【イメージを膨らませよう!】otherとanotherの違い
普段日本語を喋っている時に、繰り返し出てくるものを「あれ」「それ」などの言葉で自然と言い換えていますよね。
英語でも同じような表現があります。文法用語では、名詞の代わりに使うもの、つまり「代名詞」と言います。
では、今回は”other”と”another”にしぼって詳しく解説していきます。
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otherの使い方
otherは基本的には代名詞の用法では「ほかの物、ほかの人」の意味になります。
ただ、前に定冠詞theがついたり、複数形になったりすることで、言い表す対象が変わってきます。主に3つ用法あって、それぞれ図でイメージすると良いですよ。
①2つのものを考えるとき → the other
そもそもtheには何かを「特定する」役割があります。
2つのものがあって、そのどちらか一方を選んでしまえば、残るものは自然と特定されるので、the otherで表すことができます。
例えば、お店でどのTシャツを購入するか迷っているとします。そこで、次のような文を店員さんに伝えました。
I don’t like this. Show me the other.(これは好きではない。もう1つの方を見せてくれ)
②3つ以上のものを考えるとき → the others
例えば、何冊か本がある状況で、学生同士で本について話しているとします。今回は4冊とします。
I like this book better than the others.
(私は他の本よりもこの本のほうが好きだ)
①の例と違うのはothersとなっている点ですね。「4つある内の1つ以外全部を指しているので、複数形になっています。
the othersは「(特定される)残りのもの全て」という意味で使われます。
③漠然とほかの物(人)を考える時 → others
theをつけなければ、特定する意味がなくなるので、「ほかの物(人)」の意味で使われます。よく使われるのは、次の形です。
Some~ others…「のもあれば、…のもいる」
There are different types of kids in my class: some are well behaved and others are not.
(私のクラスには色々な生徒がいます。行儀の良い生徒もいれば、そうではない生徒もいる。)
What do others think of this idea?
(ほかの人たちはこの考えをどう思っているのだろう)
theがついていないので、「残りのもの全て」ではないことに注意しましょう。
anotherの使い方
この言葉の語源は「an other」です。一つを意味する「an」+「other」で、不特定を表す単数です。具体的には「もう1つのもの(人)」「別のもの(人)」の意味で使われます。
Can you show me another example?
(もう1つ別の例を示してもらえますか)
※既に1つ例を示されている状況だということが分かる。
Pour in tomato sauce and cook for another ten minutes.
(トマトソースを入れて、さらに(もう)10分調理しなさい)
※既に何分か調理をしている状況だということが分かる。
まとめ
otherとanotherの使い方を把握できましたか?
一度で覚えることはできないと思うので、otherやanotherが使われている英文とたくさん巡り合って、イメージを頭の中で構築していきましょう!