「了解です」「わかりました」は英語で何?仕事を引き受ける表現14選
ビジネスシーンにおいてちょっとしたお願いごとやタスクを依頼された時、「わかりました」「了解です」と返事するのにはどう表現したらよいのでしょうか?
上司・同僚・クライアントといった相手との関係性や依頼内容に合わせて適切な表現をスマートに使いこなしたいものです。
ここではフォーマルなものから、日常会話でも使えるカジュアルなものまで、主な表現を14個、一緒に見ていきましょう。
上司やクライアントなどに使えるフォーマルな表現
まずは上司やクライアント、目上の方に使えるフォーマルな表現から見て行きましょう。
「英会話」と言うと、「こなれた表現・カジュアルな表現を使えることがかっこいい!」と思いがちかもしれませんが、その思い込みはやや危険です。
特にビジネスパーソンには、TPOをきちんとわきまえて語彙・表現を使い分けられることが求められます。
カジュアルな表現を覚える前に、フォーマル・丁寧なものを覚えておくと、相手に決して失礼になることがないので安心ですよ。
1. Certainly.(承知しました。)
フォーマルな場面で使える表現です。
依頼を受けた時の答えとして使いましょう。
-Could you copy the handout by evening?
(夕方までに配布資料のコピーを取ってくれますか。)
-Certainly.
(承知しました。)
2. Absolutely(承知しました。)
こちらも「承知しました。」の表現で、元は「完全に、確実に」というニュアンスがある言葉です。
-Isn’t it better to close the window?
(窓を閉めた方がよくないでしょうか?)
– Absolutely.
(承知しました。)
言い慣れないと発音に少し戸惑うかもしれませんが、アクセントは【ǽbsəlùːtli】で頭の a にあり、「アブソルートゥリィ」に近い音になります。
3. All right.(承知しました。)
「万事OK、大丈夫、結構な」の意味合いを含み、よく使われる 承諾の表現です。
-Could you make three copies of this document?
(この書類のコピーを3枚とっておいてくれませんか?)
– All right.
(了解しました。)
4. No problem.(問題ないです。)
All right. と同様、「あなたの依頼を受けるのに問題ありません。」という意味の表現です。
快く依頼を承諾する時に使います。
– Could you do that for me?
(これをやておいてもらえますか?)
– No problem.
(問題ないです)
5. Of course.(もちろんです。)
日常会話でも使える表現です。
仕事を依頼された時はもちろん、相手に「〜してもよいですか?」と許可を求められた時の返答にも使えます。
-Can I use your phone?
(電話を借りてもいいですか?)
-Of course. Go right ahead.
(もちろん。どうぞ。)
6. I get it.(了解しました。)
理解したことを示す表現です。
過去形を使って、 I got it. と言うこともできます。
I get it. と I got it. の使い方に大きな違いはありません。
-Could you complete this graph by Friday?
(このグラフを金曜日までに完了させてもらえますか?)
-I got it.
(了解しました。)
ちなみに、この時「 by Friday (金曜まで)ということは、『木曜日中に』ということ?」と混同してしまいがちですが、by Friday は「金曜日中に」の意味合いです。
by tomorrow なら「明日中に」ということです。
7. Will do.(了解です。/やっておきます。)
Wil do は I will do it.(私はそれをやっておきます。)が省略されたもの。
Will do. だけで「了解です」「やっておきます」の意味合いを表すことができます。
-Could you finish that task by noon?
(昼までにそのタスクを終わらせてもらえますか?)
-Will do.
(了解です。)
ちなみに、will do は熟語としても使え「〔道具・書物などが〕目的を果たす、役に立つ」の意味があります。
・This sample just won’t do.
(こんなサンプルでは困るよ。)
8. I get the point.(言っていることはわかりました。)
ここでの point は「要点」の意味なので、「要点はわかりました」、すなわち「あなたの言ってることはわかりました」というニュアンスです。
そこに賛成するかどうかは一旦置いておき、「(とりあえず)要点はわかった」とする表現です。
・I couldn’t get the point of his speech.
(彼の話の要点がわからなかった。)
会議などで話が脇道にそれてしまった時などにも、この get the point を応用して、次のように使うことができます。
・Now, get back to the point.
