ちゃんと使い分けられるようになりたい!""small""と""little""
どちらの単語も英和辞典をみると、「小さい」と書いてあります。これではどのように意味が違うのか分かりません。
こうした単語の意味の違いや使い分けを理解するためには、対義語を調べるのもよい方法のひとつです。
“”small””に対して””big””や””large””、””little””に対しては””much””や””great””などが対義語として辞典には掲載されています。
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小ささだけではないニュアンスの違いとは?
対義語を調べることでも、ある程度は違いをイメージしたり、理解したりできます。
しかし、実際に書いたり、話したりする場合には、まだまだ不十分です。
各々の使い分けのためにより具体的に表現すると、””little””は主に量を表すのに使われることが多いという特徴があります。
例を挙げれば、少量という意味で””a little coffee””といった使われ方をします。また、人や動物に対して使う際には、主観的にサイズが小さいことを意味します。
例えば、””that little girl””であれば、あのかわいい女の子という意味になります。 これに対して、””small””は物理的、客観的な小ささを表現する単語です。
小文字という意味で使ったり、””a small office””という風に規模の小さいオフィスといった使われ方をします。
このようにそれぞれの単語には、核となるニュアンスや意味内容に違いがあります。ほかにも似た単語はたくさんありますが、原義や核となる意味合いを押さえることが何より大切でしょう。
気持ちを表現できる!””little””の例文
それぞれの単語を身につけるためには、例文などを実際に見てみるのも効果的です。
例文を見ることで、腑に落ちることもあります。
“”I have waited a long time for this moment, my little green friend.””これはあるアメリカの映画で実際に使用された表現です。
「この瞬間を待ちかねていたぞ、我が小さき緑色の友よ」と訳せます。
この場合、単に物理的に小さいだけではなく、愛着や親しみを込めて、””little””を使っており、””friend””とは相性がよい単語です。
一方、””small””では、このニュアンスを出すことはできません。 “”small””を使ってしまうと、単に小さい、小柄という以上の意味を持ちません。
“”small””であれば、””person””のように友人ではなく、他人や第三者に対して使う方がしっくりときます。
“”I speak English a little.””
「私は英語を少し話します。」という意味です。
英語がどの程度話せるのかは、物理的・客観的に図れるものではありませんよね。
「ちょっとだけ」ということを表現したいなら、””little””がぴったりなのです。
客観的な意味を表す””small””の例文 “”small””は””little””の持つ「かわいい、愛らしい」といったニュアンスを持ち合わせていません。
したがって、””my small room””や””a small country””、””a small family””といった表現が可能です。
これらの場合には、単に規模やサイズが小さい以上のことを表現していません。
“”a small number of””というフレーズは、学校の勉強でもお馴染みです。この表現は量がわずかしかないときに使用します。
また、もし””my little room””と言ったら、「私のかわいいお部屋」と愛着を持っていることが感じられる言い方になるのです。
それから、日本語のスモールビジネスと混合してしまいそうですが、””a small business””は中小企業の意味です。
“”My favorite dress is too small to wear.””と書けば、お気に入りのワンピースが小さすぎて着られないという意味になります。
“”small””が物理的、客観的な意味を表すことを覚えるのに、洋服や飲み物で使用されるSサイズや””small””サイズを思い浮かべるとよいでしょう。
まとめ
こうして見てくると、””little””と””small””の間には、明確な意味の差があることが分かります。
英語はどのくらい話せるのかと質問されて、””small””では意味が通じません。
もちろん、ちょっとだけ話せることを言いたいのならば、””little””を使うべきです。
“”little””は量が少ない、小さくてかわいいと言いたいときに使います。
また、””small””は単にサイズや規模が小さいと言いたいときに使用します。みなさんもこの使い分けを覚えて、よりネイティブっぽい表現を使いこなしましょう。