"win"、"beat"、"defeat"はどう使い分ければいいの?
英語学習において、日本語で同じ意味になる単語の使い分け方を覚えるのは、膨大な例があるため大変です。
しかし、正しい使い分け方を学ばなければ、英語圏の国で生活することになったときに、単語の選択を間違うことで思わぬトラブルに遭遇する可能性があります。
そのため、辞書などを用いて、単語の使い分け方はしっかりと覚えておきたいものです。
例えば、英語で「勝つ」と訳される単語では、テレビのバラエティー番組など様々な場面で使われることが多い”win”という単語がよく知られています。
しかし、「勝つ」という意味で使われる英単語はこれ以外にも”beat”や”defeat”が存在しています。
では、”win”、”beat”、”defeat”の3つの単語はそれぞれどんな場面で用いれば良いのでしょうか。
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辞書で引いても「勝つ」という意味の”win”、”beat”、”defeat”ですが、どう使い分ければいいの?
勝つことを意味する単語である”win”、”beat”、”defeat”は、後ろに続ける言葉を何にするかで使い分けると良いです。
具体的には、“win”は試合や競走、選挙など、イベントの場で勝つと表現したい場合に、”beat”と”defeat”は対戦相手の個人やチームに勝つと言いたい場合に使うと良いです。
“win”と”beat”は明確に使い分けられますが、”defeat”と”beat”についてはいずれも対戦相手に言及する単語であることから、どちらを用いても特に問題はありませんが、”defeat”の方が形式的かつ一般的な表現となっています。
なお、”win”は賞品を勝ち取ったり、名声や信頼を得たと言いたいときに、”beat”は手や棒で対象のものを叩いたり、害虫などを撃退すると表現したいときに用いることができる単語でもあります。
“win”を使った分かりやすい例文と解説
“win”を用いて「勝つ」と表現した文例を述べると、まず近い将来出場する予定があるスポーツの試合で勝ちたいと、友人や知人に意気込みを言いたい場合は
“I want to win the game.”などと言えば良いでしょう。
このとき、動詞”want”の前に”definitely”といった単語を用いれば、より強く勝ちたい意思を表現することができるでしょう。
また、”against”という前置詞を用いれば、”win”を用いても対戦相手に勝つことを表現できます。
“against”は物事に反対することを表現したい場合に用いますが、競争相手に対抗することを表すときにもつかうことができます。
例えば「俺はあいつらには勝てない。」と言いたい場合は“I cannot win against them.”などと言うと良いです。
“beat”を使った分かりやすい例文と解説
“beat”をつかって相手に勝つ見込みがあることを英語で言いたい場合は、“I will beat him.”などといった表現になります。
もし、特定のスポーツや試合で相手に勝ったことを表現したいのであれば、
“I beat her at table tennis.”(私は彼女に卓球で勝った。)や、
“They beat last year’s winning team in the finals.”(彼らは決勝で昨年の優勝チームに勝利した。)などといった英文になります。
これらの例文は、どれも”defeat”を使っても同じように表現することができます。
ただし、文書やホームページ上で試合の勝敗に言及したい場合は、”defeat”を用いたほうが良いです。
例えば、野球の試合で日本がオランダに勝利したことを文章にしたい場合は“Japan defeated Netherlands in the baseball game.”などと書けば良いでしょう。
まとめ
英語で「勝つ」という表現をしたい場合、”win”は目的語に試合や競争を表す語をつかい、対戦相手に言及したい場合は前置詞の”against”を一緒に用います。
一方、”beat”と”defeat”は対戦相手を表す語を目的語とするのが基本で、特定の試合で勝つことに言及したい場合は、目的語の後ろに前置詞と試合を表す語を付け加えます。
もし、形式ばった表現にしたいのであれば”defeat”を用いると良いでしょう。
勝つという意味で使うことができる英単語はこの他にもたくさんありますが、基本的には単語の後ろに続ける目的語で使い分けます。
使い分け方は英和辞典の例文や英英辞典などを参考にして覚えると良いでしょう。是非色々なシチュエーションを想定して作文してみてくださいね。