どう表現する!? 英語での「~しやすい」「~しにくい」
日本語を英訳する場合、語義や品詞通り当てはめることもあれば、意味を解釈して表現することもあります。
元々別の言語であることを考えれば、そのように当てはめることは難しいと言えるでしょう。 例えば日本語で「買える」は語義に従うと can buyが思い浮かびますが、 can affordとも表現できます。
affordを「余裕がある」の意味だけから判断すると浮かびません。 では、「~しやすい」や「~しにくい」は語義通りに当てはめることで英訳できるでしょうか。こうした複合語は品詞自体が分かり辛く英訳も慣れなければ戸惑います。
まず日本語の品詞から入って、英語ではどう表現するかを判断しましょう。
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英語での「~しやすい」はeasyを使って表現します
「~しやすい」を日本語の品詞で分解すると、「~する」という動詞の連用形に「やすい」という形容詞が繋がった複合語になります。
少しややこしいですが、「~しやすい」を英語にするときは有効です。なぜなら、形容詞「やすい」は英語で「簡単」を意味する”easy”が使えるからです。つまり単純な当てはめかたで問題ないのです。
では、「~する」の部分はというと、ここも単純な当てはめで「to 不定詞」が使えます。例えば「読みやすい」であれば easy to read ですし、 「話しかけやすい」であれば easy to talk to となります。
案外理解しやすい(easy to understand)のではないでしょうか。もちろんこれ以外にも表現方法はありますが、とりあえず確実に英訳できる手段を持つことは大切ですよ。
英語での「~しにくい」は何を使って表現するの?
「~しにくい」は意味上、「~しやすい」の逆ですから、 easyの対義語を用いれば良いでしょう。
easyの対義語はhardもしくはdifficultです。 「読みにくい」は hard to readで 「話しかけにくい」は hard to talk to になります。 difficultとの違いは、hardのほうが口語的という点です。 ですから、通常の会話ではhardを使うと良いでしょう。
「~しやすい」と同様こちらも単純に当てはめるだけなので、難しくないと思います。 日本語をもう一歩踏み込んで解釈すると「~しにくい」の中に「ためらい」の感情が感じられれば、 hesitateを用いて 「言いにくいけど」を hesitate to say と表現することもできます。
こちらは同じ日本語でも多少意味が変わっています。
「~しやすい」「~しやすい」を使った例文集
では具体例を列挙してみましょう。
It is easy to see why she is so popular. (彼女がそれほど人気ある理由が良くわかる。)
This cookie is easy to make. (このクッキーは作りやすい。)
It is easy to find the food. (その食材を見つけるのは容易です。)
This car is easy to drive. (この車は運転しやすい。)
It is hard to explain why I love her. (どうして彼女を愛しているか説明しにくい。)
It is difficult to prove that he is innocent. (彼が潔白だと証明するのは難しい。)
It is hard to say which team will win. (どのチームが勝つか言うのは難しい。)
It is easy to say, hard to do. (言うは易し、行うは難し。)
まとめ
こうした構文は自分なりに文章を考えて、どんどん使うことが重要です。
使ううちに「~しやすい」「~しにくい」との日本語を聞いた途端、easy toやhard toが口をついて出るでしょう。
授業や受験勉強として英語を学ぶとどうしても努力が必要で面倒だと思いがちですが、あくまで英語も日本語同様に意思の伝達手段ですから、楽しく取り組むことを心掛けると長続きするはずですよ。
「英語を学ぶことは楽しい」を、「to 不定詞」を用いて表現すれば、 It is pleasant to study English. となります。この構文ならば形容詞を変化させるだけで様々なことが表現できるのです。
是非色々なパターンを試してみてくださいね。