「含む」は英語で?containやincludeなどの似ている英単語の違いと使い分けを徹底解説
英語で「含む」を意味する単語には「contain」や「include」など多くあって、ややこしいですよね。
実際、日本語で表すと同じ「含む」という意味でも、ネイティブスピーカーらは微妙な意味の違いを理解し、的確に使い分けています。
本記事では、それぞれの語源や意味、具体的な使い方を詳しく解説します。
例えば、containは物理的に内部に保持することを意味するのに対し、includeは部分的に加えることを強調します。これらの違いを理解すれば、ネイティブらしい英会話術や表現の幅を手に入れられるので、ぜひ最後までご覧ください。
「含む」を表す英単語の語源・ニュアンス・例文を解説
日本語の「含む」を意味する英単語は多く存在しますが、よく使われるものとしては以下の5つが挙げられます。
- contain
- include
- encompass
- involve
- incorporate
参考書や単語帳だとそれぞれが日本語の「含む」と同じ意味で説明されますが、英語ネイティブはそれぞれのニュアンスをしっかり理解したうえで、状況によって使い分けています。
でも、ご安心ください。
ここからは、各単語の「語源」「ニュアンスの違い」「例文」をそれぞれ解説するので、読了後は各単語を上手につか分けられるようになります。
1. contain
語源
containはラテン語の”continere”に由来しており、「一緒に保持する」という意味を持っています。元々は「con」(共に)と「tenere」(保持する)が組み合わさっているのです。
意味・ニュアンスの違い
containは「何かを含む」という意味ですが、核のイメージとしては「ある容器の中に全体が収まっている」になります。containが派生した英単語に”container(容器)”があるため、イメージがつきやすい人も多いでしょう。
「contain」を使った例文
他の単語と違い、容器という境界線の内側に物体を保持するニュアンスを持つcontainは、以下のような使われ方をします。
- The bottle contains water.(そのボトルは水を含んでいます)
- The report contains valuable information.(その報告書には貴重な情報が含まれています)
- This diet plan contains various nutrients.(このダイエットプランにはさまざまな栄養素が含まれています)
「ボトルの内側の水」や「報告書の中の情報」のように、何かの境界の中に物を含むイメージです。
2. include
語源
「include」はラテン語の「includere」に由来し、「閉じ込める」という意味があります。この言葉は「in」(中に)と「claudere」(閉じる)から派生しています。
意味・ニュアンスの違い
「include」は「あるグループの一部(もしくは全部)の人や物体を含む」ことを表現する際に使用されます。部分的に含む場合にも使うことができ、含まれるものが全体の一部であることを強調します。
「include」を使った例文
- The price includes tax.(その価格には税金が含まれています)
- The book includes several case studies.(その本にはいくつかのケーススタディが含まれています)
- The package includes a user manual.(そのパッケージには使用者マニュアルが含まれています)
3. encompass
語源
「encompass」はラテン語の「encompassare」に由来し、「周りを囲む」という意味があります。この言葉は「en」(周りに)と「compass」(円を描く)から成り立っています。
意味・ニュアンスの違い
「encompass」はincludeのフォーマルな言い方です。そのため「何かを完全に包み込む」といった同様の意味合いを有しています。ニュアンスとしては、より広い範囲をカバーする場合に使われることが多く、全体を取り囲むイメージで覚えておきましょう。
「encompass」を使った例文
- The course encompasses various subjects.(そのコースはさまざまな科目を含んでいます)
- The Internet encompasses the entire globe.(インターネットは地球全体を網羅している)
- The city’s history encompasses centuries.(その都市の歴史は何世紀にもわたります)
4. involve
語源
「involve」はラテン語の「involvere」に由来し、「中へ巻き込む」が直訳の意味です。この言葉は「in」(中に)と「volvere」(巻く)から派生しています。
意味・ニュアンスの違い
「involve」は、何かが他のものに関連している、または巻き込まれていることを意味します。そのため、人がプロジェクトに「参加する」「関与する」といった意味合いから、「含む」の意味に派生しました。
プロセスや活動の一部に人や組織が含まれるニュアンスで覚えておきましょう。
「involve」を使った例文
- The job involves a lot of travel.(その仕事には多くの旅行が含まれます)
- The project involves several departments.(そのプロジェクトにはいくつかの部署が関与しています)
- This procedure involves multiple steps.(この手順には複数のステップが含まれます)
5. incorporate
語源
「incorporate」はラテン語の「incorporare」に由来し、直訳では「取り込む」「組み込む」という意味があります。この言葉は「in」(中に)と「corporare」(形作る)から成り立っています。
意味・ニュアンスの違い
incorporateは「取り込む」「組み込む」という意味から「取り入れて一体化する」という意味を表し、さまざまな事柄を対象に使うことが可能です。
また、会社同士が取り入れ合うことから「合併する」という意味にも派生しました。さらに「法人化する」という意味合いもあり、企業名の後に見られる「Inc.」はincorporatedの略称です。
後ほど例文でも紹介しますが、物体だけでなく、一貫して持っている核のイメージとしては「新しい要素を加えて全体を改善・強化する」といったニュアンスです。
「incorporate」を使った例文
次に、incorporateを使った例文を見ていきましょう。
- This aircraft incorporates several new safety features.(この航空機には、いくつかの新しい安全機能が組み込まれている)
- The plan incorporates feedback from customers.(その計画には顧客からのフィードバックが含まれています)
- This recipe incorporates traditional spices.(このレシピには伝統的なスパイスが含まれています)
- The company was incorporated in 2022 and is privately owned.(その会社は2022年に法人化されたが、個人経営である)
まとめ:「含む」を意味するシーンで各単語を使い分けよう
今回は日本語の「含む」を意味する英単語として計5つを紹介しました。
それぞれ異なるニュアンスがあり、ネイティブはそれらを上手に使い分けています。
もう一度、以下にリストでニュアンスの違いをまとめておくので、ぜひご活用ください。
- contain:ある容器の中に全体が収まっている
- include:グループの一部(もしくは全体)の人や物体を含む
- encompass:何かを完全に包み込む
- involve:関連している、巻き込まれている(=含む)
- incorporate:取り入れて一体化する
ここでインプットしたことを長期記憶に定着させるには、アウトプットが必要不可欠です。
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