"Me either"ってどういう意味?"Me too"との違いを解説

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更新日:2024年7月30日

"Me either"ってどういう意味?"Me too"との違いを解説

metoo

英語表現のよくある間違いの1つに、同意の示し方があります。

例えば、誰かの話に 「私も好きです。」等と答える際は Me too.を使いますが、 相手が否定的な話をした時にはMe either.を使わなければ「私も嫌いです。」のような否定の意思が伝わりません。

Me too. と Me either. どちらも「私もです」という同意を表す表現なだけに、混同しがちです。

一見ややこしいようですが、使い分け方は簡単です。

基本的な使い分けの仕方を覚え、誤解のないスムーズなコミュニケーションができるようにしましょう。

Me too と Me either の基本的な違い

Me too と Me either の違いを覚えるには、まず、副詞 too と either の使い分けを押さえましょう。

基本的に、too は肯定的、either は否定的な内容に対して使われます。

そのため、Me too は肯定、Me either は否定に対する「同意」を表す表現となります。

実際に例を見てみましょう

例1)

“I like his idea.”(彼のアイデアが気に入りました。)

“Me too.”(私もです。)

(=I like his idea, too)

例2)

“I will not go to the party.”(そのパーティには行かないつもりです。)

“Me either.”(私もです。)

(=I will not go, either.)

どちらも日本語では「私もです」ですが、それぞれ肯定・否定の内容に対しての「同意」になっていますね。

”Me too.”の適切な使い方

Me(,) too. は略式で、肯定的な内容に対して同意を表す際に使います。

例1)

“That was a great movie! I want to see it again.”

(あの映画はよかったね。また観たいな。)

“Me too. Let’s watch it again next week.”

(私も。来週また観ようよ。)

例2)

“I will never forget my first day of the office.”

(オフィスの初出社の日はけっして忘れないよ。)

“Me too. I will always remember how excited and nervous I was.”

(私も。わくわくドキドキしたのをずっと憶えているよ。)

それぞれ

“ I want to see it (=the movie) again, too. ”

“ I will never forget (my first day of the office), too. ”

と答える代わりに、Me too を使い、簡潔に「同意」を表しています。

ちなみに、 “I love you.” も肯定的な意味を表すので、 同意する際は Me too で返してOKです。

ただしこの場合は、簡略化せずに “I love you, too. ”と答えた方が「親切・丁寧だ」と捉える人もいるようです。

たしかに日本語でも、「私も」だけで答えるより、「私もあなたのことを愛しています」と答えた方が、より愛情が伝わる気がしますよね。

Me either.の適切な使い方

Me either は否定的な内容に対する同調を表す際に使います。

例えば、職場では次のようなやり取りに遭遇するかもしれません。

例1)

“I didn’t have time to prepare for today’s meeting”

(今日の打ち合わせを準備をする時間がなかったんです。)
“Me either. I sincerely hope it works out…”

(私もです。どうかうまくきますように…)

例2)

“I don’t have any good idea right now.” (今のところ何もいい考えはないよ。)
“Me either.”(私もないです。)

それぞれ、

“I didn’t (have enough time to prepare for today’s meeting), either. ”

“I don’t (have any good idea right now), either. ”

と答える代わりに、 Me either を使い、簡潔に「私もない」と述べています。

どちらもあまり遭遇したくない場面ではありますが、覚えておくと便利でしょう。

押さえておきたい!否定でも too を使うパターン4つ

ここまで「too は肯定、either は否定に対して使う」と説明してきましたが、例外があるのが言葉というもの。
否定でも too が使われる場合があるので、代表的なものを4つ、以下で見ていきましょう。

① Won’t 〜?(勧誘の否定疑問文)

Won’t 〜?(〜しない?=〜しようよ)という否定疑問文を使った勧誘表現です。
形としては否定文ですが、勧誘の意味を表しているので、文末に来るのは either ではなく too になります。

例)

○“Won’t you come, too?” (君も来ない?)

דWon’t you come, either? “

“Yes, I will.” (行きます。)

“No, I won’t. ” (行きません。)

② Why don’t you 〜?(勧誘の否定疑問文)

こちらも勧誘の表現です。Why don’t you ~?は「〜しませんか?(=〜したらいいのに)」という意味を表します。
形としては否定文ですが、 Won’t 〜? と同様、文末にはやはり either ではなく too を使います。

例)

Why don’t you have supper here, too? (あなたもここで夕食をすればいいのに。)

③ 他の否定語より前に置かれた場合

副詞の too や either は通例、文末に置かれますが、否定表現で「他の否定語より前に置かれた場合」は、either ではなく too の方を用います。

例)

I, too, cannot swim.(私も泳げません。)

本来は I cannot swim, either. ですが、ここでは否定語の cannot より前に too を置くことで「私も」を強調する表現になっています。文で書く際は too の前後にカンマ(,)を入れるのも忘れずに。

④ 反語的な条件文

少し凝った言い回しなので、ノンネイティブの方が使うことはあまりないかもしれませんが、反語的な条件文の際は、文末には either ではなく too を用います。

例)

I’ll be hanged if you’re not strange too!

(君も変じゃなければ、僕は吊し上げられるぞ!=君だって変じゃないか!)

上の例では if 以降の部分が「反語的な条件文」にあたります。

まとめ

相手への「同意」を表すというのはコミュニケーションの中でも基本的な行為であり、Me too と Me either どちらもビジネスシーン、日常会話でもよく使う表現です。

今回、両者の使い分けを覚えるのに、最初に too と either の基本的な違いを押さえました。

このようにまぎらわしいフレーズに出会った際は、細部に着目して、基本の違いを押さえておくと、フレーズ全体の使い分けも自然とできるようになりますよ。

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Ayaka Tanaka
執筆者

Ayaka Tanaka

QQEnglish編集部

東京外国語大学にて第二言語習得・英語教育を学んだ後、日本の大手教育出版社で約10年英語教材編集者として勤務。2022年4月オーストラリア ブリスベンへ移住、英文ジャーナル編集に従事。(TOEIC950 /英検1級)ツールとしてだけでなく、言語の背景にある文化や価値観の違いも含め、英語を学ぶ面白さ・奥深さを感じてもらえたら幸いです。

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