理解すれば大丈夫!"bad"と"badly"などの似た英単語の使いわけのポイント!
英文を正しく読むためには、品詞を理解することが重要です。学校で「SVO」や「SVC」などの文型を習いますが、それぞれの文で使用されている文型を、きちんと捉えるには主語、動詞、目的語などを正確に理解する必要があります。
そのために品詞の違いを理解できているかどうかが大切になってきますよ。
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単語を理解するための品詞って?
では、品詞とは何になるのかというと、英文でそれぞれの単語が果たす役割で分類したものをいいます。
1つの単語が複数の品詞を持っていることもあります。名詞としても形容詞としても使える単語などです。
具体的には、定冠詞、名詞、代名詞、形容詞、副詞、動詞、前置詞、接続詞などがあります。
これは非常に厄介なことですが、品詞が分かっていないと、正確に文意を理解することはできません。
例えば、名詞、名詞句と名詞節のいずれかしか主語にはなれません。主語が”I”や”you”で始まる文であれば苦労しませんが、主語の長いことも多いです。
不定冠詞や定冠詞から始まり、最後が名詞で終わる名詞句を見抜くために、品詞を理解する必要があります。
形容詞は、名詞にかかるか、補語になるかのどちらかです。不定冠詞や定冠詞の後には名詞が来ます。副詞は動詞か文全体にかかるなど、品詞ごとに文中での役割に違いがあります。
これらを理解することで、文型をスムーズに読み解くことができるようになります。そのために、単語ごとに品詞を理解しておく必要があります。
使い分けられればかっこいい!?”bad”と”badly”の違いをマスターしよう!!
基本的に”bad”は形容詞として、”badly”は副詞として使われます。
英単語で形容詞は”adjective”、副詞は”adverb”です。”adverb”を分解すると、”add”+ “verb”とできなくもないので、ここから副詞は動詞にかかるものと理解しておくとよいでしょう。
“bad”は悪い、ひどいといった意味です。”badly”はまずく、ひどくといった意味です。日本語ではどちらも似ていて、どう使い分けたらいいのか困惑してしまうかもしれません。
しかし、品詞が異なるので、実際の文中での使われ方は全く違います。
例えば、”She sings badly.”とは言えますが、”She sings bad.”とは言えません。
ただし、日常の会話では、”bad”を使うこともありますが、文法上は間違いです。”sing”は自動詞なので、後ろに形容詞が来ることはありません。動詞の後ろに形容詞が来てもよいのは、自動詞のとき(SVC)です。
また、形容詞は名詞にかかるか、補語になるかのいずれかなので、使える場所が文型に左右されます。
これに対して、副詞は動詞や文にかかることができるため、文頭、主語の後、動詞の後、文の最後などと比較的自由に置けるという特徴があります。
似た感じの”hard”と”hardly”の使いわけ方!
“hard”は形容詞としても副詞としても使用されます。
意味は、前者では「固い」「難しい」などで、後者では「熱心に」「激しく」などの意味があります。ですので、”a hard test”では「難しいテスト」、”He worked hard.”では「彼は一生懸命働いた」という意味になります。
“hardly”は副詞としてのみ使われ、主に「ほとんど~ない」という意味の単語になります。これは、準否定語とも呼ばれます。
例えば、”I can’t hardly hear him.”であれば、「私は彼の言うことがほとんど聞こえない」という意味になります。
“hardly”は多くの場合、動詞の直前に置かれます。”don’t”や”never”などの否定語と置かれる位置は一緒です。同じ準否定語である”seldom”、”rarely”、”scarcely”などもあわせて覚えておくとよいでしょう。
“hard”には否定の意味がないので、意味の上では使い分けで苦労することは少ないでしょう。
しかし、”-ly”が接尾辞として単語の最後に付いたら副詞だというような覚え方をしていると、”hard”にも副詞の用法があることを見落としがちですので、注意してくださいね。
まとめ
似た単語であっても、品詞の違いで使われ方は変化します。品詞を押さえることは、英文を理解する上で極めて重要なことです。
英語は語順によって「SVOC」が決まる言語です。 英文の読解力を高めるには、その理解が1つのターニングポイントになります。
品詞が分かって初めて、文型を紐解く手はずが整うといっても過言ではありませんので、しっかり学習していきましょうね。