat tire, no one helped me.(パンクした時、誰も助けてくれなかった。)

“When I’d got a flat tire, not all of them ignored me.(パンクした時、全ての人が無視したわけではない。)”

まとめ

言葉では聞いたことがあっても、否定形表現のきちんとした使い方までは意外とわからなかった方も多いのではないでしょうか。

覚えておくと、物事を正確に伝えるのに役に立ちます。

簡単に言えば、ネガティブな表現に”completely”など強調系の副詞を付けてダメ押しするのが完全否定で、”all”などの適用範囲を示す副詞に”not”を付けて範囲に例外を設けるのが部分否定と考えるといいでしょう。

このルールに従う構文は”not”が付くかどうかが違うだけで、両者の形はほとんど同じです。

なお、”no”や”never”を用いた完全形の変換は”not”を重ねることができないため言い方を変える必要がありますので注意して使ってみてくださいね。

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