日本でよく使う「なるべく~」どう表現すればいいの?

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更新日:2023年12月28日

日本でよく使う「なるべく~」どう表現すればいいの?

英語の表現を考える時、元となる日本語の同義語や類語を考えていくと、当てはまる英語が選び出しやすい場合があります。

「なるべく~」「できるだけ~」と言い換えることもできます。

「できるだけ~」をもう少し具体的に表すと、「可能な限り~」と言い換えることができます。 すると as ~ as possible、 if possible、 try to do と数種の表現が浮かんできます。

他にも表現がありますが、最初はこの3種を覚えておくと良いでしょう。

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使われる状況により、表現も変わる「なるべく~」

使われる状況や会話の雰囲気により、表現が変わってくると言われると「英語での違いがわからないから使い分けなんてできない」と怖気づく方もいらっしゃるかもしれません。

でもご安心ください。 実は、英語の細かいニュアンスを理解しなくとも、日本語の意味を少し深く掘り下げて考えていくだけで、英語の多様な表現をどのように当てはめていけばよいのか、わかることが多いのです。

これは一般的に英語の方が、より具体的に状態や状況を描写する言語であるということと関係しています。

日本語の意味を掘り下げるという事はより具体的な意味を見出す事ですから、自ずと英語表現に近づいてくる場合があるわけです。 この事を頭の隅に置いた上で、改めて日本語の「なるべく~」を見ていきましょう。

例えば「なるべくパーティーに来てください」と言う場合は、「絶対来て」という威圧的、命令調ではなく、 「できれば、そうしてほしい」という心理を表していますよね。

これに対して「なるべく毎日野菜を食べるようにしている」と言うと、ある目標の実現を目指している事を意味し、「(目標実現のために)努力している」というニュアンスがあります。

こんな時に!「なるべく~」を使ったシチュエーション例文

日本語で割り出した微妙なニュアンスとシチュエーションの違いをぼんやりとでも良いので把握してから、適切な英語表現とは何かを考えていきましょう。

「なるべくパーティーに来てください。」 If possible, please come to the party.

「なるべく野菜を毎日食べるようにしている。」 I try to eat vegetable every day.

上記のようにtry to~は、「ある目標を実現するために可能な限り努力する」と日本語と同じ意味合いが含まれています。

if possibleは「もし可能ならば」というニュアンスがより強く入っているのがわかります。

「強制はしないけれど、できるのであれば、是非来てね。」というニュアンスに近い表現です。

では、as ~ as possibleはどのようなシチュエーションに適した表現でしょうか。

こちらは「できれば、可能な限り」というニュアンスが強く、英語圏でもよく使われる表現です。

この”as”の使い方に戸惑う方がいらっしゃるかと思いますが、as ~ asは意味合いを和らげる効果があるため、「なるべく~」という表現として使うことが可能なのです。

覚えておいて便利!会話で役立つ「なるべく~」のフレーズ

実際に例を見ていけば、ニュアンスの違いを感覚的に把握していただけるでしょう。

「なるべく目立たないようにしてください。」 Try not to stand out too much.
「なるべく詳細を話すようにしてください。」 Please tell me as much detail as possible. If possible, tell me more details.
「なるべく早く会場に着くようにするよ。」 I will be at the venue as soon as possible.
「なるべく皆にクッキーが行き渡るようにしてね。」 Make sure to share the cookies as evenly as possible.

2番目の例文は2種類ありますが、ニュアンスの違いが見えてくるでしょうか。

日本語の会話においても、丁寧に「要求している」場合と、「無理しなくていいけれど、そうしてほしい」という要望を表している場合があります。

前者の場合は Please tell me as much detail as possible. が適しており、後者がif possibleの例文が適しています。

日本語のニュアンスを把握すれば、いずれの表現を使えば良いか選択肢がおのずと狭まります。

まとめ

日本語で良く使われる「なるべく~」は as ~ as possible、 if possible、 try to do の3種が挙げられます。

表現の使い分けに行き詰った場合は、まず日本語で使うシチュエーションを考えます。

そこで「そうしてほしい」という願望が強いのであれば、 if possible、 「目標実現」の意味合いが強ければ as ~ as possible または try to do を使うと覚えておくと良いでしょう。

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