コロナ禍は英語でどう言う?「…が落ち着いたら」「…にかかる」など例文も紹介!
新型コロナウィルスの蔓延が長期化し、「コロナ禍」という言葉自体も一般的になってきました。
そのため、日本語での会話のみならず、英会話の中でも世間話やアイスブレイクとして「コロナ禍」についての話題が出てくる可能性があります。
この記事では、英語での「コロナ禍」の言い方や、コロナ禍にまつわる英語の例文をご紹介します。
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英語で「コロナ禍」とは、どう言うの?
「コロナ禍」とは、新型コロナウィルスによる災いや危機的状況全般を指します。
2020年2月頃にスポーツ紙で使われ始め、3月にコロナの影響が深刻化すると一般紙やテレビニュースでも使われるようになりました。
「コロナ禍」をそのまま英語に直訳すると「Corona disaster(災害)」となりますが、この表現は一般的ではありません。
コロナ禍を英語で適切に表現すると「the coronavirus pandemic」や「the COVID-19 pandemic」となります。
「coronavirus」は、コロナ感染症の原因となる「新型コロナウィルス」のことです。
「pandemic」は「全国(世界)的に広がる」という意味で、インフルエンザなどコロナウィルス以外の病気が世界規模で広がったり、多くの罹患者が出た場合にも使います。
「爆発的感染」とも言い、「pandemic」は大規模な感染症の広がりと捉えるのが一般的です。
似たような言葉に、広がり方の規模によって地域的流行を示す「endemic」や、さらに感染が拡大した場合に使う「epidemic」などもありますが、医療関係者や専門家ではないマスコミなどはまとめて「pandemic」と呼んでいます。
また、「the coronavirus(the COVID-19) crisis」「the coronavirus catastrophe」という言い方もあります。
名詞の「crisis」は「危機」、「catastrophe」は「大惨事」や「災禍」を意味する英単語です。
ちなみに、人に感染するコロナウィルスには従来から風邪の原因となっている4種類と、動物から感染して重症肺炎を引き起こす2種類が知られています。
前者のコロナウィルスは「coronavirus」で十分に意味が通じますが、特に「”新型”コロナウィルス」と言いたい場合には「novel」を使って「novel coronavirus」と表現します。
しかし、ネイティブの間では「corona」という言葉が使われることはほとんどなく、「COVID-19」(新型コロナウィルス感染症)と呼ぶのが一般的です。
「COVID」は「coronavirus disease」の省略形で、「19」は、新型コロナウィルスの感染が初めて確認された「2019年」のことです。
名詞の「disease」は「疾患」や「病気」を意味します。
「19」を省略し、単に「COVID」で「COVID-19」を意味することもあります。
日本では「コロナ禍」という呼称が一般的ですが、英語だとさまざまな表現があります。多くの言い方を知っておくことで、どんな表現が会話で出てきても対応できるようにしましょう。
「コロナ禍」にまつわる英語例文をご紹介!
ここでは、「コロナ禍」にまつわる英語例文をご紹介します。
「コロナが落ち着いたら」(コロナが終息したら)の英語表現
「コロナが落ち着いたら」を直訳すると「When the COVID-19 calms down」です。
この場合は「落ち着いて」という意味の「calm」が動詞として使われ、三人称単数現在形の「s」がついています。
英語では「今感じていること」は現在形で表します。
例文:
Let’s go out to eat when the COVID-19 calms down.
(コロナが落ち着いたら食事に行きましょう。)
動詞を「解決する」という意味の「settle」に替えても、「コロナが落ち着いたら」を言い表すことが可能です。
例文:
I want to study abroad when the coronavirus settles down.
(コロナが落ち着いたら海外留学したいです。)
「コロナが落ち着いたら」を「以前のように戻ったら」と表現すると、「When things return to normal」などと英訳することができます。
例文:
When things return to normal,I want to have a sleepover party.
