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更新日:2024年10月9日 英語コラム

日本でよく使う「~してしまった」英語だとどう表現すればいいの?場面で役立つ使い方

日本語訳が「~してしまった」と言っても、今回は完了形の話ではありません。多くの場合、完了形で使われますが、ここで扱うのは不注意が招いた間違いや、良かれと思ってやったけれども結果的に失態と言わざるを得ない状況に陥った時に使う表現です。

簡単に言えば「失敗した」、俗っぽく言えば「やっちまった」と同じ意味の「~してしまった」です。

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ニュアンスから汲み取る?英語での「~してしまった」の表現

「~してしまった」という表現が使われる状況を考えると、「起こったことが間違いだった」と客観的に分析する要素と、「予想外の結果を招いたことを反省する」感情的要素を含むことが分かります。

置き換え可能な言葉のうち、老若男女を問わず使えるのは、少し言葉が悪いですが、「しくじる」、「へまをする」、「仕出かす」といったところでしょう。

対応する英語として挙げられるのは、”bungle”、”fumble”などがニュアンスとしては近いかもしれません。

熟語では”make a false step”などもありますね。そして、これらとは結果は同じでも背景にある意思が少し異なる”contrive”などの単語もありますよ。

一方、失敗を意味する”fault”も使い方によっては反省の意思が見えなくもありません。

例えば、商品を誤送してしまった場合などに、”That’s our fault, therefore you can exchange the item for a correct one.”(我々の手違いなので、正しい物と交換できます。)というのがそれです。

しかし、単独では事実の通知的なニュアンスが強いので”fail”や”mistake”を「~してしまった」の仲間とするのはすこし難しいと言えるでしょう。

ビジネス場面で「~してしまった」を使った便利フレーズ集

ビジネスで使うなら”bungle”が最適です。もともとは、「愚かな間違いを犯したために物事に失敗する」という意味で、例えば”The committee had bungled some critical issues.”(その委員会はいくつかの重要課題を扱い損ねてしまった。)のように使います。

「愚かな間違い」をそのまま英語にして、”Our team made a stupid mistake.”(私達のチームは愚かな判断ミスをした。)という言い方も可能です。 ためらうやどもるから派生した”fumble”もビジネスで使えますよ。

不器用なイメージを伴う単語で、ボールを捕り損なう動き、いわゆるお手玉としてフットボールや野球用語にもなっている単語です。

例えば、”I had fumbled my way to negotiations.”(私は交渉の仕方をしくじった。)のように使います。

「工夫する」の意味を根幹に持つ”contrive”は「”to”+ネガティブな動詞」の形で「へまをする」という意味にもなる便利な単語です。

例えば、”She contrived to leave her car key behind.”(彼女は車の鍵を忘れるというへまをした。)と表現できます。

雑談に!「~してしまった」を使った色々役立つ例文集

雑談ならば、もっと生き生きした「~してしまった」の表現がありますよ。

例えば、“I made a couple of false steps at work today.”(今日、仕事中に2、3しくじった。)のような表現があります。

“make a false step”は直訳すると「階段を踏み外す」という行為です。

そこから転じて「しくじる」の意味で用いられるのです。

ではもう一つ熟語を用いた表現をご紹介しますと、”The children get up to all sorts of mischief.”(子供はあらゆる種類のいたずらを仕出かすものだ。)のような表現があります。

鍵となる”get up to”は”What did you get up to today?”(今日は何をやらかしたの?)の形でも使われることがある熟語です。

通常は親しい間柄で使われるフレーズで、一日中実験室に篭もったきりの仕事大好き人間や、学問のために生まれてきたような人に、「今日は一体どんな発見があったのですか」のような意味で使います。

従って元々の意味はポジティブです。

ただ、”get up”と間違えやすいこともあってか認知度が高いとは言えないようです。

そのため、知っているとちょっと周りと差をつけられるので覚えておくと良いでしょう。

「~してしまった」を表す英語のフレーズは多くの学習者にとって意外と知らないものでしょう。

触れる機会は少なくても、現状認識と反省する気持ちを一度に表現できるため、知っておくと便利なのは間違いありません。

まとめ

一度に沢山覚えるのが大変なら、ビジネスにも使える”bumble”と冗談半分に使える”get up to”の2つから覚えることをお勧めします。

なかなか日本語の「してしまった」というニュアンスにぴったりな英語の表現はないので、そのときの日本語の気持ちに近い気持ちを表現できるように、いろんな英語の表現を学習していきましょう。

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