こんなに便利だった!! 日常会話で役立つ「take」の例文集
英語を勉強していて気付くのが、基本的な動詞が持つ、豊かな意味の広がりではないでしょうか。
辞書を開いてみれば、何ページにも渡る語義の解説や大量のイディオムに思わず戸惑ってしまうかもしれません。
しかしそれらも、基本となる意味や根本のイメージが一度掴めてしまえば、日常会話を助ける非常に便利な単語となるはずです。
今回はそんな基本的な動詞のうちの一つであるtakeについて、日常会話に役立つ例文も交えながら理解を深めていきましょう。
“take”の基本を押さえる
takeは様々な意味を持ちますが、最も基本となるのは 「手に取る」「掴む」の意味でしょう。
例1:He took a glass from the shelf. 「彼は棚からコップを一つ取った。」 抽象的な意味の「取る」についても用いることが出来ます。
例2:He took the first prize in the race. 「彼は競走で一等賞を取りました。」 「受け入れる」という意味にもなります。
例3:Take things as they are. 「物事をありのままに見なさい。」 また、「~を…へ持って行く(連れて行く)」という意味も表すことが出来ます。
例4:She took the note to him. = She took him the note. 彼女は彼のところへそのノートを持って行った。」 他に定番の使い方として、「必要とする」「(労力や時間が)掛かる」の意味も存在します。
例5:he job took time. 「その仕事は時間がかかった。」 このように、イディオムを除けば takeは他動詞として用いられることが殆どですが、その用法は多岐に渡ることがわかります。
“take”のもつ動きのイメージ
上述したように、動詞takeは幅広い意味を持っています。
一見するとバラバラなように思えるこれらの語義の広がりですが、よく見なおしてみるといくつかの基本となる語のニュアンス、共通した動きのイメージが浮かび上がってくるのに気付くはずです。
では、順を追って見ていきましょう。
まず例1と例2を見ると、手で実際に触れられるものか否かの違いはあるにせよ、いずれにも「手に入れる」「掴む」という動きが見られます。物を手でガシッと掴み取るニュアンスです。
そしてその後、例3ではその掴んだものを自分のもとに受け入れ、例4では反対に他のところへ移し、持って行くわけです。
こう考えてゆくと、例5の用法についても、必要な分の時間ないし労力をかき集めて、目的の場所へ配分するという意味合いは、これまでの動詞が喚起するイメージの延長上に見ることが出来るはずです。
このように、動詞takeはものを「取る」という基本動作に加え、その後の処置も動きのイメージの中に持っていることが窺えます。このことを念頭に置くと、動詞の多様な意味の広がりにいくらか整理がつけられそうですね。
“take”を使ったフレーズ例文集
では、実際にネイティブもよく使うようなtakeを含んだフレーズの例を見ていきましょう。
takeは基本動詞なので日常会話に便利なイディオムもたくさんあります。
その一つ一つに、上に述べたような動詞の持つ基本的なニュアンスを感じるようにしてみると、忘れにくい表現になるかもしれません。
例6:Please take a look at this chart. 「この表をご覧になってください。」
例7:I take him for a genius in mathematics. 「彼は数学の天才だと思う。」
例8:Mayumi takes after her uncle in personality. 「マユミは彼女に叔父に性格が似ている。」
例9:Take care of yourself. 「(別れの挨拶で)じゃあね。」
例10:The meeting took place on schedule. 「会議は予定通り行われた。」
例11:I didn’t take the accident into account. 「その事故のことは考慮に入れていなかったよ。」
例12:Take it easy. 「気楽にやろうよ。」
まとめ
takeは多様な意味の広がりを持つ動詞ですが、その根幹にはある共通した動作のニュアンスのあることが窺えます。
その基本的な動きのイメージを汲み取ってからもう一度辞書を見直してみると、その幅広い用法も以前より飲み込みやすくなるのではないでしょうか。
同時に、日常会話で頻出の便利なフレーズも多く、一度習熟すると非常に使い勝手のよい動詞であることが理解できると思います。この機会に基本動詞takeをおさらいしてみてはいかがでしょうか。