万国共通!感謝は大事!そんな気持ちを英語で伝える表現って?
おもてなしの国日本では「ご来場ありがとうございます」「雨にも拘わらずようこそお越し頂きました」などのフレーズをあちこちで耳にします。いわゆる感謝の気持ちを込めた挨拶です。
状況にぴったり当てはまるいろんな感謝の英語表現を覚えれば、英語圏の友人を作る機会が増えそうですね。
ビジネスシーンに大活躍!丁寧に「感謝」を伝える表現
ビジネスシーンで使える丁寧な感謝の表現として思い浮かぶのは“appreciate”です。
きちんと理解する、正しく評価するから派生して「感謝する」の意味を持つ動詞です。
この単語を使う場合の注意点は、感謝の対象が人ではなく行為になること。I appreciate youの形は文法的にはとれません。
次に来るのが“oblige”です。義務付けるや、願いを聞き入れるという意味を持つ動詞で、ポルトガル語で「ありがとう」を意味する“obrigado”と同じくラテン語起源の単語です。
こちらは“appreciate“とは違って、人にも事物にも使えます。
丁寧よりも硬いと言うべき表現で、日本語なら「かたじけない」くらいの荘重さを伴います。
ビジネスパートナーが相手であれば、「何かを返す義務がある」を意味する“owe“もよく使われる単語です。
目的語に$100など具体的貸借物を持ってくればそのまま負債があるとなり、「助け」などの好意をあてれば俗に言う「借りができた」のニュアンスになるため、小粋な単語として重宝します。
友人や知人にカジュアルに「感謝」を伝える表現
友人同士の会話なら少しカジュアルな表現も失礼に当たらないので、表現のバリエーションがずっと広がります。
中でもいろいろな場面で汎用的に使える万能選手が、日本語にもなっている“thank“です。
動詞では感謝するを意味し、名詞として使う場合はもっぱら複数形の“thanks“として使われます。
ただし“thanks“はフォーマルでないのでビジネスシーンでは使えず、“for“を付加することによって明示できる感謝の対象は行為だけです。
“thank“の形容詞型である“thankful“も、謝意がある状態を示すのに使われます。
ほとんど同じ意味の単語に“grateful“があって、こちらは「嬉しく思う」のような軽いニュアンスを持つため、友人同士の会話では“thankful“よりもよく使われる単語です。
逆に、神様への感謝を示す場合はもっぱら“thank“が使われます。
また、主語を反転して、その行為はあなたにとって良いことだとする形で謝意を表す方法も英語には存在します。
使用頻度の高い感謝の表現と具体例集
ビジネスシーン向けの表現から見てみましょう。
”I appreciate your help. ”(あなたのご助力に感謝します) これは改まった気持ちで謝辞を述べる時の定型句です。
”We’re much obliged to you. ”(我々はあなた方から大きな恩恵を受けた)。 意訳するならその意味は、「あなた方に大変感謝します」で、こちらもこの形でよく使われます。
行為に感謝する場合は、 ”I’m obliged for your sympathy. ”(あなたの支持に感謝します) とします。
”I owe you for your support.”(支援してくれるあなたに感謝します)。
次は気さくな「ありがとう」の表現です。 ”Thank you very much. ” (ありがとうございます。) これはもちろんビジネスでも使えるフレーズです。
“Thanks. / Thanks a lot.”は少しラフな言い方ながら日常では多用されます。
”I’m grateful for you kindness. ”(あなたの親切に感謝します)。
”It’s very nice of you to come today. ”(今日あなたが来てくれたこといい気持ちだ)。気持ちは「来てくれてありがとう」です。
まとめ
英語で感謝の気持ちを表す言い方は結構多彩です。
日本語に当てはめれば「ありがとう」はもちろん、「かたじけない」から目上の人には使えない「サンキュー」に相当する軽い言い方まで揃っています。
使用上の注意は、謝意の対象が行為すなわち事物に限定される表現があること。
例えば、“I appreciate your help.”や”Thanks for inviting us.”(招待ありがとう)とは言えますが、”I appreciate you.”や”Thanks for you.”の表現はできません。
細かくてややもすると見落としがちな注意事項ですが、間違えると意味が伝わりにくくなるので初めから正確に覚える習慣を付けて、あなたの感謝の気持ちがしっかり相手に伝わるようにしましょう。