(以前のように戻ったら、パジャマパーティーを開きたいです。)
「sleepover」は名詞で、意味は「外泊」です。
「早くコロナが収束しますように」と言いたい時は、「願う」という意味の「hope」を使って「I hope the Covid will converge soon」という言い方ができます。
「converge」は「収束する」という動詞ですが、「go away」に置き換えることも可能です。
「コロナにかかる」(「コロナに感染する」の英語表現
「感染させる」という動詞には「infect」があります。
「infect」を使って「I was infected with the COVID-19.」(私はコロナに感染した。)と受け身の形で言うことも可能です。
しかし、海外のメディアなどでは「catch」や「get」が使われることが多いようです。
「catch the coronavirus」と言っても「get the coronavirus」と言っても意味は変わらず、カジュアルなSNSから英語圏の新聞記事まで使われています。
どちらを使うかで迷ったら、「get」よりも多く使われている印象のある「catch」を使えば間違いないでしょう。
ちなみに「風邪をひく」は「catch a cold」です。
例文:
I was being careful, but I finally caught the coronavirus.
(気をつけていたのに、とうとうコロナウィルスに感染してしまいました。)
「get」を使うと I was being careful, but I finally got the coronavirus. となります。
「コロナのせいで」の英語表現
「コロナのせいで」と言いたい時は、「~のために」という意味の「because of」を使います。
例文:
The school was closed because of the coronavirus.
(コロナのせいで休校になりました。)
I haven’t been home for 3 years because of the COVID-19.
(コロナのせいで3年間実家に帰っていません。)
「コロナ禍」に関連するその他の英語表現
「コロナ禍」に関連するその他の英語表現には次のようなものがあります。
「コロナとともに生きる」
「コロナとともに生きる社会」や「ウィズコロナの時代」などと言われていますが、全文を英訳している文は見かけません。
「コロナとともに生きる」は「living with the coronavirus」となり、「コロナとともに生きる社会」は「society living with the coronavirus」です。
例文:
A new lifestyle is necessary for a society living with the coronavirus.
(コロナとともに生きる社会には新しい生活様式が必要です。)
また、「コロナウィルスと共存する」を英語で言うと「coexist with the coronavirus」です。
例文:
In the future society, it is essential to coexist with the coronavirus.
(これからの社会ではコロナウィルスと共存することが必須です。)
形容詞「essential」は「必要不可欠」、動詞の「coexist」は「共存する」という意味です。
「コロナから回復する」
ワクチンの接種などによって、コロナに感染しても回復する人も多くいます。
「コロナから回復する」は「recover from the COVID-19」などと表現します。
例文:
My brother wandered between life and death, but recovered from the COVID-19.
(兄は生死の境をさまよいましたが、コロナから回復しました。)
My grandmother recovered from the COVID-19, so we had a party to celebrate her recovery.
(祖母がコロナから回復したので快気祝いの宴を開きました。)
「コロナで死亡する」
「コロナで死亡する」は、「コロナで死亡する人が減ったのはよいことですね」などと言いたい時に必要です。
「die from the Covid」などが「コロナで死亡する」の英訳になります。
この場合の「from」は原因や理由を表します。意味は「~ のために」や「~ によって」などです。
例文:
It’s a good thing that the number of people dying from the Covid has decreased.
(コロナで死亡する人が減ったのはよいことですね。)
Some people die from the Covid, others die in a car accident.
(コロナで死亡する人もいれば、交通事故で死亡する人もいます。)
「コロナで死亡する」では「from」を使いますが、交通事故の場合は前置詞として「in」を使います。
「in a car accident」は「事故に遭う」という熟語です。
「die in a car accident」で「交通事故で死亡する」という意味になります。
前置詞には「from」以外にも「of」や「for」などのように原因や理由を表すものがあり、「コロナで死亡した人を悼む」は「mourning those who died of the Covid」です。
「from」は間接的な原因を表し、「of」は直接的な原因を表します。
「コロナで死亡する」という場合には「コロナウィルスによる急性呼吸器疾患」など、直接的な原因がほかにあるからだと考えられます。
コロナ禍などの新しい英語表現を使いこなそう
コロナ禍は、2020年ごろから使われ始めた新しい言葉です。
コロナ禍を英訳すると「the coronavirus pandemic」ですが、コロナの言い方には「COVID-19」や「Covid」など様々な言い方があります。
コロナ禍に限らず、今後も多くの新語ができるでしょう。
常に世の中のことにアンテナを張り、新しい言葉をマスターすることは生きた英語を使うための条件の1つです。
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