"Me either"ってどういう意味?"Me too"との違いを解説
英語表現のよくある間違いの1つに、同意の示し方があります。
例えば、誰かの話に 「私も好きです。」等と答える際は Me too.を使いますが、 相手が否定的な話をした時にはMe either.を使わなければ「私も嫌いです。」のような否定の意思が伝わりません。
Me too. と Me either. どちらも「私もです」という同意を表す表現なだけに、混同しがちです。
一見ややこしいようですが、使い分け方は簡単です。
基本的な使い分けの仕方を覚え、誤解のないスムーズなコミュニケーションができるようにしましょう。
Me too と Me either の基本的な違い
Me too と Me either の違いを覚えるには、まず、副詞 too と either の使い分けを押さえましょう。
基本的に、too は肯定的、either は否定的な内容に対して使われます。
そのため、Me too は肯定、Me either は否定に対する「同意」を表す表現となります。
実際に例を見てみましょう
例1)
“I like his idea.”(彼のアイデアが気に入りました。)
“Me too.”(私もです。)
(=I like his idea, too)
例2)
“I will not go to the party.”(そのパーティには行かないつもりです。)
“Me either.”(私もです。)
(=I will not go, either.)
どちらも日本語では「私もです」ですが、それぞれ肯定・否定の内容に対しての「同意」になっていますね。
”Me too.”の適切な使い方
Me(,) too. は略式で、肯定的な内容に対して同意を表す際に使います。
例1)
“That was a great movie! I want to see it again.”
(あの映画はよかったね。また観たいな。)
“Me too. Let’s watch it again next week.”
(私も。来週また観ようよ。)
例2)
“I will never forget my first day of the office.”
(オフィスの初出社の日はけっして忘れないよ。)
“Me too. I will always remember how excited and nervous I was.”
(私も。わくわくドキドキしたのをずっと憶えているよ。)
それぞれ
“ I want to see it (=the movie) again, too. ”
“ I will never forget (my first day of the office), too. ”
と答える代わりに、Me too を使い、簡潔に「同意」を表しています。
ちなみに、 “I love you.” も肯定的な意味を表すので、 同意する際は Me too で返してOKです。
ただしこの場合は、簡略化せずに “I love you, too. ”と答えた方が「親切・丁寧だ」と捉える人もいるようです。
たしかに日本語でも、「私も」だけで答えるより、「私もあなたのことを愛しています」と答えた方が、より愛情が伝わる気がしますよね。
Me either.の適切な使い方
Me either は否定的な内容に対する同調を表す際に使います。
例えば、職場では次のようなやり取りに遭遇するかもしれません。
例1)
“I didn’t have time to prepare for today’s meeting”
(今日の打ち合わせを準備をする時間がなかったんです。)
“Me either. I sincerely hope it works out…”
(私もです。どうかうまくきますように…)
例2)
“I don’t have any good idea right now.” (今のところ何もいい考えはないよ。)
“Me either.”(私もないです。)
それぞれ、
“I didn’t (have enough time to prepare for today’s meeting), either. ”
“I don’t (have any good idea right now), either. ”
と答える代わりに、 Me either を使い、簡潔に「私もない」と述べています。
どちらもあまり遭遇したくない場面ではありますが、覚えておくと便利でしょう。
押さえておきたい!否定でも too を使うパターン4つ
ここまで「too は肯定、either は否定に対して使う」と説明してきましたが、例外があるのが言葉というもの。
否定でも too が使われる場合があるので、代表的なものを4つ、以下で見ていきましょう。
① Won’t 〜?(勧誘の否定疑問文)
Won’t 〜?(〜しない?=〜しようよ)という否定疑問文を使った勧誘表現です。
形としては否定文ですが、勧誘の意味を表しているので、文末に来るのは either ではなく too になります。
例)
○“Won’t you come, too?” (君も来ない?)
דWon’t you come, either? “
“Yes, I will.” (行きます。)
“No, I won’t. ” (行きません。)
② Why don’t you 〜?(勧誘の否定疑問文)
こちらも勧誘の表現です。Why don’t you ~?は「〜しませんか?(=〜したらいいのに)」という意味を表します。
形としては否定文ですが、 Won’t 〜? と同様、文末にはやはり either ではなく too を使います。
例)
Why don’t you have supper here, too? (あなたもここで夕食をすればいいのに。)
③ 他の否定語より前に置かれた場合
副詞の too や either は通例、文末に置かれますが、否定表現で「他の否定語より前に置かれた場合」は、either ではなく too の方を用います。
例)
I, too, cannot swim.(私も泳げません。)
本来は I cannot swim, either. ですが、ここでは否定語の cannot より前に too を置くことで「私も」を強調する表現になっています。文で書く際は too の前後にカンマ(,)を入れるのも忘れずに。
④ 反語的な条件文
少し凝った言い回しなので、ノンネイティブの方が使うことはあまりないかもしれませんが、反語的な条件文の際は、文末には either ではなく too を用います。
例)
I’ll be hanged if you’re not strange too!
(君も変じゃなければ、僕は吊し上げられるぞ!=君だって変じゃないか!)
上の例では if 以降の部分が「反語的な条件文」にあたります。
まとめ
相手への「同意」を表すというのはコミュニケーションの中でも基本的な行為であり、Me too と Me either どちらもビジネスシーン、日常会話でもよく使う表現です。
今回、両者の使い分けを覚えるのに、最初に too と either の基本的な違いを押さえました。
このようにまぎらわしいフレーズに出会った際は、細部に着目して、基本の違いを押さえておくと、フレーズ全体の使い分けも自然とできるようになりますよ。
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