【英語の接続詞】知っておきたい30個の接続詞を徹底解説
英語の「接続詞」というと、少し難しいイメージを持つ人もいるかもしれません。
しかし、実は中学英語で習う基本的な接続詞だけでも、日常会話で十分活用できます。接続詞は、異なる文や句をつなぎ、文章をより簡潔で分かりやすくする便利な品詞です。
本記事では、接続詞の種類を解説します。よく使う接続詞を見直し、英語のコミュニケーションスキルを一段階引き上げてみましょう!
接続詞とは?
接続詞とは、単語や句、文をつなぐ役割を持つ言葉で、文章の流れをスムーズにし、意味や論理を明確にします。
日常的に使われる代表的な接続詞は、「andそして」「butしかし」「becauseなぜなら」などです。
接続詞には等位接続詞、従属接続詞、相関接続詞の3種類があり、それぞれ異なる用途で文を構成します。
特に中学英語で学ぶ基本的な接続詞は、会話やライティングで大いに役立つでしょう。適切に活用することで、英語での表現力が格段に向上します。
接続詞の3つ種類と代表的な接続詞
接続詞には、①等位接続詞②従位接続詞③相関接続詞があります。それぞれ順番に解説するので、ぜひ確認してみてください。
①等位接続詞Coordinating Conjunctions
等位接続詞とは?
等位接続詞は、文法的に対等な語句や節をつなぐために使われる接続詞です。
代表的なものに「And, But, Or, So, Yet, For, Nor」の7つがあります。これらは単語・句・2つの独立した文をつなぎ、文法的に一致した形を保つことが特徴です。
たとえば、「I like apples and peaches.」では名詞同士を、「He was late, but he didn’t apologized.」では主語+述語で構成された文を結んでいます。
適切に使用することで、文章の流れがスムーズになり、論理的な構造を構築することが可能です。
等位接続詞の例
- Andそして
最も頻繁に使われる接続詞で、追加や並列の関係を示します。
私はコーヒーとお茶が好きです。
- Butしかし
対比や矛盾を表現する際によく使います。
疲れていましたが、仕事を終えました。
- Orまたは
選択肢を提示する際に便利です。
水かジュース、どちらがいいですか?
- Soだから、それで
原因と結果をつなぐときに使われます。
雨が降っていたので、私たちは中にいました。
- Yetそれにもかかわらず、しかし
対比を強調する際に使われ、ややフォーマルな印象があります。
彼女は親切ですが、毅然としています。
- Forなぜなら〜だから
理由を説明する場合に使いますが、会話ではあまり一般的ではなく文語的です。
彼は早めに帰りました。なぜなら予定があったからです。
- Nor〜もまたない
否定の文を補足する場合に使いますが、やや形式的です。
彼女は電話もせず、メッセージも送りませんでした。
②従位接続詞Subordinating Conjunctions
従位接続詞とは?
