英語で「もちろん」はどう言う?ビジネスシーンでも使える快諾の表現を紹介!
英語で誰かに何か頼みごとをした時、「Sure.」と返事をされたことはありませんか?
これは「もちろん」という了解の意思表示で、喜んで同意するという快諾の言葉です。
「Sure.」のように「もちろん」を意味する英語表現は他にも複数ありますが、言葉によっては「もちろん良いよ」「当然だよ」などのように伝わり方のニュアンスが異なる場合もあります。
会話相手や内容、状況に応じてどう使い分ければ良いか、例文を挙げながら解説します。
関連記事:「大丈夫」は英語で何?「OK」だけじゃない!シチュエーション別「大丈夫」の英語表現を解説
定番表現「Of course」は使い方に注意が必要?
会話の相手に何か頼み事をする時、あるいはちょっとした同意を求めたい時に、快く「もちろん」と言ってもらえると嬉しいですよね。
例えば、「ちょっとそのノート貸して」という依頼に対して、単に「うん」と言われるよりも「もちろん!」と返事をしてもらった方が、より親しみも感じられて気持ちが良いものです。
「もちろん」と聞いて、多くの人がすぐに思いつく英語表現は「Of course.」ではないでしょうか。
中学校で習う定番中の定番表現です。
A: May I ask for directions?
(道を尋ねて良いですか?)
B: Of course.
(もちろんですよ。)
この場合の「Of course.」は、「Yes.(はい。)」とも言い換えることができ、「相手の依頼に対して許可を与える」ようなニュアンスを持ちます。
A: Do you know Ninja?
(忍者って知ってる?)
B: Of course, I am Japanese.
(もちろん、日本人だからね。)
この場合の「Of course.」は「当然だ」「当たり前だ」というように、質問への回答を強調するような表現になります。
ただし、ここで注意しなければならないのは「Of course.」が常に親和的な意味で相手に伝わるわけではなく、場面や会話の内容によっては少し上から目線に聞こえる場合があるという点です。
例えば、レストランのウェイターとしてお客さんから「注文良いですか?」と声をかけられた際、「もちろんどうぞ」のつもりで「Of course.」と答えたとしても、「良いですよ」「当たり前じゃないですか」などのニュアンスで伝わってしまう恐れがあるのです。
また、会社の上司から「この仕事、明日までに頼むね」と依頼された時に「Of course.」と答えると、「そんなことは当たり前じゃないですか」のような謙虚さに欠けた返事に受け取られてしまい、「鼻につく奴だ」といったマイナス評価を下されることにもつながりかねません。
この後他の表現も紹介していきますが、状況によっては「Of course.」以外の表現を使った方が良い場面もあるので、使用する相手やシーンによって使い分けられるようになっておきましょう。
ビジネスシーンで使える丁寧な「もちろんです」
「Of course.」を「もちろん」の意味で使う場合は、先に説明したように「TPO(時・場所・場面)」の注意が必要でしたが、特にビジネスシーンなど絶対に誤解を与えたくない場合には使用を避けるのが無難です。
フォーマルなシーンで「もちろん」の意味を特に丁寧に伝えたい場合は「Certainly.」「By all means.」「Absolutely.」のような表現を用いるのが良いでしょう。
A: Are the materials ready for tomorrow’s meeting?
(明日の会議の資料は準備できていますか?)
B: Certainly.
(もちろんです。)
「Certainly.」は「もちろん、間違いなく」という意味の単語で、フォーマルで丁寧な印象を与える承諾の言葉です。
日本語の「かしこまりました」のニュアンスを持ち、「間違いなくそうである」という強い賛同・肯定を表します。
A: May I come?
(お伺いして良いですか?)
B: By all means.
(どうぞどうぞ。)
「By all means.」は、相手に許可を求められた際に丁寧な口調で承諾する場合に用いられる英語フレーズです。
直訳すると「あらゆる手段によって」という意味ですが、そこから転じて「どんな方法をとってでもぜひ」という強い賛同・同意を意味します。
A: Do you think so?
(君もそう思うかね?)
B: Absolutely.
(もちろん、おっしゃる通りです。)
「Absolutely.」は「完全に・絶対に」という意味の英単語で、これが相づちとして用いられると「絶対そうです」のように、相手の言葉を強く肯定する意味になります。
関連記事:「絶対に」を意味する”definitely”と”absolutely”の違いを覚えて使いこなそう!
親しい間柄でカジュアルに使える「もちろん!」
ビジネスなどのフォーマルシーン以外にも、仲間うちでのカジュアルなやり取りで用いられたり、スラングとして交わされたりする「もちろん」の表現もあります。
中でも「Sure.」「Why not?」「You bet.」などがよく使われる表現です。
A: Would you open the door?
(ドアを開けてもらえる?)
B: Sure.
(もちろん良いよ。)
「Sure.」は「確かに」「本当に」といった意味で、カジュアルな場面のみならず、仕事などのフォーマルなシーンでも使われる使用範囲の広い言葉です。
仲間うちで使う場合は承諾の意思を軽く表現するニュアンスを持ち、「オッケー」「良いよ」といった意味となって伝わります。
A: Would you like another beer?
(ビールもう一杯どう?)
B: Sure, why not?
(もちろんもらうよ!)
「Why not?」は直訳すると「なぜダメなんだ?」という意味ですが、「なぜダメなんだ?良いに決まってるじゃないか!」と反語のように用いられる言い回しです。
「ダメなわけないだろう、もちろんだよ!」といったニュアンスとなります。
ただし「Why not?」はともすると、「別に断る理由もないから良いよ」といった後ろ向きの意味で伝わる場合もあるので、言い方には注意する必要があります。
少しトーンを上げて、ややテンションを高くして明るく言うようにしましょう。
A: Could you give me a hand?
(ちょっと手を貸してくれないか?)
B: You bet.
(ああ、もちろんじゃないか。)
「You bet.」というフレーズは、「You can bet on it.(あなたはそれに賭けてもいい。)」が省略されたものです。
相手の提案や依頼が100パーセント確実に実現するということを暗に示したスラングで、「もちろんだ」という強い肯定の意味を表します。
仲間内だけで通用する非常にカジュアルな表現なので、ビジネスシーンなどでは使えません。
まとめ:「もちろん」の英語表現は多種多様!シーンによって使い分けよう!
この記事では、「Sure.」や「Of course.」など、「もちろん」を意味する英語表現について紹介してきました。
「もちろん」のニュアンスは様々で、カジュアルな言い回しからフォーマルな言い方まで、日本語同様に英語でも表現の仕方は多種多様です。
会話の場面や相手によっては使うのを避けたほうが良い「もちろん」の表現もあるので、それぞれの言葉の使い方をしっかりと覚えておくことが大切です。
適切な使い分けを覚えて、英語でのコミュニケーションを円滑に進められるようにしましょう!
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