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更新日:2023年12月28日 英語コラム

英語でのニュアンスの違いはある?「~をした」と「~をしてしまった」の表現と使い分けは?

英語を習うとき、大抵の方は中学3年生で現在完了形を習うことになると思います。

基本的な訳し方は「~をしてしまった」といった感じです。

しかし、中学2年生頃には過去形を習っています。過去形の基本的な訳の仕方が、「~をした」という文末になるものです。同じ過去のことを伝えるのになぜこの二つの書き方が出てきてしまうのでしょうか。

習ったとき、このように考えるのも無理はありません。

しかし、実はきちんとした理由があって文法表現も違ってきていますし、日本語訳にも違いが表れています。

日常生活で過去の話をするときも無意識に使い分けをしているので、それをあえて意識した状態で英語に当てはめてみるだけでも、「~をした」と「~をしてしまった」を使い分けやすくなりますよ。

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英語でも基本的には使い分ける!

いくら過去の話といえども、その過去が今現在どのようになっているのかは、その人の話し方によってニュアンスが違ってくるものです。

これは英語でも日本語でも同じことが言えます。

例えば、同じ「16時に宿題をやった」という言い方でも「一部やっただけでまだ残りがある」のか「もう全部終わらせてしまった」のか、解釈を分けることができますよね。

同じ過去の出来事でも、状況によって使い分けなければ伝わる意味が違ってきてしまうのです。

注目してほしいのが、解釈の前者がとある過去の時点での動作を表す過去形、後者が動作の完了を表す現在完了形であるということです。

ですから、過去形と現在完了形のニュアンスの違いを知り、文意によって使い分けるのは大切なことであり、単語によっては”go”のように、過去形と現在完了形で文意を変えてしまうものもあるので注意が必要になります。

過去の出来事「~した」を用いたわかりやすい例文集

“I did my homework yesterday.”(私は宿題をしました。)

“She went to Japan two years ago.”(彼女は二年前に日本へ行きました。)

“I loved her three days ago.”(私は三日前彼女を愛していました。)

三日前の時点では愛していたという事実だけを示しています。

“He studied English in Canada when he was a junior high school student.” (彼は中学生の時カナダで英語を勉強した。)

ここでは彼が中学生である当時は英語を勉強していた事実があるという意味を表しています。

彼が今もカナダで英語を勉強しているかどうかは関係なく、中学生の時点でカナダで英語を勉強していたという事実さえあれば、この文は成り立ちます。

動作の完了を表した「~してしまった」を用いたわかりやすい例文集

“I have just done my homework.”(私はちょうど宿題をしてしまったところです。)

“She has gone.”(彼女は行ってしまいました。) これは戻らないニュアンスが含まれているため、死んでしまったことを表現するときに使われることがあります。

“She has been to Japan.”(彼女は日本に行ってしまった。) これは日本に行った事実自体が完了しているので、「日本に行ったことがあります」と訳すと自然なニュアンスになります。

“I have loved her.”(私は彼女を今まで愛していました。) これは少なくとも過去から現在までかけて彼女を愛し続けていた事実を含みます。

“He has studied English in Canada since he was a junior high school student.” (彼は中学生の頃からカナダで英語を勉強しています。) ここでは今でもカナダで英語の勉強をしているという意味です。

まとめ

このように、過去のある時点での出来事を説明するだけのために作られる文が過去形の文です。

それに対して、過去の出来事を述べたうえで、今はそれが完了していることを示す文が現在完了形なのです。

これが「~をした」と「~をしてしまった」のニュアンスの違いです。 過去形と現在完了形のニュアンスの違いに悩む人は多くいます。

しかし、日本語訳の違いも一緒に比べながら見ていくと、その違いが大きいことに気付くことができます。

過去形と現在完了形をマスターすることができれば、さらにレベルアップした文法である過去完了形や仮定法のニュアンスも見分けやすくなるのです。

母国語である日本語ではない言語を相手にしているのですから、まずは慣れ親しんだ日本語の訳を添えて英語のニュアンスをつかんでみてくださいね。

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