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更新日:2024年8月8日

よく間違えられる"don't"と"won't"の区別って?どう使い分ければいいの?

don't"と"won't

“don’t”も”won’t”も、否定文を作る時に使われる言葉です。 ただし両者の使い方には決定的な違いがあります。

文法学習の初歩的段階にある人にとっては、単に時制の違いという問題になりますが、後者の場合は更に強力な意図を持たせる使い方があることを覚えておかなくてはなりません。

この用法を知らないでいると、文章や会話の中で使われる”won’t”の意図が正しく伝えられなくなってしまいますし、受取り手も理解することができなくなってしまいます。

その意味では後者にはより高次の意味が含まれていると理解すべきでしょう。それでは、具体的に見ていきましょう。

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“don’t”と”won’t”の違いって?

“don’t”と”won’t”の違いを端的に説明するのであれば、 「現在形の否定文に使われる」のか 「未来形の否定文に使われる」のか、 の違いということになります。

前者は”do not”の短縮形であり、 後者は”will not”の短縮形だからです。

例えば I don’t go to school today. は「私は今日学校に行きません。」であり、 I won’t go to school tomorrow. であれば「私は明日学校に行かないでしょう。」といった意味になります。

まずは単純に、現在形なのか未来形なのかと認識するのが出発点となります。

一般動詞を用いて現在形の否定文を作るには、主語が一人称単数の場合は”do”の後に”not”を置けば良いのです。

主語が三人称単数の場合は”do”が”does”に変化します。

短縮形は”doesn’t”です。 過去形になると主語が一人称単複形であっても二人称単複形・三人称単複形であっても”did not”であり、短縮形は”didn’t”です。

未来形の場合は人称・単数・複数にかかわらず”will not”です。

そもそも”won’t”の意味と使い方って?

さて未来形の否定文で”won’t”を使うのは良いとして、こうした単純な使い方だけではなく、あるニュアンスを込める時に使うこともできます。

それは”will”という言葉に注目すれば、理解できるようになります。

“will”は単なる未来形の助動詞という以上に、意思つまり「〜するつもりである」、「〜する予定である」という意味を持ちます。

“will”はこの単語自体が名詞でもあり、その意味は「意思・意向」更には「遺言」という意味さえあります。

そのため単に未来形として「〜する予定である」という以上に「〜するつもりである」、「〜する予定である、「〜したい」という願いが込められていると見ることができます。

したがって否定文で用いる”won’t”の場合では、「〜するつもりはない」という意思表示として用いられます。

良く使われる”won’t”を使ったフレーズ集

では”won’t”を使ったフレーズをいくつか例示してみます。

まずは単純な未来形としての用法では、 You won’t be able to catch the last train. (君は最終電車には間に合わないでしょう。)です。

これは単に平叙文であり、特別な含みはないと見て良いでしょう。

次の例は主語の意思です。 You will be a good boy, won’t you? (良い子にしていますね?)です。

「子どもに呼びかけて、良い子にしていてちょうだいね。」 というお願いというよりは、 「良い子にしているつもりはありますよね。」 という意思の確認と理解すれば良いです。

さらに I won’t forgive him. (彼のことは絶対許してやらない。) というと強い決意を表すことになります。

このように”will”に対して単に時制としての未来を現すだけではなく、強く意思を表現する時に使われることを覚えておかなければなりません。

まとめ

文法は、単に「形」で覚えるだけではなく、例文やフレーズを伴って記憶・学習するべきです。

「形」で覚えただけだと知識としては知っているけれど、具体的に運用してみるという実践能力を発達させることができません。

したがって、「形」をもとに随時適切な例文を即興的に作り出せるような形で記憶・学習するべきであり、そのためには例文の暗唱が一番です。

今回のテーマでは、特に”won’t”により高次な概念を含んでいるため、平叙文としての理解・意思としての理解・決意としての理解が求められます。

それぞれを暗唱しておくことで初めて使い分けができるようになるはずです。

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