英語の三単現の意味って何?!そもそもなんの略称なの?
英語の動詞は、過去形や過去分詞など、会話で表現する出来事の時制に応じて活用させます。
たとえば“go“という動詞でしたら、“went“, “gone“などがこれに該当します。
しかし、同じ現在の出来事を表現するときでも、現在形の場合は三単現という条件に応じて、動詞を変化させる必要があります。
“They go to school.“, “They went to school.“, “They have gone to school.“といった場合には、先ほどの“go“の現在形、過去形、過去分詞をそのまま利用できますが、現在形では、“He goes to school. “という場合のように、“go“という動詞の語尾が変化をします。
これは「時制による活用」とは異なります。
この文法的なルールを称して、三単現などと略して言う場合があります。
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そもそも英語の三単現の意味と略称って?
三単現とは「三人称単数現在」の略であり、英語の文法項目の一つです。
この意味を一言ですると、「主語が三人称かつ単数で、時制が現在の時は、動詞に“s“がつく」というものです。
まず「三人称」についてですが、人称には一人称、二人称、三人称があり、一人称は「私(I)」や「私達(we)」、二人称は「あなた(you)」や「あなたたち(you)」が主語になる表現を指します。
三人称とは、一人称でも二人称でもない第三者の主語ことです。
会話だったら、「その場にいない誰か」ということになりますので、「彼(he)」や「彼女(she)」といった主語が考えられますが、三人称の主語は人に限らないので、it なども考えられます。
三単現は、三人称でかつ主語が単数であるというルールですので、三人称でも複数型の主語の場合(theyなど)は三単現に該当しません。
また、時制が現在形である場合のみ三単現になりますので、過去形や未来形と時制で三単現のルールを適用しないように気をつける必要があります。
三単現って会話で必要なの?
英語に限らず、会話というのは基本的には双方のやり取りですので、「私」や「あなた」という一人称、二人称だけでも成立することはあります。
しかし、もし「私」と「あなた」との間で、共通の友人についての話題を話したい場合には、その共通の友人は三人称になりますから、やはり三人称というものは会話で必要になってきます。
例を挙げますと、“Roy“という名前の共通の友人について話したい時には、“I“でも“You“でもない“Roy“という三人称の主語が必要になります。
この場“Ro“の現在の状況について話題にするなら、“Roy“という主語は現在形で語られますので、“Roy goes to school.“といった三単現の文章が会話になります。
これを、三単現のルールに従わずに“Roy go to school.“と言った場合には、文法的に間違いになります。
従って、会話でも三単元は必ず必要になってくると考えてよいでしょう。
三単現の作り方って?どんなもの?
三単現のルールに沿った動詞の作り方を、三単現の作り方などと表現しますが、その作り方はシンプルで、動詞の語尾“s“をつけるだけです。
ただし、対象になるのは一般動詞であり、三人称で単数、現在であっても、be動詞の“is“には“s“はつかず、“is“のままです。
また、語尾に“s“をつけるといっても、綴る上では常に単純に“s“を追加すれば良いというものではありません。
たとえば、“make“という動詞の場合は単純に“s“を追加して“makes“で大丈夫ですが、“study“の場合は“studies“になります。
このように語尾が“y“で終わる動詞は“y“を削除して“ies“と綴るという法則があります。
さらに、原型の状態でもともと“s“で終わる動詞の場合も、たとえば動詞の“mess“の場合, 単純に“s“を追加するのではなく、“es“を追加して“messes“になります。
このように綴りの注意点はありますが、それほど複雑なものではありません。
まとめ
三単現というと、その略称だけでは意味がわかりづらいですが、本来の「三人称単数現在」という意味を理解すれば、非常にシンプルな文法ルールです。
そのルールは、主語が三単現のときは必ず動詞に“s“をつけるというだけです。
これには文法的な例外はありませんし、不規則なルールもありませんので、意味は分かりやすいでしょう。先に綴りについて解説しましたが、会話では綴りの問題はないので、よりスムーズに三単現を活用できるでしょう。
コツは、「三人称単数現在」という条件全てに意識を向けるよりも、「三人称」の主語が出てきた場合に、それが単数で現在の時制かを意識すると、理解しやすいでしょう。