美味しいって英語で何て言うの?食事で使える表現50選
「美味しい」を英語で言う時、ぱっと思いつくのは delicious ではないでしょうか。
ですが、「美味しさ」にもその度合いや、種類が色々とありますよね。
一言で「美味しい」と言っても、「食前・食中・食後」でそれぞれ「美味しそう・美味しい・美味しかった」と表現が異なってきます。
ここでは、「美味しい」にまつわるさまざまな表現を学んでいきましょう。「美味しい」の表現の幅が広がれば、英語での食事の時間がいっそう豊かなものになりますよ。
美味しそうな食べ物を前にして「美味しそう!」
まずは食前の「美味しそう」から見ていきましょう。
英語ではいわゆる「いただきます」に相当する表現はありません。
ですが、無言で食べ始めるよりは一言「美味しそう!」と添えるとぐっと印象がよくなります。
料理の見た目について言うなら、 「It looks+形容詞」(〜のように見える)が一般的です。
香り(匂い)について言うなら、「It smells+形容詞」(〜の香り[匂い]がする)が使えます。
それぞれ例を見ていきましょう。
例)「It looks +形容詞」(〜のように見える)
・It looks delicious.
・It looks beautiful.
beautiful を使うのは一見意外かもしれませんが、ここでは「美しい」というより「素晴らしい、見事な、すてきな」のニュアンスです。
料理が複数の場合は主語の it を複数形の they に変えて言いましょう。
・They look great.
例)「It smells+形容詞」(〜の香り[匂い]がする)
・It smells good.
・It smells wonderful.
like、smell いずれを使った場合でも、good より beautiful、great、wonderful といった形容詞の方がより感激している様子を表せます。
友人宅でのホームパーティや、レストランで食事がサーブされた時はぜひ、「美味しそう!」と一言述べてからいただくと好印象でしょう。
食べている最中に「美味しい!」
美味しそうに笑顔で食べるだけでも十分ですが、「美味しい!」と言葉に表すと一層、作った方やもてなしてくれる方への感謝が伝わり、喜ばれることでしょう。
基本の形は「It is+形容詞」 (〜である)、「 It tastes+形容詞」(〜の味がする)です。
例)「It is+形容詞」 (〜である)
・It’s good.
・It’s tasty.
・It’s wonderful.
・It’s delicious.
2つ目の tasty は動詞(名詞) taste の形容詞形で「うまい、食欲をそそる、味の良い、風味がある」の意味合いです。
例)「 It tastes+形容詞」(〜の味がする)
・They taste wonderful.
具体的に食べているものを「美味しい」と伝えたい場合には、そのものの名前を挙げて「A is+形容詞」や「A tastes +形容詞」の形で表現するとよいでしょう。
例)
・This ice cream tastes really good.(このアイスクリームは本当においしいよ。)
・This food is very tasty.(この料理、すごく美味しいね。)
なお、delicious はただ「美味しい」ではなく「とても美味しい」という意味になります。good よりも上品なニュアンスなので、フォーマルな食事会や会食でも使えます。
delicious 以外の「とても美味しい」の意味になる単語をまとめて押さえておきましょう。
・excellent 優れている
・beautiful 素晴らしい、素敵だ
・wonderful 素晴らしい、絶品だ
・amazing 驚くほど素晴らしい
・fantastic 途方もなく素晴らしい
・incredible 信じられないほど素晴らしい
・marvelous 驚異的に素晴らしい
・superb とびきり素晴らしい
同じ「とても美味しい」を表現するのでも、毎回 delicious を使うよりも、意識的に違う単語を使うようにした方が、自分自身の語彙の幅が広がりますよ。
食べ終わったら「美味しかった!」
基本の形は be動詞の is を過去形にして「 It was+形容詞」(〜だった)を使えばOKです。
例)
・It was wonderful!
・It was great!
・It was delicious!
他にも下記のように、違った表現もできます。
例)
・That was a great meal.(素晴らしい食事でした。)
・Everything was good.(全部美味しかったです。)
単純に「美味しかった」と言うだけでなく、「お腹いっぱいである」ことを述べることで、満足感を相手に伝えることもできます。
例)
・I’m stuffed.
どちらも「お腹いっぱい」という意味ですが、full は「いっぱいの、満ちた」が語源、stuffed は「詰め物をした」が語源で、それぞれ「満腹の」を表しています。
full はカタカナ英語でも「フル」と言うのでイメージしやすいでしょう。
stuffed は stuffed animal (詰め物をした動物=ぬいぐるみ)を覚えておくとわかりやすいでしょう。
また、be動詞ではなく、動詞 enjoy (〜を楽しむ)を使って次のようにも表現できます。
例)
・ I enjoyed it very much.
