"Can you speak other languages?"は実は失礼!? Can you~?とDo you~?の違いを解説します
今回は意外と使い分けが難しい表現として、”Can you~?”と ”Do you~?”の違いを紹介します。
「Do you~? とCan you~? なんて、簡単じゃないか!」と思った方もいるかもしれません。
今回こちらの違いを紹介しようと感じたのは、以前英語ネイティブの方に「Can you speak other languages?って言われた!」とちょっと怒り気味で報告を受けたことがあったからです。
英語ネイティブの方からすると、日本人の私達がDo you~? とCan you~? の使い分けができないことによって傷付いてしまうそうです。
英会話をしているときに、”Can you~?”と ”Do you~?”の使い分けができていなかったために、突然相手が不機嫌になってしまったり、雰囲気が変わってしまったりと言う場面を招いてしまうことが起きてしまうかもしれません!
この記事でCan you~?と Do you~?の違いをマスターして、日本語と英語の持つニュアンスの違いに対する理解を深めましょう。
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“Can you~?”と “Do you~?” の違い
【助動詞 “Can” の特徴】
よく使われる意味は、以下の3つです。
・能力(~する能力がある、できる)
・許可(~してもよい)
・依頼(~してくれる?)
・I can swim very fast.(私はとても速く泳ぐができます。)
・I can’t eat meat at all.(私はお肉を全く飲めません。)
・You can use this pen.(この本を使ってもいいよ。)
・Can I visit your home tomorrow?(明日君の家に行ってもいい?)
・Can you help me with this?(これを手伝ってくれない?)
・Can you tell him about tomorrow’s meeting?(明日の会議のことを彼に伝えてくれる?)
【“do”(一般動詞)の特徴】
こちらには「(日常的に、習慣として、何かの動作を)~する」という意味があります。
・I start working at 9 o’clock.(私は朝の9時から仕事を始めます。)
・I drink a cup of tea when I eat sweets.(私はお菓子を食べるときに1杯のお茶を飲みます)
・I don’t watch horror movies.(私はホラー映画を見ません。)
・I don’t drink so much.(私はそんなにお酒を飲みません。)
・Do you play baseball?(あなたは野球をしますか?)
・Do you want to sleep?(あなたはもう寝たいですか?)
【疑問文“Can you~?” “Do you~?” になった場合】
疑問形になった場合も、意味は変わりません。
“Can you~?” →(能力、許可、依頼の意味で)~することができますか?
“Do you~?” →(日常的に、習慣として、何かの動作を)~しますか?
“Can you~?” がダメな場面とは…?
突然ですが、この3つは英語で何と言うでしょう?
1.お箸を使えますか?
2.納豆を食べられますか?
3.日本語を話せますか?
どちらも “Can you~?” と言ってしまいがちですが、すべて相手を誤解させてしまう可能性があります。
【1. ”Can you use chopsticks?”がダメな理由】
ここで思い出してもらいたいのが、canに「~する能力がある」という意味がある、ということです。
“Can you use chopsticks?” と聞かれた場合、「日本人はお箸を使うことができるんだよ!あなたはちゃんとお箸が使える?」というニュアンスに誤解されるかもしれません。
相手の方に「日本人じゃないから、お箸が使えないと思われたのかな…」や「日本人じゃなくてもお箸はちゃんと使えるから!」のように、「ムッ」とされてしまったりする可能性があります。
【2.”Can you eat Natto?”がダメな理由】
こちらも同じで、「その食べ物を食べることができる能力が君にはあるの?」という意味になってしまい、食べ物のアレルギーなどを聞くフレーズに変わってしまいます。
“Can you use chopsticks?” と言ったときほど相手が嫌な気分になってしまった!ということにはならないかもしれませんが、期待していて答えとは違う答えが返ってくる可能性が出てきます。
【3. “Can you speak Japanese?”がダメな理由 】
最後の”Can you speak Japanese?” は「あなたには日本語を話すことができる能力がありますか?」という意味でよく使われます。もしくは「日本語で話してくれませんか?」と相手にお願いしたいときに使う表現になるのです。
“Can you speak Japanese?” と聞いてしまうと、「外国人だから、日本語が話せないと思われたのかな…」と相手を誤解させてしまうことになります。
“Can you~?”の代わりに “Do you~?” を使おう
続いて、“Do you~?”を使った表現を学んでいきましょう。
【1. ”Do you use chopsticks?”がふさわしい理由】
「お箸を使えますか?」は“Do you~?”を使うことによって、相手の方を気遣ったような言い回しで「お箸を使う習慣はありますか?」という意味になります。
もしくは”Do you prefer using a fork/spoon?(フォーク/スプーンの方が良いですか?)”と聞くこともできます。
【2. ”Do you like Natto?”がふさわしい理由】
「納豆を食べられますか?」は“Do you~?” を使って以下のように尋ねることが可能です。
A. “Do you like Natto?” (あなたは納豆が好きですか)
B. “Do you want to try eating Natto?” (納豆を食べてみたいですか?)
C. “Have you ever eaten Natto?” (今までに納豆を食べたことはありますか?)
まず「A. “Do you like Natto?” 」 は「あなたは納豆が好きですか?」となり、「納豆を食べることが好きかどうか」を尋ねることができる表現になります。
「B. “Do you want to try eating Natto?” 」は、海外の人には納豆を食べたことがないという人も多くいるので、「納豆を食べてみたいですか?」と聞いてみることもおすすめです。
「C. “Have you ever eaten Natto?” 」は「今までに納豆を食べたことはありますか?」となり、納豆を食べた経験あるかどうかを聞くことができる表現になります。
【3. “Do you speak Japanese?”がふさわしい理由】
“Do you speak Japanese?”は「日本語を話す習慣がありますか?」となり、相手に「失礼な!」と思われずに英語を話すことができるかどうか聞くことができる表現になります。
「Can you~? とDo you~?の違い」まとめ
今回は間違えやすい英語表現として、“Can you~?” と “Do you~?” の違いを紹介しました。”can” のよく使われる意味が
・能力(~する能力がある、できる)
・許可(~してもよい)
・依頼(~してくれる?)
ということから、日本語では「~できますか?」と表現できるものも、canを使って英語で表現すると誤解されてしまうことがあります。
何かを使えるか、食べ物を食べることができるか、言語を話すことができるかを聞きたいときにはCan you~? ではなくDo you~? を使って表現する方が良い場合もあるので、注意してみましょう。