依頼の表現?それとも、未来の意志?"Will you~?"の使い方
“Will you~?” の使い方に関して、実際どのような運用をするのか迷ったことがある方が多いと思います。
学校教育の場ですと依頼をするときの表現と習うことが多いようですが、参考書等には未来の事を表す場合に使われると記載されていることが多いようです。
当然どちらが間違っているということはなく、実際にどちらも使う表現なのですが、それが逆にややこしいですよね。
では、場面ごとにどのように使い分けていくのかについて、いくつか表現方法を見ていきましょう。
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依頼、未来のことを表す時にも使える優れもの
“Will you~?”は、依頼をするときと、未来を表す時の両方の意味で使うことができます。
“will”という単語は、「~するつもり」という意志、「~するだろう」と言う推量、「~という習慣がある」という習慣を表す意味、「絶対に~しない」という拒絶を表現する意味を持っています。
“Will you~?”にすると「~してくれない?」とカジュアルに依頼する時や「~するつもりですか?」という、未来の物事を尋ねるどちらの意味にも使うことができます。
依頼をするときに使う英語表現にはその他に、 “Can you~?”、 “Would you~?”、 “Could you~?” の3つの表現が使われますが、最初の”Can you~?”から順に丁寧な表現になっていき、”Will you~?”が一番カジュアルに尋ねる時や、はっきりした依頼の際に使われます。
さらに状況によっては、「~するつもりですか?」という未来のことを尋ねる際にも使われますが、ネイティブたちは基本的には依頼で使うことが多いです。
どちらの意味で使われているかの判断基準
どちらの意味でも使われているとなるとどう判断すればいいのか、わかりにくいと思う方がいるかもしれませんが、2つの使い方の違いはその会話をしている時の状況と動詞の意味で判断します。
“Will you~?”は先ほど「~してくれない?」や「~するつもりですか?」という意味になると申し上げましたが、この~には動詞の原形を入れます。
例えば、 “Will you help?” と言われたら「手伝ってくれない?」という依頼の意味ですが、 “Will you study today?” と言えば、「今日は家で勉強するつもりですか?」という意味になります。
助動詞の違いで依頼をしている時と、近い将来の意志を尋ねているのかがすぐにわかりますね。
実際どのように使うのか。
実際のところ、2つの表現をどのように使うのか紹介していきます。
まず、依頼をするときは、 “Will you open the window for me?” と表現して、「ドアを開けてくれませんか?」と尋ねています。
最後に “for me”(私のために) を付けることによって未来の意志についてではなく、「尋ねた人(自分)のためにお願いできないか」とさらにわかりやすい依頼文にすることができます。
また、よく使われる表現で “Will you marry me?” 「結婚してくれませんか?」 というプロポーズのときに使うお決まりの表現があります。
これは相手の意思で訳すと「あなたは私と結婚するつもりですか?」となり、やや不自然です。
そのため「結婚してくれませんか?」という意味で訳すのが適しているでしょう。
未来の意志を尋ねる際には、 “Will you play baseball tomorrow? ” 「あなたは明日野球をするつもりですか?」 という意味になります。
また、 “how long”や”when” を文章の最初に付けて尋ねるとさらにわかりやすいです。
まとめ
一見、どちらの意味で使えばいいのか、どちらの表現なのか見極めるのが難しく感じるかもしれませんが、動詞の意味を考えたり、副詞をうまく文章の中に組み込んだりすることによって、とても使いやすくなります。
もしも、どちらの表現なのかわからなくなった場合にはその時の状況で判断することもできる表現です。
難しく考えず、会話の流れと感覚でとらえると簡単かもしれませんね。ぜひ試してみてください。