それぞれ「本当に楽しんだ」「とても楽しんだ」が直訳ですが、「美味しくいただきました」というようなニュアンスに近いです。
Yum / Yummy はカジュアルな口語表現
英語のアニメや映画などの食事シーンで、 “Yum!”(ヤム)、”Yum-yum” (ヤムヤム) “Yummy!” (ヤミー)といった表現を聞いたことがある方も多いでしょう。
Yum (yum) / Yummy はスラングから来たカジュアルな口語表現です。
日本語の「うまっ!」「うまい!」のニュアンスに近いと覚えておくとよいでしょう。
子供だけでなく大人でも使えますが、フォーマルな場では避けた方が無難です。
例)
・ It looks yummy.(うまそう。)
・Yum-yum. ((赤ちゃん言葉で)おいちい)
商品名や店舗名で “Yum Yum Noodles”, “Yum Yum Candy” のように使われることもあります。
英語圏で飲食店街やスーパーに行ったらぜひ見つけてみてください。
もっと「美味しい」の種類を広げよう
ここまで基本的な「美味しい」に関する表現を見てきました。
ここまででも十分ですが、もう一歩踏み込んで、ネイティブらしい表現を3つ、見ていきましょう。
これらの表現を覚えておけば「こなれた」感が出て、ネイティブにも一目置いてもらえるかもしれません。
① scrumptious (形容詞)「(口語で)とても美味しい;ほっぺたが落ちるほどうまい」
例)
② appetizing (形容詞)「食欲をそそる」
例)
・ appetizing smell(食欲をそそる香り)
appetizing の名詞形は appetizer です。
カタカナ英語でも「アペタイザー」と呼ぶのを聞いたことがあるかもしれません。
これは「食欲を増進させるもの」という意味で、前菜や食前酒のことを指します。
レストランのメニューに (an) appetizer menu とあったら「前菜メニュー」のことです。
なお、派生形の名詞 appetite だと「食欲」の意味になります。
③relish (名詞・動詞)「(飲食物や経験を)楽しむ[味わう](こと)」
例)
・relish every bite(一口ずつ味わう;味わって食べる)
ちなみに、「美味しい」の表現とは少し異なりますが、
英語圏のお店の名前や商品名で見かける Taste of Artisan / Artisan Bread / Artisan Sausage といった表現の Artisan とは「〔熟練した〕職人、工匠」という意味です。
それぞれ「匠の味」「匠のパン」「匠のソーセージ」といったところ。
英語圏で美味しいお店や商品を探す時に、覚えておくと便利かもしれません。
万が一美味しくなかった時は…
必ずしもいつも「美味しい!」と言えるわけではないですよね。
「まずい」といったカジュアルな口語表現から、「口に合わない」といった丁寧な言い回しまで、相手との間柄や場面に応じて使い分けられるようにしましょう。
カジュアルな口語表現には Yum の対義語の Yuck などが使えます。
例)
・It tastes bad!(これはまずい!)
・It doesn’t taste good.(まずい味だ。)
見た目や味が本当にひどい時は「ひどい、嫌な、すさまじい、不愉快な」の意味の形容詞 awful や terrible が使えます。
例)
・This soup has an awful[terrible] taste.
どちらも「このスープはひどい味がする。」という意味ですが、1つ目は動詞で、2つ目は名詞で taste を用いています。
2つ目の方では an awful taste / a terrible taste のように不定冠詞 a[an]を付けるのを忘れずに。
少し遠回しにするなら次の2パターンのような表現も使えます。
例)
単に The food at the hotel was bad. と言うよりも遠回しの表現になっています。
例)
・It doesn’t suit my taste.
いずれも名詞 taste (嗜好;好み)を用いて「それは私の嗜好(好み)ではない。」と婉曲に伝える表現です。
2つ目の文では動詞 suit 「〜に合う」を使って「私の好みに合わない」と表現しています。
「まずくはないが、まあまあ」という時は not so bad や so-so が使えます。
例)
実践編
英語圏のレストランで食事をしていると、シェフやウェイターの方が食事中にテーブルまで来て、「お味はどうですか?」と尋ねてくることがよくあります。
日本では高級レストランを除けばあまり一般的ではないかもしれませんが、スマートに答えられるようにしたいですね。
例)
-It is great.(素晴らしいです。)
会計時や店を去る時に聞かれることもあります。
-How was everything?(全ての料理(・サービス)はいかがでしたか?)
-It was all delicious.(全部とても美味しかったです。)
-I really enjoyed it.(本当に楽しませてもらいました。)
これらの表現に加えて、Thank you so much. といったお礼や、I would like[love]to come back again.(また来ます)といった一言を添えると、より丁寧で、上品でいいお客の印象を与えられるでしょう。
まとめ
単に「美味しい!」だけではなく、「どのように美味しいのか」を伝えられると素敵ですね。
一緒に食事をする相手はもちろん、サービスをしてくれた相手にも気持ちがより伝わり、喜んでもらえるようになるでしょう。
また、一緒に食事をしたネイティブの方がどのように表現しているかにも耳を済ませ、いい表現があったら真似してみるのも上達への近道です。
「美味しい」の表現の幅を増やして、ぜひ英語での食事タイムを満喫してくださいね。
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