従位接続詞従属接続詞は、主節メインの文と従属節補足的な文を繋げる役割を持ちます。主節は独立して意味が通じる一方、従属節はそれ単体では意味が不完全です。
例えば「彼が駅に着いた時、電車はすでに出発していた」という文では、「彼が駅に着いた時」という従属節が「電車はすでに出発していた」という主節を補足しています。
従位接続詞には、名詞節を作る「that」や「whether」、副詞節を作る「because」「if」などがあり、時・理由・条件・譲歩などを表現する際に使われることが多いです。
従位接続詞の例
1. because 〜だから
理由を示す接続詞で、なぜ何かが起きたのかを説明する。
彼女はバスに乗り遅れたので遅刻した。
2. if もし〜なら
条件を示す接続詞で、「もし〜なら」という仮定の状況を述べる。
3. when 〜する時
時を示す接続詞で、ある出来事が起こるタイミングを表す。
到着したら電話して。
4. although 〜したにもかかわらず
対比を示す接続詞で、予想に反することを述べる。
雨が降っていたにもかかわらず、私たちは散歩に行った。
5. before 〜する前に
時を示す接続詞で、ある出来事が起こる前のタイミングを示す。
私は出発する前にあなたに電話します。
6. since 〜した時から、〜だから
時を示す接続詞で、ある出来事が始まった時点を表したり、理由を述べる時に使う。
彼女は新しい都市に引っ越してから幸せです。
7. while 〜する間、〜とはいえ
同時に起こる出来事を示す接続詞で、二つの出来事が同時に進行していることを表す。また、対比にも使われる。
彼女は読書をしていた間、彼は料理をしていた。
8. even though 〜なのに
予期せぬ結果を示す接続詞で、何かが予想外であることを強調する。
彼は一生懸命勉強したのに、試験に合格しなかった。
9. after 〜した後で
時を示す接続詞で、ある出来事が他の出来事の後に起きることを表す。
私は仕事を終えた後で家に帰った。
10. until 〜するまで
時を示す接続詞で、ある出来事が他の出来事が起こるまで続くことを示す。
あなたが戻るまで待ちます。
11. though 〜だけれども
対比や逆説を示す接続詞で、ある状況や事実に反することを述べる。
私はチョコレートが好きだけれども、アレルギーがあります。
12. even if たとえ〜だとしても
仮定の条件を示す接続詞で、たとえある状況が起きても、結果が変わらないことを述べる。
たとえ雨が降ってもビーチに行きます。
13. where 〜する場所に
場所を示す接続詞で、特定の場所を示す場合に使う。
天気が暖かいところに行くべきです。
14. unless 〜でない限り
条件を示す接続詞で、「〜でない限り」という制限を表す。
勉強しない限り、テストには合格しない。
15. as 〜だから、〜するにつれて、〜のように
原因や理由、比較を示す接続詞で、時間的な変化や理由を表す。
私は疲れていたので、早く寝ました。
③相関接続詞Correlative Conjunctions
相関接続詞とは?
相関接続詞とは、2つの接続詞がペアとなり、文法的に等しい要素を繋げる役割の接続詞です。
代表的なものに「either/or」「both/and」「not only/but also」などがあります。
これらは、文章を強調したり簡潔に表現したりする際に使用されます。相関接続詞は意味を正しく理解し、適切に使うことが重要です。
相関接続詞の例
1. both…and〜も〜も
2つのものを同じく取り上げる時に使います。
私と妹はどちらも旅行が大好きです。
2. either…or〜か〜
2つの選択肢から1つを選ぶ時に使います。
君は一緒に来るか、家にいるか選べるよ。
3. neither…nor〜も〜もない
2つの否定的な選択肢を同時に示す時に使います。
ジョンもメアリーもパーティーに来なかった。
4. not only…but also〜だけでなく〜も
2つの要素を強調する時に使います。
彼女は頭が良いだけでなく、とても親切だ。
5. whether…or〜だろうと〜だろうと
2つの選択肢がどちらでも構わない時に使います。
雨が降ろうと晴れようと、私は行く。
6. as…as〜と同じくらい〜
2つの要素が同等であることを示す時に使います。
彼女は兄と同じくらい背が高い。
7. rather…than〜よりむしろ〜
2つの選択肢の中で1つを選ぶ時に使います。
外に出るより、家にいたい。
8. no sooner…than〜するとすぐに〜
1つの出来事が起こった後、すぐに次の出来事が起こる時に使います。
家を出るとすぐに雨が降り始めた。
まとめ
英語の接続詞は、文章をスムーズにし意味を明確に伝える重要な役割を果たします。
本記事では、基本的な接続詞の種類を解説しました。等位接続詞、従位接続詞、相関接続詞の3つのカテゴリーに分け、それぞれの代表的な接続詞と使用例を紹介しています。
3つの接続詞をマスターすれば、英語でのコミュニケーション力が向上し、より効果的に意思を伝えられるようになるでしょう。
接続詞を適切に活用して、文章表現を豊かにしてみてください。