(さあ、要点に戻ろう。)
get back (〜に戻る)の形で使われているのがポイントですね。
9. I understand.(わかりました。)
今聞いた話について、自分の理解を示した表現になります。
大切なのは今現在理解しているという状態を表すために、understand を過去形ではなく現在形にすることです。
日本語の「わかった」に引きずられてつい過去形にしないように気を付けましょう。
・I understand your situation.
(あなたの状況はわかりました。)
・I understand what you are saying.
(あなたの言ってることはわかりました。)
2つ目の例文の what you are saying (あなたの言っていること)は、what you are trying to say (あなたの言わんとしていること)のようにも表現することができますよ。
10. Noted.(わかりました。)
主にビジネスメールでの書き言葉で使われます。
報告された事柄について「受け止めました」という意味で使われます。
動詞の note ((〜に)注意〔注目・留意〕する、(~を)気に留める)の過去形で、現在完了形の Have noted. の形で使われることもあります。
・Your opinion has been noted.
(ご意見は承りました。)
一点注意したいのは、あくまで確認しただけなので、依頼が実行されるかは定かではありません。
内容についての是非はともかく「あなたの言いたいことは分りました。」というニュアンスです。
同僚や軽めの依頼の返事に使えるカジュアルな表現
続いて、カジュアルな表現を見ていきましょう。
同僚への返事や「仕事」と言うより「ちょっとしたお願い事」への返事としても使えます。
また、ビジネスシーンに限らず日常会話でも使えるのでぜひ各表現を積極的に使ってみてくださいね。
11. OK.(いいよ。)
日本語でもよく使う OK ですが、英語でもそのまま「いいよ」「わかったよ」といった軽い返事として使うことができます。
ただし、日本語からのクセで思わず多用しがちかもしれませんが、あまり多用すると「ちゃんとわかってくれているのかな?」と思われてしまう懸念も。
ぜひ、以下の英語らしい表現でバリエーションを増やすとよいでしょう。
-Will you pass me the document?
(その書類取ってくれない?)
-OK.
(いいよ。)
12. Sure.(もちろんです。)
日常会話でもよく使う「同意・賛成」の意味を表す表現です。
派生語の Surely. も同じように使えます。
-Will you give me a helping hand?
(ちょっと手を貸してくれないかな?)
-Sure. / Surely.
(もちろんです。)
Sure I can do. のように後ろに一言添えてもよいでしょう。
なお、米略式では Sure の方が多用され、英式では Certainly. や Of course. の方が一般的と言われています。
OK や Sure はフォーマルな表現としても使えますが、あなたの同僚やクライアントの表現を聞いて、寄せてあげるとより親近感をもってもらえるでしょう。
13. No worries.(大丈夫です。)
No problem. よりもややくだけた表現。
worries は名詞 worry (心配事・悩みの種)の意味で、ここでは「悩むことが何もない」=「ご心配なく、大丈夫ですよ。」といったニュアンス。
特にオーストラリアでは日常・ビジネスシーンどちらでも非常に頻繁に使われる表現です。
-Can you give me access to that file?
(そのファイルへのアクセス権限を私にもらえますか?)
-No worries at all.
(まったくもって大丈夫です。)
14. Gotcha.(わかったよ。)
Gotcha. は (I’ve) got you.の発音をつづりで表したもの。
I get it. とI got it. と同様の意味ですが、カジュアルな口語表現になるので、同僚同士の簡単なお願いごとでは問題ありませんが、目上の方やフォーマルな場面での使用は控えた方が無難でしょう。
-Can you close all the windows please?
(全ての窓を閉めてくれますか?)
– Gotcha.
(わかったよ。)
まとめ
フォーマルなもの・カジュアルなもの、また、書き言葉・話し言葉で使われる承諾に関する主な表現を取り上げました。
OK. の一言でももちろん通じるのですが、依頼内容・相手との関係などに合わせて失礼のない、適切な表現を使えるようになりましょう。
いつも同じ表現ではなく、できるだけバリエーションを増やしておくと、相手からも好印象でしょう。
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